GW連休もあと一日。ここまでいいお天気でよかったですね。前半は、岡山・大阪に行きました。そして、後半は、家で恒例?のGWの課題をしこしことやってます。これがけっこう難儀なもので、丸々一週間ほどは余裕でかかるのですね。特に数字が合わないと、それはもうたいへん。なんとか先ほどなんとか完成しました。それで、ブログを書いております。そんな中、日曜日には大阪に行きまして、ミナミをうろうろ。たくさんの人でした。最近ここは外国人の観光客が多いですねえ。金龍ラーメンを食べて、古本屋さんに行き、そして、日本橋の中古やさんも物色しました。しかし、食指はあまり動きませんでした。また、ここのお店けっこう高いですね。加えて、三宮の中古やさんの方が私好みのものが多いと思いました。とはいえ数枚は買いました(笑)。
そんで、今回はドヴォルザーク。日本橋で買いました。弦楽四重奏曲第12番ヘ長調『アメリカ』であります。『アメリカ』といえば、S&Gの名曲が思い浮かびます。「ボクたち,タバコを一箱とミセス・ワグナーのパイを買った。アメリカを探そうと歩き去る。…ボクはアメリカを探しにやって来たのだ」というくだりがずいぶんお気に入りでした。まあ、それとはまったく関係ないのですが…。この『アメリカ』はドヴォルザークがニューヨーク・ナショナル音楽院の院長としてアメリカに渡った翌年の1893年6月にチェコの移民の村であるアイオワ州スピルヴィルで作曲されたもの。アメリカの音楽よりもむしろ彼の故郷ボヘミアの色彩が多く聴ける曲ですよね。
この曲の演奏は、スメタナ四重奏団。1987年9月プラハ芸術家の家での録音です。同SQは、この曲を5回ほど録音しておりまして、その最後のものです。この録音の直後に同SQは解散・引退したんですね。以前にも言及したことと思いますが、1972年だったと思うのですが、倉敷で、このSQのコンサートで、この『アメリカ』を聴きました。それほどの印象を憶えてはいないのですが、ドヴォルザークの特徴ある旋律がダイナミックに、または繊細に演奏されたことでした。また、中学生のときの音楽の時間でも、教材としてこの曲を聴かせてもらった記憶があります。加えて、LPでもスメタナSQの演奏を持っていました。チャイコの「アンダンテ・カンタービレ」が裏表のものでした。そんなことで、私に取っても馴染み深い曲だったわけですが、CDでは一枚も持っていませんでした。今回ふとこのCDが目に止まりまして、それは630円という値段に惹かれたのかもしれません(笑)。
この曲、非常に親しみ安く、それぞれの楽章も、鮮烈な印象を受けるんです。その反面、飽き安い気もします。スメタナSQの演奏も最晩年ということもあってか、少々おとなしめでしょうか。そうは言っても、隅々まで知っているこの曲をマンネリにならず、また新鮮な印象を与え、存分にドヴォルザークの美しいメロディーを歌い、そしてボヘミアの音楽を躍動感に満ちた演奏で聴かせてくれています。第1楽章、まずヴィオラの主題に始まって、この曲ヴィオラの存在がなかなかいい。ミラン・シュカンパさん活躍です。そして、第1ヴァイオリンによる第二主題。ともに親しみ安いもの。展開部に入っても4つの弦のバランスが頗るいいですねえ。そして、第2楽章。言わずと知れた『アメリカ』の超有名なメロディが切々とヴァイオリン、そしてチェロで流れる。今聴くと日本のフォークのメロディにも似たような部分があったような?。背後のヴィオラが存在感あります。聴き慣れた旋律を切々と緊張感と郷愁の気持ちを合わせて感じさせてくれるあたりはさすがであります。第3楽章スケルツォ風。メロディの鮮烈さもさておき、ここでのスメタナも4つの楽器の極めて分離のよい、生き生きとした演奏はなかなかです。低弦の響きが心地よい。そして第4楽章。この楽章の主題は陳腐になってしまうような曲想なんですが、中間部のコラール風の主題とも相俟って、逆に格調の高さまで感じる演奏になっているところが聴きどころでしょうか。なかなか最後は唸らせてくれますねえ。
このCD、後半には弦楽六重奏曲が収められています。ヨゼフ・スークとヨゼフ・フッフロが加わっています。スーク・トリオの二人、懐かしいですねえ。
(DENON CREST1000 COCO-70436 2002年)
そんで、今回はドヴォルザーク。日本橋で買いました。弦楽四重奏曲第12番ヘ長調『アメリカ』であります。『アメリカ』といえば、S&Gの名曲が思い浮かびます。「ボクたち,タバコを一箱とミセス・ワグナーのパイを買った。アメリカを探そうと歩き去る。…ボクはアメリカを探しにやって来たのだ」というくだりがずいぶんお気に入りでした。まあ、それとはまったく関係ないのですが…。この『アメリカ』はドヴォルザークがニューヨーク・ナショナル音楽院の院長としてアメリカに渡った翌年の1893年6月にチェコの移民の村であるアイオワ州スピルヴィルで作曲されたもの。アメリカの音楽よりもむしろ彼の故郷ボヘミアの色彩が多く聴ける曲ですよね。
この曲の演奏は、スメタナ四重奏団。1987年9月プラハ芸術家の家での録音です。同SQは、この曲を5回ほど録音しておりまして、その最後のものです。この録音の直後に同SQは解散・引退したんですね。以前にも言及したことと思いますが、1972年だったと思うのですが、倉敷で、このSQのコンサートで、この『アメリカ』を聴きました。それほどの印象を憶えてはいないのですが、ドヴォルザークの特徴ある旋律がダイナミックに、または繊細に演奏されたことでした。また、中学生のときの音楽の時間でも、教材としてこの曲を聴かせてもらった記憶があります。加えて、LPでもスメタナSQの演奏を持っていました。チャイコの「アンダンテ・カンタービレ」が裏表のものでした。そんなことで、私に取っても馴染み深い曲だったわけですが、CDでは一枚も持っていませんでした。今回ふとこのCDが目に止まりまして、それは630円という値段に惹かれたのかもしれません(笑)。
この曲、非常に親しみ安く、それぞれの楽章も、鮮烈な印象を受けるんです。その反面、飽き安い気もします。スメタナSQの演奏も最晩年ということもあってか、少々おとなしめでしょうか。そうは言っても、隅々まで知っているこの曲をマンネリにならず、また新鮮な印象を与え、存分にドヴォルザークの美しいメロディーを歌い、そしてボヘミアの音楽を躍動感に満ちた演奏で聴かせてくれています。第1楽章、まずヴィオラの主題に始まって、この曲ヴィオラの存在がなかなかいい。ミラン・シュカンパさん活躍です。そして、第1ヴァイオリンによる第二主題。ともに親しみ安いもの。展開部に入っても4つの弦のバランスが頗るいいですねえ。そして、第2楽章。言わずと知れた『アメリカ』の超有名なメロディが切々とヴァイオリン、そしてチェロで流れる。今聴くと日本のフォークのメロディにも似たような部分があったような?。背後のヴィオラが存在感あります。聴き慣れた旋律を切々と緊張感と郷愁の気持ちを合わせて感じさせてくれるあたりはさすがであります。第3楽章スケルツォ風。メロディの鮮烈さもさておき、ここでのスメタナも4つの楽器の極めて分離のよい、生き生きとした演奏はなかなかです。低弦の響きが心地よい。そして第4楽章。この楽章の主題は陳腐になってしまうような曲想なんですが、中間部のコラール風の主題とも相俟って、逆に格調の高さまで感じる演奏になっているところが聴きどころでしょうか。なかなか最後は唸らせてくれますねえ。
このCD、後半には弦楽六重奏曲が収められています。ヨゼフ・スークとヨゼフ・フッフロが加わっています。スーク・トリオの二人、懐かしいですねえ。
(DENON CREST1000 COCO-70436 2002年)
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