先日、出張の行き帰りの車中、たまたまラジオで衆議院予算委集中審議を放送しており、つい最後まで聞いてしまいました。しかしひどい答弁ばかりでしたね。まともに首相も財務相も理財局長も答えられない。問題をすり替え、ごまかし、うそ…。森友のゴミ問題、加計の面会問題、まあ真実はひとつでしょうが、もうこの内閣は国民のみならず、自民党からも見限られる時も遠くないのかなと思いました。政治家として品格や矜持を持って欲しいのでありました。困ったもんですねえ。
そんなこんなで今回は、ハンス・クナッパーツブッシュであります。この人の演奏はけっこうCDでも出回っているのですが、正規盤かとか、セッションかどうか、など、なかなか整理が付きにくいのですね。正直言って、どんな録音があるのかも、全貌を把握しかねていますね。少し前に、VENIASから「ハンス・クナッパーツブッシュ・コレクション 3~1925-1964 Recordings(70CD)」というBOXものがでていたのですが、欲しいな、とも思いましたが、もう品切れになっております。うーん、ディスコグラフィが欲しいところでございます。ブルックナーのCDは、同曲異演盤も非常に多い印象があります。ベートーヴェンの演奏は、私的にはそれほど知らないんですね。これまではMEMORIESからのふたつの3枚組ぐらいしか、でありました。
今回は、そんなベートーヴェンです。一昨年ORFEOから二枚組が発売されました。ベートーヴェンの交響曲第3番と第7番、コリオラン序曲、ピアノ協奏曲第4番という内容。ウィーン、ムジークフェラインザールでのVPOとのライブ。ピアノはバックハウスという豪華な顔ぶれです。この中から交響曲第7番イ長調作品92であります。クナッパーツブッシュのこの第7番の演奏としては、1948年のMPOとのものや、1929年のベルリン国立歌劇場管弦楽団とのものなどもあります。しかし、もっとも有名なのはこの1954年1月17日の演奏でしょうか。このORFEO以外にも、いくつかのCDが出ておりますが、音源はどれも一緒なのかは、よくわかりません。このCDは、音質は実によろしいです。鮮明でありノイズもなく、全くストレスなく、この演奏に聴き入ることが出来ます。
このクナッパーツブッシュの7番の演奏、素晴らしくいいです。聴いていて曲の良さが心に染み込んでくるようです。まったくもって正統で正攻法での演奏。スケールは、大きく曲のここぞというときの迫力と高揚感は比類ないものであります。そして旋律の慈愛を込めて歌い上げることも、非常に心地よい。加えて、曲の表情も変幻自在。局面局面に応じての変化が実に的確で巧妙であります。聴いていてまったく退屈しないし、面白いです、そんな指揮に応えるようにVPOも素晴らしいですね。弦も管も締まった柔らかい音色に終始し、まったくもって申し分ない。ステレオだったら、どれくらいいいのか、と思ってしまうのでした。
第一楽章。出だしから極めて充実した響きに耳が奪われます。躍動感にあふれ、澄んだVPOの響きも心地よい。第一主題も堂々と鳴り響き、展開部でもそれぞれの楽器の力強い音が交錯し、気持ちまでもが高揚してきます。第二楽章。静かな出だしで、徐々に力が加わって、魂の慟哭に発展していく。それほどに悲壮感はないが、心に訴えてくる旋律が美しい。第三楽章、少々ゆったりとしたテンポでのスケルツォ。巨体が揺れ動くようなスケールの大きな演奏になっており、心と体が揺れ動きます。そして、第4楽章、ここまでくると躍動感が熱狂的な音楽に昇華されていき、VPOが凄まじく鳴り響く、正に魂のカタルシスであります。この第4楽章は実にいいですねえ。クナッパーツブッシュの面目躍如であります。
昨日、小泉首相が自民党総裁選で安部三選は難しいだろう、という発言がありました。このままだと国会は空転状態が継続。支持率も下がるでしょうねえ。これだけいろいろ新資料がでてきますから、まだ出てくるかもしれません。本当に困ったもんですねえ。
(ORFEO D'OR C901162DR 2016年 輸入盤)
そんなこんなで今回は、ハンス・クナッパーツブッシュであります。この人の演奏はけっこうCDでも出回っているのですが、正規盤かとか、セッションかどうか、など、なかなか整理が付きにくいのですね。正直言って、どんな録音があるのかも、全貌を把握しかねていますね。少し前に、VENIASから「ハンス・クナッパーツブッシュ・コレクション 3~1925-1964 Recordings(70CD)」というBOXものがでていたのですが、欲しいな、とも思いましたが、もう品切れになっております。うーん、ディスコグラフィが欲しいところでございます。ブルックナーのCDは、同曲異演盤も非常に多い印象があります。ベートーヴェンの演奏は、私的にはそれほど知らないんですね。これまではMEMORIESからのふたつの3枚組ぐらいしか、でありました。
今回は、そんなベートーヴェンです。一昨年ORFEOから二枚組が発売されました。ベートーヴェンの交響曲第3番と第7番、コリオラン序曲、ピアノ協奏曲第4番という内容。ウィーン、ムジークフェラインザールでのVPOとのライブ。ピアノはバックハウスという豪華な顔ぶれです。この中から交響曲第7番イ長調作品92であります。クナッパーツブッシュのこの第7番の演奏としては、1948年のMPOとのものや、1929年のベルリン国立歌劇場管弦楽団とのものなどもあります。しかし、もっとも有名なのはこの1954年1月17日の演奏でしょうか。このORFEO以外にも、いくつかのCDが出ておりますが、音源はどれも一緒なのかは、よくわかりません。このCDは、音質は実によろしいです。鮮明でありノイズもなく、全くストレスなく、この演奏に聴き入ることが出来ます。
このクナッパーツブッシュの7番の演奏、素晴らしくいいです。聴いていて曲の良さが心に染み込んでくるようです。まったくもって正統で正攻法での演奏。スケールは、大きく曲のここぞというときの迫力と高揚感は比類ないものであります。そして旋律の慈愛を込めて歌い上げることも、非常に心地よい。加えて、曲の表情も変幻自在。局面局面に応じての変化が実に的確で巧妙であります。聴いていてまったく退屈しないし、面白いです、そんな指揮に応えるようにVPOも素晴らしいですね。弦も管も締まった柔らかい音色に終始し、まったくもって申し分ない。ステレオだったら、どれくらいいいのか、と思ってしまうのでした。
第一楽章。出だしから極めて充実した響きに耳が奪われます。躍動感にあふれ、澄んだVPOの響きも心地よい。第一主題も堂々と鳴り響き、展開部でもそれぞれの楽器の力強い音が交錯し、気持ちまでもが高揚してきます。第二楽章。静かな出だしで、徐々に力が加わって、魂の慟哭に発展していく。それほどに悲壮感はないが、心に訴えてくる旋律が美しい。第三楽章、少々ゆったりとしたテンポでのスケルツォ。巨体が揺れ動くようなスケールの大きな演奏になっており、心と体が揺れ動きます。そして、第4楽章、ここまでくると躍動感が熱狂的な音楽に昇華されていき、VPOが凄まじく鳴り響く、正に魂のカタルシスであります。この第4楽章は実にいいですねえ。クナッパーツブッシュの面目躍如であります。
昨日、小泉首相が自民党総裁選で安部三選は難しいだろう、という発言がありました。このままだと国会は空転状態が継続。支持率も下がるでしょうねえ。これだけいろいろ新資料がでてきますから、まだ出てくるかもしれません。本当に困ったもんですねえ。
(ORFEO D'OR C901162DR 2016年 輸入盤)
以前、フルトヴェングラーやトスカニーニなど、古いモノCDを持っていたのですが、やはり、音が悪いので、今はほとんど所有していません。クナは、くるみ割り人形や、ワルツなどを収録した、デッカのステレオ盤を持っていますが、その自由な解釈や、劇的な演奏が魅力だと思います。あまり、リハーサルをやらないと、聞いたことがありますが、セッション録音でも、ライブの雰囲気がありますね。ブルックナーの5番の交響曲でも悪名高い、短縮版を使っていますが、実際、聴いてみると、良い演奏です。音も満足できます。ブラームスなども、高い評価が得られているようですが、是非、正統派のベートーヴェンを聴いてみたいものです。探してみます。
ところで、日本の官僚、そして政府、どうなっているんでしょうね?でも、いくら、支持率が下がっても、これに変わる野党がいません。安倍政権に代わるのは、同じ自民党からしか出てこないというのが、今の日本の政治の不幸なのかも知れません。