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まだ日本シリーズがありますが、マリーンズにとっての主な今年の行事は、今日のドラフトでおしまい。そしてマリーンズ、阪神・樂天と競合の末、大阪桐蔭の藤原くんを1位指名。外野手が欲しかったので、よかったです。そして、日体大の東妻、早大の小島と、即戦力投手も獲得。まあ上出来でしょうね。ここ数年のドラ1は中村、石川、平沢、佐々木、安田と、なかなかなんですね。平沢、安田、藤原がクリーンアップを打つのを見てみたいものですねえ。
過日、ルドルフ・ゼルキンの「コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション」(75CD)を買っちゃいました。私、ゼルキンは、けっこうお好きなピアニスト。これまでベートーヴェンやシューベルトのピアノソナタや、モーツァルトのピアノ協奏曲は持っていましたが、他はあまりないし、単独では入手できないものも多い、ということで、約15000円しましたが、購入したわけです。さすがに75枚というのは、数量で圧倒されますねえ。
それで内容を見ていたら、1950~60年代のものが多い。やはり、この時期はアメリカの資本主義の隆盛を物語るように、たくさんの録音がなされているんです。しかし、私はこの時期のアメリカでの録音って、あまり興味がなかったんですね。ゼルキンの他には、ルービンシュタイン、オーマンディ、ライナー、そしてバーンスタイン、セル。これらによる演奏が数多くコロンビアやRCAに残っているのですね。今回のBOXで、この時期のゼルキンの録音をたくさん知ることができました。
ゼルキンって、同じ曲を何度も録音しているんですねえ。4回が、ブラームスのピアノ協奏曲第1番(ライナー、セル2、オーマンディ)、2番(オーマンディ3、セル)、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番(オーマンディ2、トスカニーニ、シュナイダー)、3回はベートーヴェンの皇帝、モーツァルトの20番、シューマンの協奏曲。とまあ、これほど複数回録音している人も珍しい。加えてレパートリーは狭いですね。バッハ、バルトーク、ベートーヴェン、ブラームス、ショパン、ヘンデル、ハイドン、メンデルズゾーン、モーツァルト、プロコフィエフ、レーガー、シューベルト、シューマン、Rシュトラウスなどです。同じ曲を何度も、というところですかね。
そんな中で、今回はモーツァルトのピアノ協奏曲第22番。パブロ・カザルス指揮ペルピニアン音楽祭管。1951年7月26日の録音。もともとはレフェビュールの20番と一緒に収められていました。このBOXでは、オーマンディとの20番とになっています。カザルスの指揮とはなかなか豪勢な組合せですね。まず、冒頭からのカザルスの剛毅な演奏に驚かされます。モーツァルトというより、これはベートーヴェンか、と思わせるような、そんな指揮ぶりであります。しかし、かといって奇を衒うということではなく、オーソドックスな演奏。細部まで気を入れまくってる、これはこれで素晴らしい。モノラルが惜しまれる。モーツァルトの後期交響曲の演奏を思い起こします。やはり、巨匠は巨匠であります。これに対して、ゼルキンのピアノですが、第1楽章などカザルスに比べるとおとなしめか。なんとなく両者が合わないなあ、と思っているうちに、なんだか気にならなくなる。カザルスによくついていっていますねえ。第2楽章のテンポを落として静謐なかにも、しっとりとした落ち着いたモーツァルト。ゼルキンもしっとりとした宝石のような美音でのピアノ。主観的ではなく、客観的な傾向が強いですが、ひっそりと語りかけるような、美しさが光ります。この楽章はいいですねえ。そして、第3楽章、軽快で愉悦感ある楽章ですが、多少ゼルキンには重さを感じます。しかし、それにも慣れてきてそれなりの愉悦感、いやいや堂々としたモーツァルトに終始しております。剛毅であります。
ドラフトが終わっても、まだ日本シリーズ。どちらが勝ってもいいのですが、その後はFA。角中くんはどうするのでしょうか。浅村や丸、どうするんだろうねえ。丸は千葉県出身なのでマリーンズへ、ということはないでしょうねえ。
(SONY ML4424 2017年 輸入盤)
過日、ルドルフ・ゼルキンの「コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション」(75CD)を買っちゃいました。私、ゼルキンは、けっこうお好きなピアニスト。これまでベートーヴェンやシューベルトのピアノソナタや、モーツァルトのピアノ協奏曲は持っていましたが、他はあまりないし、単独では入手できないものも多い、ということで、約15000円しましたが、購入したわけです。さすがに75枚というのは、数量で圧倒されますねえ。
それで内容を見ていたら、1950~60年代のものが多い。やはり、この時期はアメリカの資本主義の隆盛を物語るように、たくさんの録音がなされているんです。しかし、私はこの時期のアメリカでの録音って、あまり興味がなかったんですね。ゼルキンの他には、ルービンシュタイン、オーマンディ、ライナー、そしてバーンスタイン、セル。これらによる演奏が数多くコロンビアやRCAに残っているのですね。今回のBOXで、この時期のゼルキンの録音をたくさん知ることができました。
ゼルキンって、同じ曲を何度も録音しているんですねえ。4回が、ブラームスのピアノ協奏曲第1番(ライナー、セル2、オーマンディ)、2番(オーマンディ3、セル)、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番(オーマンディ2、トスカニーニ、シュナイダー)、3回はベートーヴェンの皇帝、モーツァルトの20番、シューマンの協奏曲。とまあ、これほど複数回録音している人も珍しい。加えてレパートリーは狭いですね。バッハ、バルトーク、ベートーヴェン、ブラームス、ショパン、ヘンデル、ハイドン、メンデルズゾーン、モーツァルト、プロコフィエフ、レーガー、シューベルト、シューマン、Rシュトラウスなどです。同じ曲を何度も、というところですかね。
そんな中で、今回はモーツァルトのピアノ協奏曲第22番。パブロ・カザルス指揮ペルピニアン音楽祭管。1951年7月26日の録音。もともとはレフェビュールの20番と一緒に収められていました。このBOXでは、オーマンディとの20番とになっています。カザルスの指揮とはなかなか豪勢な組合せですね。まず、冒頭からのカザルスの剛毅な演奏に驚かされます。モーツァルトというより、これはベートーヴェンか、と思わせるような、そんな指揮ぶりであります。しかし、かといって奇を衒うということではなく、オーソドックスな演奏。細部まで気を入れまくってる、これはこれで素晴らしい。モノラルが惜しまれる。モーツァルトの後期交響曲の演奏を思い起こします。やはり、巨匠は巨匠であります。これに対して、ゼルキンのピアノですが、第1楽章などカザルスに比べるとおとなしめか。なんとなく両者が合わないなあ、と思っているうちに、なんだか気にならなくなる。カザルスによくついていっていますねえ。第2楽章のテンポを落として静謐なかにも、しっとりとした落ち着いたモーツァルト。ゼルキンもしっとりとした宝石のような美音でのピアノ。主観的ではなく、客観的な傾向が強いですが、ひっそりと語りかけるような、美しさが光ります。この楽章はいいですねえ。そして、第3楽章、軽快で愉悦感ある楽章ですが、多少ゼルキンには重さを感じます。しかし、それにも慣れてきてそれなりの愉悦感、いやいや堂々としたモーツァルトに終始しております。剛毅であります。
ドラフトが終わっても、まだ日本シリーズ。どちらが勝ってもいいのですが、その後はFA。角中くんはどうするのでしょうか。浅村や丸、どうするんだろうねえ。丸は千葉県出身なのでマリーンズへ、ということはないでしょうねえ。
(SONY ML4424 2017年 輸入盤)
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