あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。今年もこのブログ、これまでのようなペースで更新していけたらいいな、と思っております。一ヶ月に8回くらい更新できれば、とは思っているのですが…。お暇なときにご高覧していただければ、幸いであります。
しかし、あっという間に、お正月も終わりましたね。まあ、いつものようにほとんど寝正月。近くの神社に初詣に行く程度でした。特に、これということもせず、大晦日からはテレビをちょこちょこと見ながら、酒を飲む、そんな三が日でした。もっとも、三日からは酒は飲みませんでしたが…。例年とほとんど変わらない正月でありました。でも、今年の正月は、寒かったですね。二日の朝は、うっすらの雪景色でした。箱根駅伝でも5・6区では沿道に雪が見えました。
私は、普段はあまりテレビ見ない方なんですが、この間は色々と見ました。まず、紅白歌合戦。これを見ると、1年間の流行った歌などがわかるので、しっかり見ました。今年は、松田聖子・中森明菜・薬師丸ひろ子さんが出られました。でも、三人とも歌はしんどそうでした。やはり昔のようにはいかないのでしょうかね。また昨日長嶋茂雄さんの特番を見ました。ちょうど亡父と同じころに脳梗塞になられたので、当時のことを思い出しました。でも同じテーマでも、NHKが制作すると随分ちがったものになったでしょうね。
ということで、今年最初の更新は、ハイドンであります。なんでハイドンなのか。別に大した理由なんかないのですが、今年になってなぜか聴いた曲だったのであります。演奏は、ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団です。セルのハイドンは、あのSONYの白いBOXに4枚組で発売されています。これがセルの録音したハイドン交響曲のすべてですね。これを年代順に整理しますと、1954年4月9日に88番「V字」と104番「ロンドン」、1957年10月25・26日に97番と99番、1961年10月20日に92番「オックスフォード」、1967年5月5日に94番「驚愕」、1968年4月19日に93番、1968年10月11日に96番「奇跡」、1969年1月17・18日に95番、1969年10月3・6・10日に97番、1969年10月10日に98番、となります。全部で10曲(97番が二つあり)。番号順に並べると、88.92.93.94.95.96.97.98.99.104となります。1961年以前と1967年以降に大別でき、後者では93~98番の第一期ロンドン交響曲がすべて録音されています。おそらくは99番以降も録音する予定だったが、1970年7月にセルの逝去によりできなかったんでしょうね。残念なことでありました。
その中から、第98番変ロ長調です。セルのハイドン交響曲の最後の録音。セルの演奏は、完成度の高いアンサンブルのクリーブランド管を駆使してのもの。モダン楽器のよさが凝縮されたようなオケによる演奏。スケールの大きく大胆なところやリズミカルな部分などを織り交ぜながら、スキのない精緻な演奏を聴かせてくれています。そして、機械的な演奏ではなく、清新であり、情感あふれるよさを持っています。
第1楽章、アダージョの変ホ短調の変ロ・変ニ・への三音からなるスケールの大きな序奏に続き、アレグロの変ホ長調の先と同様の三音を中心に主部が展開される。安定したリズムに、精緻な弦の響き、そして木管、特にオーボエが絡む。堂々と活力に満ちた展開は、たいそう気持ちがいい。第2楽章アダージョ。冒頭は、英国国歌を取り込んだゆったりとした旋律が流れる。展開部に入ると、透明感あふれる演奏に耳が奪われる。弦の派手さはないが澄んだ音色。そしてオーボエとファゴットが加わり、美しさが引き立つ。第3楽章メヌエット。メヌエットとトリオは、特に、クリーブランド管の力量がよく示される。確固たる造型の確かさと繊細な柔らかさが両立しながらの展開がいいですねえ。そして第4楽章プレストのフィナーレ。主題がいろいろな表情や楽器で現れるめまぐるしさの中でも、オケの表情やリズムは盤石であります。最後にチェンバロが登場するのも面白いですね。
あっという間の正月休み。明日からはお仕事です。といっても、週末からは三連休があります。気持ちを入れ替えて、しっかり励みましょう。
(Sony Classical 88697687792 2011年 輸入盤)
しかし、あっという間に、お正月も終わりましたね。まあ、いつものようにほとんど寝正月。近くの神社に初詣に行く程度でした。特に、これということもせず、大晦日からはテレビをちょこちょこと見ながら、酒を飲む、そんな三が日でした。もっとも、三日からは酒は飲みませんでしたが…。例年とほとんど変わらない正月でありました。でも、今年の正月は、寒かったですね。二日の朝は、うっすらの雪景色でした。箱根駅伝でも5・6区では沿道に雪が見えました。
私は、普段はあまりテレビ見ない方なんですが、この間は色々と見ました。まず、紅白歌合戦。これを見ると、1年間の流行った歌などがわかるので、しっかり見ました。今年は、松田聖子・中森明菜・薬師丸ひろ子さんが出られました。でも、三人とも歌はしんどそうでした。やはり昔のようにはいかないのでしょうかね。また昨日長嶋茂雄さんの特番を見ました。ちょうど亡父と同じころに脳梗塞になられたので、当時のことを思い出しました。でも同じテーマでも、NHKが制作すると随分ちがったものになったでしょうね。
ということで、今年最初の更新は、ハイドンであります。なんでハイドンなのか。別に大した理由なんかないのですが、今年になってなぜか聴いた曲だったのであります。演奏は、ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団です。セルのハイドンは、あのSONYの白いBOXに4枚組で発売されています。これがセルの録音したハイドン交響曲のすべてですね。これを年代順に整理しますと、1954年4月9日に88番「V字」と104番「ロンドン」、1957年10月25・26日に97番と99番、1961年10月20日に92番「オックスフォード」、1967年5月5日に94番「驚愕」、1968年4月19日に93番、1968年10月11日に96番「奇跡」、1969年1月17・18日に95番、1969年10月3・6・10日に97番、1969年10月10日に98番、となります。全部で10曲(97番が二つあり)。番号順に並べると、88.92.93.94.95.96.97.98.99.104となります。1961年以前と1967年以降に大別でき、後者では93~98番の第一期ロンドン交響曲がすべて録音されています。おそらくは99番以降も録音する予定だったが、1970年7月にセルの逝去によりできなかったんでしょうね。残念なことでありました。
その中から、第98番変ロ長調です。セルのハイドン交響曲の最後の録音。セルの演奏は、完成度の高いアンサンブルのクリーブランド管を駆使してのもの。モダン楽器のよさが凝縮されたようなオケによる演奏。スケールの大きく大胆なところやリズミカルな部分などを織り交ぜながら、スキのない精緻な演奏を聴かせてくれています。そして、機械的な演奏ではなく、清新であり、情感あふれるよさを持っています。
第1楽章、アダージョの変ホ短調の変ロ・変ニ・への三音からなるスケールの大きな序奏に続き、アレグロの変ホ長調の先と同様の三音を中心に主部が展開される。安定したリズムに、精緻な弦の響き、そして木管、特にオーボエが絡む。堂々と活力に満ちた展開は、たいそう気持ちがいい。第2楽章アダージョ。冒頭は、英国国歌を取り込んだゆったりとした旋律が流れる。展開部に入ると、透明感あふれる演奏に耳が奪われる。弦の派手さはないが澄んだ音色。そしてオーボエとファゴットが加わり、美しさが引き立つ。第3楽章メヌエット。メヌエットとトリオは、特に、クリーブランド管の力量がよく示される。確固たる造型の確かさと繊細な柔らかさが両立しながらの展開がいいですねえ。そして第4楽章プレストのフィナーレ。主題がいろいろな表情や楽器で現れるめまぐるしさの中でも、オケの表情やリズムは盤石であります。最後にチェンバロが登場するのも面白いですね。
あっという間の正月休み。明日からはお仕事です。といっても、週末からは三連休があります。気持ちを入れ替えて、しっかり励みましょう。
(Sony Classical 88697687792 2011年 輸入盤)
ハイドンは、昨年、アダム・フィッシャーさんとドラティさんの全集を購入したにも拘わらず、両方共にほとんど手つかずです。反省してしっかり聴いていこうと思います。セルさんの演奏も興味があります。