四月の異動に向けて、日々残務整理に追われています。例年なら、それほどの仕事量でもないので、先週から岡山の母を神戸に呼んでいますが、ほとんど異動がらみの多忙さで、家になかなかおれません。今の部署に行くのは、あと二日になりましたが、なんせ12年もいましたから、忙しい中にも、いろんなことが思い出されてきて寂しい気持ちになりますねえ。
毎日聴く音楽というのは、気まぐれでコロコロと変わっていくものですが、最近の傾向はモーツァルトがどうも多いみたいです。今日は、代休をもらって家にいましたが、モーツァルトを聴いていました。モーツァルトの18番は、交響曲、弦楽四重奏、ヴィオリンソナタ、そして、ピアノ協奏曲などがあります。その中で、ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456であります。モーツァルトのピアノ協奏曲、名曲揃いですし、これまでいろんな機会に聴いてきました。20番以降の8曲に比べ、10番台のものは、「特徴が弱く、深みに乏しい嫌いがあり」と言われております。確かに20番以降は、その深さにしんどくなるときがありませんか。それに比べて、この10番台の曲は、軽いというわけではありませんが、おもしろくないなあと思うときがある反面、その美しさに深く感動するときもあるんですね。この18番は、1784年に作曲されています。この年にはピアノ協奏曲は、14番から19番までの6曲が生み出され、当時ウィーンで人気の絶頂にあったモーツァルトの自作の演奏会で演奏されたのでしょう。パラディスという盲目のピアニストのために書かれたと言われています。この曲は、全集の一枚という形が多く、有名ピアニストの演奏もなかなか単体では入手しくいんですね。
そんな中で、内田光子とジェフリー・テイト指揮のイギリス室内管弦楽団の演奏です。内田のピアノも素晴らしいんです。第2楽章の陰影に富んだ演奏は、なかなか聴けるものではありませんし、一転して第3楽章は愉悦感にあふれた表情ゆたかなものになっています。しかし、それ以上にいいのがテイトとイギリス室内管弦楽団なんですね。この一連の内田のピアノ協奏曲でのもうひとつの聴きどころだと思っています。18番の聴きどころは、第2楽章でしょう。1と3楽章の明るさとの対比が鮮やかなんですが、小の第2楽章の悲しみは何に例えればいいか。人気絶頂期のモーツァルトにもこんな悲しみがあったのですねえ。その第2楽章、ピアノの管弦楽の掛け合いがなんともいい味が出ています。イギリス室内管弦楽団はいいですねえ。これはバレンボイムのころからもそう思っていますが。
しかし、この内田とテイトのCD、最近のものと思っていたら、録音は1988年5月。もう20年も前のものになりました。
毎日聴く音楽というのは、気まぐれでコロコロと変わっていくものですが、最近の傾向はモーツァルトがどうも多いみたいです。今日は、代休をもらって家にいましたが、モーツァルトを聴いていました。モーツァルトの18番は、交響曲、弦楽四重奏、ヴィオリンソナタ、そして、ピアノ協奏曲などがあります。その中で、ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456であります。モーツァルトのピアノ協奏曲、名曲揃いですし、これまでいろんな機会に聴いてきました。20番以降の8曲に比べ、10番台のものは、「特徴が弱く、深みに乏しい嫌いがあり」と言われております。確かに20番以降は、その深さにしんどくなるときがありませんか。それに比べて、この10番台の曲は、軽いというわけではありませんが、おもしろくないなあと思うときがある反面、その美しさに深く感動するときもあるんですね。この18番は、1784年に作曲されています。この年にはピアノ協奏曲は、14番から19番までの6曲が生み出され、当時ウィーンで人気の絶頂にあったモーツァルトの自作の演奏会で演奏されたのでしょう。パラディスという盲目のピアニストのために書かれたと言われています。この曲は、全集の一枚という形が多く、有名ピアニストの演奏もなかなか単体では入手しくいんですね。
そんな中で、内田光子とジェフリー・テイト指揮のイギリス室内管弦楽団の演奏です。内田のピアノも素晴らしいんです。第2楽章の陰影に富んだ演奏は、なかなか聴けるものではありませんし、一転して第3楽章は愉悦感にあふれた表情ゆたかなものになっています。しかし、それ以上にいいのがテイトとイギリス室内管弦楽団なんですね。この一連の内田のピアノ協奏曲でのもうひとつの聴きどころだと思っています。18番の聴きどころは、第2楽章でしょう。1と3楽章の明るさとの対比が鮮やかなんですが、小の第2楽章の悲しみは何に例えればいいか。人気絶頂期のモーツァルトにもこんな悲しみがあったのですねえ。その第2楽章、ピアノの管弦楽の掛け合いがなんともいい味が出ています。イギリス室内管弦楽団はいいですねえ。これはバレンボイムのころからもそう思っていますが。
しかし、この内田とテイトのCD、最近のものと思っていたら、録音は1988年5月。もう20年も前のものになりました。
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