こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

作品7のソナタは、ヒューイットで。

2018年12月23日 22時10分24秒 | ベートーヴェン
いつの間にか、amazonのprime会員なるものになってました。と言っても、もう3年くらいになります。年間3900円で注文品も早く来るし、ビデオなどもいろいろと見えるので、やめようかと思ったりしたのですが、まあいいか、ということで…。それで今回、Fire TV Stickなるものを買いました。Wifi環境でテレビのHDMIに繋ぐと、テレビでamazon primeのビデオやネットでのビデオ配信サービス、You tubeなども見れるのです。なかなかのスグレものであります。これで年末年始は映画を見ましょう!

ということで、今回もベートーヴェンのピアノ・ソナタであります。ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調作品7です。この曲は、作品2の3曲のソナタをあとに出されたもので、1796-7年あたりの作曲。ベートーヴェンの同曲中、29番「ハンマークラヴィーア」に次ぐ長さの、30分弱の曲となります。初期のソナタの中でも最も規模が大きく、華やかな演奏効果に富んでいると言われています。1797年10月にウィーンのアルタリアから出版され、ハンガリー出身のケグレヴィチ伯爵令嬢バルバラへと献呈されました。

この曲の演奏は、全集を完成させた人に加えて、ミケランジェリやリヒテルの演奏も有名であります。今回はアンジェラ・ヒューイットの演奏です。2005年9月7-10日イタリアのドッビアーコでの録音です。ヒューイットのベートーヴェンは、hyperionから6枚ほど出ています。それで26曲ほどの録音が終わっています。残るは、1,10,21,22,29,21番の6曲。あとCD二枚ほどで完成でしょうか。なんとか完成させてほしいですね。この4番は、7,23番と収められており、ヒューイットの最初のベートーヴェンの録音でした。ヒューイットには、現在進行中の録音に、一連のバッハの録音に加えて、このベートーヴェン、そしてモーツァルトのピアノ協奏曲がありますね。FAZIOLIで頑張ってはりますねえ。

しかし、バックハウスなどの往年の演奏と比べると、やはり聴き劣りを感じることがあります。それは何に起因するのか。女性であるがゆえの弱さかもしれません。また、用いているFAZIOLIによることかも…。しかし、よくよく聴き込んでいくと、この演奏からは抜け出しくれなくなる。やはりFAZIOLIの音色によるものか。又はヒューイットの弾く音色か。そしてテンポと強弱の考え抜かれた、というよりも直感的なバランスの素晴らしさ。いろんなことがあるが、それで実に何度も聴きたくなる演奏であり、ヒューイットのよさが実感されてきます。

第1楽章 Allegro molto e con brio、スケールの大きな楽想で、力一杯のピアノによる演奏に終始して、強打での威勢よさが実に心地よい。ピアノによる交響曲のような展開も聴かれる。第2楽章 Largo, con gran espressione、この楽章は大好きです。ピアノの音色が実にきれいであり、細部にわたるまで明快です。強弱のバランスもたいそう考えられているところでもあり、秀逸です。そして、弱音の美しさがとてもいいです。ゆったりとした流れで、一音一音を噛み締めるように打ち出していき、ときには強打一発もあり、であります。第3楽章 Allegro、メヌエットとスケルツォか、どちらも明確ではない。後半の二つの楽章はなかなか充実しています。明快なピアノに聴きやすい旋律が流れます。テンポ設定もうまく、表情も豊かであります。そして第4楽章 Rondo. Poco allegretto e grazioso、前楽章に続き充実しています。ピアノの音もきれいですし、大きな表現のところや繊細なところを織り交ぜながら、活気に満ちたベートーヴェンであります。

amazon prime会員、いつの間にか会員になっていたという人は、私の他にもいるようです。うちの息子もそのうちの一人であります。なんだかよくわかりませんねえ。
(hyperion CDA67518 2006年 輸入盤)

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