先日、千葉ロッテマリーンズ球団が、創設50年目で初の黒字になったと報道されました。観客動員、グッズ、飲食などで最高益となり、黒字額は7億円とか。観客動員も166万人でこれも最多とか。しかし、これまでの半世紀ずっと赤字でも、球団を持つメリットはたくさんあるんでしょうね。昔は球場は閑古鳥。ドラフトで一位指名しても入団拒否。今年も千葉ではよく負けたし、スター選手もいないし…。経営努力の成果でしょうね。まあ、一応よかったということで。
それはそれで、今回もベートーヴェン。弦楽三重奏曲です。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、超有名ですが、弦楽三重奏曲は、若い頃の、作品3の変ホ長調と、作品8のセレナードと名付けられたニ長調。そして、作品9のト短調・ニ長調・ハ短調の5曲があります。すべて1975~98年に作曲されたもので、これらの終了後、1798年に作品18の弦楽四重奏曲が着手されることになり以後は弦楽三重奏曲は書かれません、弦楽器三本による限界を感じたのでしょうか。
そのような弦楽三重奏曲から第1番変ホ長調作品3です。この曲は、よく指摘されていることですが、モーツァルトのK.563の弦楽三重奏によるディヴェルティメントを真似ての作曲されたようです。ともに、変ホ長調で6楽章構成。第3・5楽章にメヌエットを配することなど共通点は多いのでした。ベートーヴェンとモーツァルトの比較をしても仕方ないのですが、ピアノの管楽器による五重奏なども同じですが、モーツァルトの曲にはやはり天才のキレを感じます。ベートーヴェンの作品は派手さはないが、かなりの熟考したんだろな、と思えるのでありました。
そして、この曲の演奏ですが、1988年1月にパリで録音された、アンネ・ゾフィー・ムターとブルーノ・ジェランナ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチによる全集からものです。以前にDGから発売されていたのを、2015年にタワーさんから再発売されました。もう30年も前の録音になります。ムターは、まだ20代であります。発売当初も、当代一流のソリストのアンサンブルとして話題になりました。ただ録音のための結成ではなく、1985年以来活動していたトリオです。
やはり、ベートーヴェンの初期の曲、聴けば聴くほど味わいが深くなりますね。まず、やはりヴァイオリンが耳を引きますが、よくよく聴いてみれば、ヴィオラやチェロの存在感はさすがであります。三つの楽器が非常にバランスがよく、それがたいそう心地よいのでありました。ムターのヴァイオリンは流麗であり、美しい音色であります。ロストロポーヴィチは、堅実で低音でしっかり支えています。そして、私が最も注目しているのが、ヴィオラのジェランナです。このひとイ・ムジチなどで活躍したイタリアの名手ですが、この人のヴィオラを追って聴くと、実に味わい深いですね。派手さは押さえていますが、 第1楽章、力強いユニゾンで始まり、その後三つの楽器が解き放たれたように活気に満ちた演奏が展開。それぞれかけ合いながら、雄弁な演奏がいいですねえ。第2楽章、一層三つの楽器の演奏がおもしろい。特にチェロとヴィオラがここでもいい味わいであります。第3楽章メヌエット。ふたつのメヌエットはともに短い。中間部の三つの旋律がおもしろい。第4楽章アダージョ。美しい楽章。ヴァイオリンの美音がいい。他のふたつも実に充実。この楽章は弦楽器の美しさが実感できますね。第5楽章メヌエット。ふたつめですが、第3楽章よりはメヌエットぽいです。軽快な愉悦感。中間部にヴァイオリンの独奏に近い演奏。秀逸です。そして第6楽章。終楽章に相応しい活気に満ちたアレグロ。室内楽のよさと楽しさが実感できますねえ。でもなかなか奥が深いですねえ。
球団が強くなるのは、おカネだけではないはず。ジャイアンツやホークスのように潤沢な資金での補強はできないにしても、経営・編成・育成面での充実を望みたいですね。身売りはなさそうですしね。
(DG PROC-1926/7 TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION 2015年)
それはそれで、今回もベートーヴェン。弦楽三重奏曲です。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、超有名ですが、弦楽三重奏曲は、若い頃の、作品3の変ホ長調と、作品8のセレナードと名付けられたニ長調。そして、作品9のト短調・ニ長調・ハ短調の5曲があります。すべて1975~98年に作曲されたもので、これらの終了後、1798年に作品18の弦楽四重奏曲が着手されることになり以後は弦楽三重奏曲は書かれません、弦楽器三本による限界を感じたのでしょうか。
そのような弦楽三重奏曲から第1番変ホ長調作品3です。この曲は、よく指摘されていることですが、モーツァルトのK.563の弦楽三重奏によるディヴェルティメントを真似ての作曲されたようです。ともに、変ホ長調で6楽章構成。第3・5楽章にメヌエットを配することなど共通点は多いのでした。ベートーヴェンとモーツァルトの比較をしても仕方ないのですが、ピアノの管楽器による五重奏なども同じですが、モーツァルトの曲にはやはり天才のキレを感じます。ベートーヴェンの作品は派手さはないが、かなりの熟考したんだろな、と思えるのでありました。
そして、この曲の演奏ですが、1988年1月にパリで録音された、アンネ・ゾフィー・ムターとブルーノ・ジェランナ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチによる全集からものです。以前にDGから発売されていたのを、2015年にタワーさんから再発売されました。もう30年も前の録音になります。ムターは、まだ20代であります。発売当初も、当代一流のソリストのアンサンブルとして話題になりました。ただ録音のための結成ではなく、1985年以来活動していたトリオです。
やはり、ベートーヴェンの初期の曲、聴けば聴くほど味わいが深くなりますね。まず、やはりヴァイオリンが耳を引きますが、よくよく聴いてみれば、ヴィオラやチェロの存在感はさすがであります。三つの楽器が非常にバランスがよく、それがたいそう心地よいのでありました。ムターのヴァイオリンは流麗であり、美しい音色であります。ロストロポーヴィチは、堅実で低音でしっかり支えています。そして、私が最も注目しているのが、ヴィオラのジェランナです。このひとイ・ムジチなどで活躍したイタリアの名手ですが、この人のヴィオラを追って聴くと、実に味わい深いですね。派手さは押さえていますが、 第1楽章、力強いユニゾンで始まり、その後三つの楽器が解き放たれたように活気に満ちた演奏が展開。それぞれかけ合いながら、雄弁な演奏がいいですねえ。第2楽章、一層三つの楽器の演奏がおもしろい。特にチェロとヴィオラがここでもいい味わいであります。第3楽章メヌエット。ふたつのメヌエットはともに短い。中間部の三つの旋律がおもしろい。第4楽章アダージョ。美しい楽章。ヴァイオリンの美音がいい。他のふたつも実に充実。この楽章は弦楽器の美しさが実感できますね。第5楽章メヌエット。ふたつめですが、第3楽章よりはメヌエットぽいです。軽快な愉悦感。中間部にヴァイオリンの独奏に近い演奏。秀逸です。そして第6楽章。終楽章に相応しい活気に満ちたアレグロ。室内楽のよさと楽しさが実感できますねえ。でもなかなか奥が深いですねえ。
球団が強くなるのは、おカネだけではないはず。ジャイアンツやホークスのように潤沢な資金での補強はできないにしても、経営・編成・育成面での充実を望みたいですね。身売りはなさそうですしね。
(DG PROC-1926/7 TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION 2015年)
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