「夏は夜」と言ったのは、清少納言ですが、私的には「夏は夕方」であります。そろそろ日が沈む方に傾きかけたなあ、ってころから日没まで、この時間がとても好きです。まあ、太陽がカンカンに照ったときから比べと日差しが優しくなったかな、と思うころ。夏特有の草木の匂いが漂って、なんとも風情があることであります。そして、あと少しで、ご飯だ、ってころですね。夕ご飯には、冷えたビールにトマトを食べるぞ、ってことなんですね。これぞ、「日本の夏」って思うのは、私だけでしょうか。
はいはい、それで今回は、ショパンであります。生誕200年ということで、いろいろと話題になっているショパンですねえ。ショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11であります。1830年、ショパンが20才のときの作品。ショパンによる管弦楽の作品ってのは、それほどあるわけではないので、けっこう貴重でしょうか。そうは言っても、この曲、管弦楽の部分がいまいちという批判があるのは周知の通りであります。加えて、第1楽章の主題の一つは、たいそうショパンらしい叙情的なものですが、これが1970年代の名曲である都はるみさんの『北の宿から』と酷似していると言われています。曲想はかなり違いがありますが、確かに似ていますねえ。
これで、この曲の演奏は、それほどのいろんな演奏を聴いているわけではないのですが、サンソン・フラソワのピアノ、 ルイ・フレモー指揮 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団の演奏であります。1965年の録音。まあ、フランソワのピアノを聴く演奏です。フレモーって人は、ほとんど知りません。モンテカルロも詳しくは知りませんね。モナコなんでしょうねえ。モンテカルロで乾杯!であります。
それはそれとして、この演奏、まずフランソワのピアノをフレモーの指揮があまりあっていないようですね。、まあそれが良いか悪いかは別として、最初のあまり評判がよくない、ピアノが登場するまでの4分近い長い管弦楽の演奏、非常にそっけない演奏。三つの主題があまりおもしろくない。加えて、録音があまりよくなくて、ベターツとした音になっています。まあ、オケはどうでもよくて、問題はピアノなんで、それほど気にならないのですがね。ただ、フランソワのピアノをしっとりと聴いていると、ときたま無神経に思われるオケの音が入ってくるのが、あまり気持ちがよろしくないですねえ。それに対して、フランソワのピアノはいいですね。この人のピアノはひとつひとつの音が明瞭で、かつたいそう叙情的で、即興性を感じ取ります。ひらめきを感じる演奏ですねえ。第1楽章、最初の主題の実に堂々としたピアノ、豪快です。そして続いての二つめの主題は、これほど切々の歌い上げられることはなかなかないですね。 それからの三つ目の主題も明確で明るさに満ちていますねえ。そして、曲が進むにつれて、大いに曲が盛り上がってきて、フランソワのピアノは実に生き生きとして快活な展開が聴けます。ショパンのピアノの美しさがほんとに見事です。第2楽章、ここはもうフランソワの独壇場。美しいピアノ。一音一音が宝石のようにきらめいていますね。極上の、優雅で美しさにあふれた音楽が展開されます。ショパンのピアノの世界に全身浸っています。そして、第3楽章。快活で明るいな楽章。フランソワのピアノも明るさに満ちて躍動感にあふれています。この楽章で終わることは、いいですねえ。
このCDは、EMIのICONシリーズで、ショパンのピアノの曲が10CDに収められています。値段も3000円もしないです。もしかすると最強のショパン全集かもしれません。
(EMI ICON 4553572 2010年 輸入盤)
はいはい、それで今回は、ショパンであります。生誕200年ということで、いろいろと話題になっているショパンですねえ。ショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11であります。1830年、ショパンが20才のときの作品。ショパンによる管弦楽の作品ってのは、それほどあるわけではないので、けっこう貴重でしょうか。そうは言っても、この曲、管弦楽の部分がいまいちという批判があるのは周知の通りであります。加えて、第1楽章の主題の一つは、たいそうショパンらしい叙情的なものですが、これが1970年代の名曲である都はるみさんの『北の宿から』と酷似していると言われています。曲想はかなり違いがありますが、確かに似ていますねえ。
これで、この曲の演奏は、それほどのいろんな演奏を聴いているわけではないのですが、サンソン・フラソワのピアノ、 ルイ・フレモー指揮 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団の演奏であります。1965年の録音。まあ、フランソワのピアノを聴く演奏です。フレモーって人は、ほとんど知りません。モンテカルロも詳しくは知りませんね。モナコなんでしょうねえ。モンテカルロで乾杯!であります。
それはそれとして、この演奏、まずフランソワのピアノをフレモーの指揮があまりあっていないようですね。、まあそれが良いか悪いかは別として、最初のあまり評判がよくない、ピアノが登場するまでの4分近い長い管弦楽の演奏、非常にそっけない演奏。三つの主題があまりおもしろくない。加えて、録音があまりよくなくて、ベターツとした音になっています。まあ、オケはどうでもよくて、問題はピアノなんで、それほど気にならないのですがね。ただ、フランソワのピアノをしっとりと聴いていると、ときたま無神経に思われるオケの音が入ってくるのが、あまり気持ちがよろしくないですねえ。それに対して、フランソワのピアノはいいですね。この人のピアノはひとつひとつの音が明瞭で、かつたいそう叙情的で、即興性を感じ取ります。ひらめきを感じる演奏ですねえ。第1楽章、最初の主題の実に堂々としたピアノ、豪快です。そして続いての二つめの主題は、これほど切々の歌い上げられることはなかなかないですね。 それからの三つ目の主題も明確で明るさに満ちていますねえ。そして、曲が進むにつれて、大いに曲が盛り上がってきて、フランソワのピアノは実に生き生きとして快活な展開が聴けます。ショパンのピアノの美しさがほんとに見事です。第2楽章、ここはもうフランソワの独壇場。美しいピアノ。一音一音が宝石のようにきらめいていますね。極上の、優雅で美しさにあふれた音楽が展開されます。ショパンのピアノの世界に全身浸っています。そして、第3楽章。快活で明るいな楽章。フランソワのピアノも明るさに満ちて躍動感にあふれています。この楽章で終わることは、いいですねえ。
このCDは、EMIのICONシリーズで、ショパンのピアノの曲が10CDに収められています。値段も3000円もしないです。もしかすると最強のショパン全集かもしれません。
(EMI ICON 4553572 2010年 輸入盤)
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