こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

近所から聞こえる『英雄ポロネーズ』

2011年08月21日 23時15分55秒 | ショパン
夏の甲子園大会も、日大三高の圧勝で終わりました。決勝戦、応援に行くぞ!と言っていたのですが、残念でありました。なかなか関東のチームは強いですねえ、ほんと。わが母校もよく頑張ってくれましたが、力及ばずでした。また来年のリベンジを期待したいです。そして、高校野球の終わりと時を同じくして、大変涼しくなりましたね。夜も寝苦しさから解放されました。でもこれがずっと続くとは思えないですが、残り少ない夏を楽しみたいと思っています。

さて、私はマンションの6階に住んでおります。世間にピアノを日常的に弾く人口がどれほどいるかわかりませんが、音漏れなどいろんな問題があるでしょうね。以下、マンションに住む「ピアニスト」の苦難の物語。その1、先輩の奥様で音大の出身。アップライトのピアノは音が良くないといって、グランドピアノをマンションに持ち込む。そのためにひとつの部屋はピアノで満杯状態。いったいどうやってピアノを入れたのでしょうかね。その2、友人はピアノが好きで日常的に弾いています。さすがにグランドピアノを持ち込むことは遠慮したが、音のいいアップライトが欲しいということで、ドイツ製の300万円のものを無理して購入。それを弾いてみるに、すごく音がでかい。せっかくのピアノだが日常的に弾けないので困っています。その3、近所へのピアノ騒音を気遣って、車で35分ほど離れた実家にピアノを置いて、そこに毎日赴き弾いている主婦。まあ、それぞれ苦労されていますね。

そして、わが家のピアノについてのお話。休日の朝や夕食どきなどに、近くからピアノを弾いている音が聞こえてくるのです。うちのマンションでも騒音問題などがうるさいのですが、それほどとやかくいうほどのものでもない、ということで、いろんな曲を弾いているのを、それなりに楽しんでいました。てっきり隣の高校生の女の子が弾いていると思っていたのですが、家人に聴くと、隣の下の階の高校生の男の子が弾いているそうなんです。以前は、モーツァルトのピアノ・ソナタなどをよく聴きましたが、最近よく聴くのが、なんとショパンなんです。なんでも、その男の子は、イライラしたときとか、気分がよくないときに、この曲を弾いていたとのこと。この曲って、そんなに簡単ではないように思うのですが、なかなか大したものですねえ。

この曲というのは、ショパンのポロネーズ第6番「英雄」変イ長調作品53であります。ショパンの数ある名曲の中の名曲。ここまで有名になると、改めて聴いたりすることを躊躇しますね。今回、この曲をCDで聴こうと思って、取り出したのは、マルタ・アルゲリッチの演奏であります。1967年1月ミュンヘンで録音されたもの。年代からして、この録音は彼女の長いキャリアの中でも初期のもの。ショパン・コンクール優勝の2年後のものです。この英雄ポロネーズ、激しい感情と凄まじい迫力に満ちたものであります。どうすれば、これほどの気迫に満ちたピアノの音を出せるのかと思うほどです。録音の音量の限界をい超えて音が割れるのではないか、と心配さえしてしまいます。こんな演奏は、果たしてショパンらしいものか、とも思ってしまいますが、そんな思いさえも、この演奏の前では吹き飛んでしまいますね。約6分間の曲ですが、あっという間に駆け抜けてしまいます。こんな演奏をするアルゲリッチ、「日本で最も人気のあるピアニスト」であることも頷けるものであります。

ネットの動画サイトでは、アルゲリッチが弾く英雄ポロネーズの動画を見ることができます。データは不明ですが、1960~70年代のものであることには間違いないです。動画で見ても、すごいピアニストですねえ。
(DG 00289 477 5870 2008年 Martha Argerich the collection 1 輸入盤)

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