こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ブロムシュテットの田園での心情

2017年12月03日 17時25分55秒 | ベートーヴェン
大相撲の一連の騒動、なかなか大変ですね。貴乃花親方の行動も?ってありますが、いつも首にショール、お気に入りですかね。それはさておき、やはりモンゴル力士は、日本の文化や風習や考え方になかなか馴染めないんでしょうね。特に、白鵬の行動を見て強くそう思います。千秋楽のインタビューでの発言や万歳、勝敗への抗議。他にも立ち会いの変化などなど。日本人の美徳や感情の機微が微妙に理解できない。加えて、この人もしかすると、微妙な空気が読めないとか発達○○的な部分を少しお持ちなのか?。いやいや妄言多謝。

まあ、そんなこんなで早くも師走。今回は、ヘルベルト・ブロムシュテットがさきほど出されたベートーヴェンの交響曲全集から。こんなCDは発売されることって、ほんと嬉しいですね。2014年5月から今年の3月までの約2年間のライブによる全集。オケはブロムシュテットが1998年から2005年の7年間音楽監督を務めたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。ブロムシュテットとしては、 1975~80年にSKDと録音した全集があり、これはたいそう評判の良い演奏でありました。それから約30年もたち、90才になられるブロムシュテットの二度目の全集ということで、大いに期待したものでありました。

最近、発売されるCD自体が少ないし、加えてベートーヴェンの交響曲全集なんて、21世紀になってからはいくら録音されたでしょうか。この手の新録音はホントに少なくなりました。でも、この全集でも4000円ほどで買えるので、それはそれで嬉しいですね。でもひとつ残念なのが、こんな新録音なのでできればSACDにして欲しいかったな、ということです。まあ、でもブロムシュッテトの新録音が聴ける、ということは実に嬉しいことであります。そんな全集の中から、交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』です。2016年5月のライプツィヒ、ゲヴァントハウス・コンサートホールでのライブ録音です。 

まず感じたのが、GOLの凄さですねえ。もちろんブロムシュテットの統率力もありますが、細部にわたるまでの演奏は実に見事。各楽器の響きも、上手いというだけではなく、気持ちのこもっているというだけではなく、美しいだけではなく、力強いだけではなく、気品を感じるところだけではなく、それぞれにおいてもう1ランク上のものを持っている、そんなことを感じるのです。これはやはりドイツの伝統の底力でもあるんでしょうか。そして、この演奏ではそれそれの標題の写実的な表現も実に素晴らしいのですが、加えて風景的なものだけでなく、感情や気持ちが手に取ってわかるような演奏なんです。田園の風景の写実的なものに加えて、そこでの人間の営みから湧き上がってくる感情もしっかり伝わって来ます。それは本当に自然に現れてくるもので人間が意識的にやっているものではないのです、そんなことをこの『田園』の演奏からはでは感じています。

第1楽章、若干テンポは速めかなと思いますが、自然の中での歓びを感じるような人の気持ちの高まりがよく表現されています。期待に胸が高まるのでしょうか。第2楽章、管楽器が実にいい。管楽器のアンサンブルによる演奏のような印象を持つ。それほど弦楽器もその弦であることを意識することなしに演奏しているように感じられるところが、これまた凄いですね。小川の情景を目前にした気持ちが感じ取れます。第3楽章、農民のお祭りでの愉悦感、楽しい気持ちがあふれています。ここでも表現は秀逸。そして第四楽章、雷雨と嵐。ティンパニの強打炸裂凄まじさを増幅させますねえ。この一打は驚きです。終楽章。 感謝の気持ちは歓びとして表現。伸びやかな表情には、人々の歓びがあふれています。

プロムシュテットさん、90才。お元気ですね。解説書には1975、80、98年の写真が掲載されていました。いつまでも素晴らしい演奏を聴かせて欲しいものです。
(Accentus Music ACC80322CD 2017年 輸入盤)

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