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内田光子さん・クリーヴランドのモーツァルト

2017年12月10日 21時47分27秒 | モーツァルト
先週は、職場で超弩級の騒動がおきまして、その対応に追われ、なんとかでありました。ホッとするともう師走も1/3終わってました。寒さも増してきて、それなりに相応し季節感であります。恒例のマリーンズ反省会をしました。内野の布陣、3塁鈴木、2塁中村として、あと遊にはそろそろ平沢が定着して欲しい。となるとドラ1安田は1塁?。ドラ2の藤岡は?。あと三木も大嶺もいるで、とまあ、期待だけはふくらむのでありました。二年連続最下位はなんとか避けてもらいたいですねえ。井口新監督に期待しましょう!

そんなわけで、最近はモーツァルトをよく聴いてるんですが、特に、ピアノ協奏曲。内田光子さんをよく聴くんですね。 ご存知のとおり、内田さんのピアノ協奏曲は、1980年代後半から1990年にかけてのジェフリー・テイトとイギリス室管COとの全曲録音があります。そして、それから20年ほどたった2008年頃からクリーヴランド管と内田さん自らの指揮での録音が今も進んでいるんですね。この新録音は、現在5枚。9.17.18.19.20.21.23.24.25.27と10曲が出ております。ほぼ半分までたどり着きましたが、なんとか全曲録音して欲しいですねえ。

内田さんのピアノ、最近は聴いていなかったのですが、先日シューベルトのピアノソナタを聴きました。これまでの印象は、あまりよくない。ピアノの音色が好きではない、とまあこんなとを思っておりました。それで電車の中でシューベルトを聴いて(もう10年以上前のiPodとSONYのノイズキャンセリングイヤホンをいまだに愛用しておいります)、いると、妙にいいんですねえ。うんうん。それで、モーツァルトも聴いてみようということになったのでありました。

そして、聴いたのがピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595。この曲は20番と一緒のCDに収められているのですが、どっちもいいなあ、と思い聴きました。今回は27番の方、ということで。管弦楽はクリーヴランド管。2010年4月、クリーヴランドのセヴェランス・ホールでの録音です。
このシリーズの23.24番に続く2作目のものであります。

先のテイトとの録音に比べると、内田の意図が徹底した印象です。より陰影が深まり、表現も深くなってます。ピアノの音色は録音も関連するかもしれませんが、鮮明でくっきりですね。オケはさすがのクリーヴランド管。シンフォニックな響きが随所に聴かれる一方で、内田のピアノとうまくマッチした演奏を展開しいてます。全体的には、少々暗いなということか。この曲をどう理解するかとも関連するが、明るさの中に暗さが見え隠れか、暗さの中に随所に明るさが、どっちかと言われると、この演奏は暗さが支配しているように思えてならない。その点では、うーん、どうなんかな、と思うところもあるのですが、内田さんのピアノはいいなと思うことしきりでありまして、その点が最大の魅力でしょうねえ。

第1楽章、オケの滑らかな演奏によって進み、響きは大規模なオケの風情が漂う。締まった音色で終始し、そこに粒の揃ったピアノが登場。ピアノは淡々と弾かれるが、物寂しい気持ちを湛えながら、それでいてしっかりと自己主張が感じられます。第2楽章、弱音のピアノの音色や響きが実に美しい。内田さんのピアノは実にきれいです。この楽章は、それが遺憾なく発揮されているところが実に素晴らしい。オケもピアノとぴったりあったところもいい。第3楽章、少しオケの動きが重たいようなところもあるが、内田さんのピアノはここでも美しく、オケの音と上手く混じりながら、そこそこ愉悦感も示しながら進んでいく。ピアノは、前楽章とは一転して力強さも現しながら、変幻自在のうまさを感じるのでありました。

大谷くんは、エンゼルスに決まりました。涌井くんはどうなるんでしょうかね。来年も、マリーンズで頑張ってもらいたいですねえ。
(Decca 4782596 2010年 輸入盤)

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