金曜日から、岡山の実家に帰ってました。雪が心配でしたが、まったく降りませんでした。岡山まではいつも高速を使わず、地道で往復してます。約3時間。この間、車の中でCDを聞いてます。帰りは、たいがい最近はバッハのマタイ受難曲を聞いてます。マタイはいいですね。素晴らしい曲が、もう波状攻撃のように、これでもかこれでもかと、襲ってきます。だいたい、あと少しで全部聞ける!ってところで、家に着いてしまいます。なぜか最近は、レオンハルト盤を聞くことが多かったのですが、今回は、クレンペラー盤を聞きました。このCDは、歌手の顔ぶれにおいては、トップかと思います。シュワルツコップ、ルードヴィッヒ、フィッシャー=ディースカウ、ピアーズ、ゲッタなど大したメンバーです。そして、クレンペラーもスケールの大きな演奏で、テンポはたいそうゆっくりです。全体でどれほどかかるかわかりませんが、演奏時間も長いです。この演奏は、気宇壮大ですごいなあ、って思うときと、ゆっくりで冗長だ、と思うときがあり、聞く日の気分によって変わるんですよ。今日は、前者でありました。特に、イエスが捕縛されるときの合唱は重戦車のような演奏です。それに続く一部の最後の大コラールのテンポの遅いこと?永遠に続き、終わるのを拒むようですね。(今日は、3枚目のはじめの「この頬の涙が」までで家に着いたので、前半の中から印象に残ったモノです)。前にも触れたことがありますが、バッハの声楽曲には、フィッシャー=ディースカウは不可欠と思ってます。マタイも同様です。このCDではイエスを歌ってます。他のCDでも彼はイエスを歌ってますが、クレンペラー盤が一番好きですね。最後の晩餐のときの「私は今後、こうした葡萄酒を飲まない…」のところはホントに素晴らしいです。しかし、残念なのは、この盤の後半は彼の声が聞けないことです。後半は、イエスの登場場面が少ないんですよ。これに対して、彼がバスを歌っているリヒター旧盤なんかは、後半でも彼の声が聞けます。このCDでも、バスのワルター・ベリーが歌う場面で、いつもフィッシャー=ディースカウやったらなあ、と思ってしまいます。いっそのこと、イエスとバスを両方やってくれませんかね。
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