あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。なんとか一年、健康に留意しがら、ボツボツ自分のペースで更新できたらと思っています、お暇なときに、ご高覧いただけたら、幸いです。
さてさて、今年の正月も例年通りて、自宅でゴロゴロでありました。三が日は、お天気もよく穏やかな日和で、よかったです。少し前までは、三が日は酒で明け暮れてましたが、めっきり酒量も減りました。駅伝、ラグビー、アメフット、そしてAmazon primeで映画を見る、でした。歳を重ねるごとに、一日が過ぎるのは速くなりますね。あっという間の三が日でした。
そんなわけで、今年の最初は、ジョージ•フレデリック・ハンデル、つまりヘンデルであります。ヘンデル、テレマン、CPEバッハが今年の課題です。まずはヘンデル。かなり以前に、『マリアの涙 マリアン・カンタータ&アリア』と題されたアンネ・ゾフィー・オッターのCDを買いました。そのころ、いまもそうですが、私はオッターのファンで、彼女のCDが出るたびに買ってたのでした。そのころの一枚です。オッターの歌唱と、バックはラインハルト・ゲーベル指揮ムジカ・アンティクワ・ケルン。1993年の録音です。
ただ、その頃はこのマリアの涙ってのは??、で、まあそれほど気に留めずに聴いておりました。それで調べてみますと、このCDには、アンティフォナ『これこそ乙女なる女王』HWV235、レチタティーヴォとアリア『ああ、何と不公平なことか』HWV230、カンタータ『天にまします聖母様』HWV233、カンタータ『マリアの涙』HWV234の四作が収められています。ただし、『マリアの涙』については、フェッランディー二という、ヘンデルとだいたい同時期の作曲家によるものといわれています。ヘンデルの曲の解説本が欲しいところでありますねえ。
まずは、ゲーベルとMAKの演奏ですが、もう30年ほどにならんとする以前に、バッハのブランデンブルグで初めてその演奏を聴きました。その演奏にはかなり驚き、それなりに避けていた気がします。しかし、今回久々に聴きましたが、耳が慣れてきたし免疫もできたせいか、何の違和感も感じませんし、その表現の深さや、振幅の大きさ、そして弦の響きには、それなりに圧倒されました。オッターの歌唱ともよく合っているのでありました。
そしてオッターなんですが、思い入れもあるのでしょうが、実に素晴らしい。音域の広さとその高低の広さを、まったく問題なく歌い上げる伸びやかな声。表現力の深さは尋常ではなく、歌詞の内容などわからなくても、心に染み込んできます。オッターの歌唱は、バッハのマタイなどでは聴くことができますが、カンタータではほとんど聴いたことがありません。同じカンタータですが、バッハに比べてヘンデルの曲はかなり肉食系なんでしょうかね。このCDに収められている曲は、とても教会音楽とは思えないほどの激しさと劇的な表情を持っています。それをオッターは、バッハの受難曲以上に気持ちのこもった歌声を聴かせてくれます。ヘンデル、MAK,そしてオッターにより、これらの曲と演奏には三乗の効果と色彩、表現が現れ、穏やかな気持ちで聴くような教会音楽の範疇を越えたものになっているのであります。
7曲のアリアとカヴァティーナがありますが、どれもいい曲ですね。HWV230のアリアとHWV233第5曲のアダージョのアリアは、人の神に対する感情の昇華が実に美しい。HWV234の第2曲のカヴァティーナの美しさは安息の世界のようですねえ。HWV233の第9曲は、合唱が加わり鮮烈な印象を与えます。実におもしろい。レチタティーヴォとアリアが見事に合体した効果は、どれも感動的であります。やはりオッターは、いいですねえ。
ということで、2022年の最初はヘンデルでありました。この調子で頑張りたいと思います。しかしオミ株の勢いは尋常ではありませんね。エッセンシャル・ワーカーの不足が気になるところです。肺には入らず気管で、ということなら、うがいが大切ですかねえ。とにかく感染予防に全力を、であります。
(ARCHIV 439 866-2 1994年 輸入盤)
さてさて、今年の正月も例年通りて、自宅でゴロゴロでありました。三が日は、お天気もよく穏やかな日和で、よかったです。少し前までは、三が日は酒で明け暮れてましたが、めっきり酒量も減りました。駅伝、ラグビー、アメフット、そしてAmazon primeで映画を見る、でした。歳を重ねるごとに、一日が過ぎるのは速くなりますね。あっという間の三が日でした。
そんなわけで、今年の最初は、ジョージ•フレデリック・ハンデル、つまりヘンデルであります。ヘンデル、テレマン、CPEバッハが今年の課題です。まずはヘンデル。かなり以前に、『マリアの涙 マリアン・カンタータ&アリア』と題されたアンネ・ゾフィー・オッターのCDを買いました。そのころ、いまもそうですが、私はオッターのファンで、彼女のCDが出るたびに買ってたのでした。そのころの一枚です。オッターの歌唱と、バックはラインハルト・ゲーベル指揮ムジカ・アンティクワ・ケルン。1993年の録音です。
ただ、その頃はこのマリアの涙ってのは??、で、まあそれほど気に留めずに聴いておりました。それで調べてみますと、このCDには、アンティフォナ『これこそ乙女なる女王』HWV235、レチタティーヴォとアリア『ああ、何と不公平なことか』HWV230、カンタータ『天にまします聖母様』HWV233、カンタータ『マリアの涙』HWV234の四作が収められています。ただし、『マリアの涙』については、フェッランディー二という、ヘンデルとだいたい同時期の作曲家によるものといわれています。ヘンデルの曲の解説本が欲しいところでありますねえ。
まずは、ゲーベルとMAKの演奏ですが、もう30年ほどにならんとする以前に、バッハのブランデンブルグで初めてその演奏を聴きました。その演奏にはかなり驚き、それなりに避けていた気がします。しかし、今回久々に聴きましたが、耳が慣れてきたし免疫もできたせいか、何の違和感も感じませんし、その表現の深さや、振幅の大きさ、そして弦の響きには、それなりに圧倒されました。オッターの歌唱ともよく合っているのでありました。
そしてオッターなんですが、思い入れもあるのでしょうが、実に素晴らしい。音域の広さとその高低の広さを、まったく問題なく歌い上げる伸びやかな声。表現力の深さは尋常ではなく、歌詞の内容などわからなくても、心に染み込んできます。オッターの歌唱は、バッハのマタイなどでは聴くことができますが、カンタータではほとんど聴いたことがありません。同じカンタータですが、バッハに比べてヘンデルの曲はかなり肉食系なんでしょうかね。このCDに収められている曲は、とても教会音楽とは思えないほどの激しさと劇的な表情を持っています。それをオッターは、バッハの受難曲以上に気持ちのこもった歌声を聴かせてくれます。ヘンデル、MAK,そしてオッターにより、これらの曲と演奏には三乗の効果と色彩、表現が現れ、穏やかな気持ちで聴くような教会音楽の範疇を越えたものになっているのであります。
7曲のアリアとカヴァティーナがありますが、どれもいい曲ですね。HWV230のアリアとHWV233第5曲のアダージョのアリアは、人の神に対する感情の昇華が実に美しい。HWV234の第2曲のカヴァティーナの美しさは安息の世界のようですねえ。HWV233の第9曲は、合唱が加わり鮮烈な印象を与えます。実におもしろい。レチタティーヴォとアリアが見事に合体した効果は、どれも感動的であります。やはりオッターは、いいですねえ。
ということで、2022年の最初はヘンデルでありました。この調子で頑張りたいと思います。しかしオミ株の勢いは尋常ではありませんね。エッセンシャル・ワーカーの不足が気になるところです。肺には入らず気管で、ということなら、うがいが大切ですかねえ。とにかく感染予防に全力を、であります。
(ARCHIV 439 866-2 1994年 輸入盤)
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