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シューベルトの「ロザムンデ」

2008年01月31日 22時31分19秒 | シューベルト
1月も終わろうとしていますが、寒いですねえ。それはさておき、ちょうど、このブログを始めた頃、シューベルトの音楽をよく聴いていたことがありました。それから半年ほどして、あまり聴かなくなりました。しかし、このブログへのエントリーを見ても、前回と前々回はシューベルトでした。近頃、シューベルトが復活してきたかのようです。そんなわけで、今回もシューベルトであります。
シューベルトの魅力とは、なんといってもその旋律の美しさにあるんでしょうね。例えば、作曲技法の未熟であるとか、その冗長さとか、まあいろいろな批判は聞こえてきますが、まあ我々素人に取ってみれば、その音楽で楽しむことが出来るかどうかが最大の関心事であります。それからすると、シューベルトの音楽ってのは掛け替えのないものでありすよねえ。もう、少し長生きしてくれて、多くの作品を残して欲しかったと思うのみであります。
そんで、シューベルトでありますが、今回は弦楽四重奏曲。弦楽四重奏曲第13番イ短調D.804「ロザムンデ」です。これは第二楽章が劇付随音楽「ロザムンデ」間奏曲第3番の旋律による変奏曲となっていることによるものです。他にも第一楽章には「糸を紡ぐグレートヒェン」の旋律が用いられていますね。演奏は、エマーソン四重奏団です。この四重奏団の演奏はこれしか聴いたことがないのですが、まだ若いようですが、正統な演奏振りが強く印象に残りました。第一楽章では、短調による主題が転調されるところがなんとも心地よいです。第二楽章のアンダンテの変奏曲も心落ち着く主題でシューベルトの世界が展開されますね。四つの楽器がそれぞれ繰り広げる世界は、聴き応えがあります。原曲は寡聞にして聴いたことがないのですが、これだけで十ニ分な作品となっています。このところが一番の聴きどころでしょうか。第三楽章のメヌエットは歌曲《ギリシャの神々》D677が基になっているといわれますが、メヌエットらいい感じはありしませんが、チェロの低音が印象深いです。そして、第四楽章は一転楽しい雰囲気の終曲になっています。随所にシューベルトらしさ?を感じさせます。
この四重奏団、1976年に結成され、もう30年がたつんですね。この録音は、1987年のもの。録音が私の再生装置のせいか、もうひとつ鮮明が欲しい感じがしました。ただ、三枚組で弦楽四重奏曲12番~15番と弦楽五重奏曲が収められており、それで、2500円ほどですので、お買い得ですねえ。

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