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またまた昨日、家の近所のBOOKOFFで、シューベルトの即興曲を買いました。ピアノはアルフレッド・ブレンデル。先週、ラドゥ・ルプーで買ったのと同じ曲です。ブレンデルは、バックハウス、ケンプやグルダ亡き後のドイツ正統派の系譜を引くピアニストですが、なかなかドイツの先賢ピアニストの壁を乗り越えられないのも事実であります。ベートーヴェンも何回か全集を録音してますが、「やっぱ、バックハウスやで~」と思ってしまいます。それなら、シューベルトはいかがかな、となれば、これまた彼はたくさんの録音をしています。この即興曲も名盤という評は、けっこう聞きます。確かにしっかりとしたタッチでひとつひとつ丁寧な音です。揺るぎない堂々とした演奏です。私はこんな演奏は、かなり好きです。でもバックハウスやったら、もっとすごいで~と思いつつも…。それで、先に買ったルプーの演奏を聴いてみます。これがまたこのルプー、曲者?であります。「千人に一人のリリシスト」と評されたルプー、これまた細やかなピアノの響きを醸しだしつつ、情感あふれる演奏なんですよ。比べると、やっぱりルプーの方がはるかにおもしろい。何度も聞きたくなってくる演奏ですよ。けっしてブレンデルがダメだとか言っているわけではないんですよ。聞きたいなあって思う回数は、ルプーのほうが三倍強はあるだろうな、と思うんです。この演奏でも、弱音の弾き方はなんとも叙情的ですねぇ。そんなルプーの凄さは、身にしみて感じますが、ブレンデルも立派ですよ。ブレンデルの方を支持しなければならないんだ、と思ってはいます。でも、シューベルトのソナタもルプーで聞いてみたと思っています。
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