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福浦の2000本と、バッハのカンタータ

2018年09月23日 21時50分08秒 | バッハ
マリーンズの福浦和也選手が2000本安打を達成しました。おめでとうございます。1994年に千葉の習志野高校からドラフト7位で入団。1997年から一軍出場。1998年には規定打席の到達し、2001年には首位打者となり、2006年まで連続6年三割を打ちました。その後はケガもあり、2012年以降は、200打席にも届かかず、2軍暮らしも多くなり年間安打も50本に届かないシーズンが続きました。もう2000本は無理かと思っていました。本当によかった。主軸として活躍した時は、チームの低迷期でもありました。そのころGS神戸で三塁内野席で観戦していたら、よくファールボールが飛んできたことを思い出します。そんなファールも最近はあまり見なくなりましたね。今日は、二打席凡打で、三打席目は四球。第四打席で、ライトへの二塁打。福浦らしいヒットでした。もう感動しました。涙が出てきました。おめでとうございます。

さて、先日加藤浩子著『バッハ 「音楽の父」の素顔と生涯』(平凡社新書)を読みました。バッハの生活した都市をたどりながら、バッハの生涯と作品について詳論したものですが、おもしろく読みました。ドイツの一部の地方から出たことがないローカルな作曲家であったバッハの音楽がこれほどの支持を受けることになるとは、本人も思っていなかったかもしれませんねえ。この本を読んで、一層バッハの音楽を聴きたくなったのでありました。やはりバッハはいいですねえ。

そんなわけで、今回は久々のカンタータ。BWV.86「まことに、まことに汝らに告ぐ」であります。このカンタータは1724年5月14日、復活祭後第5日曜日に初演されたもの。バッハは、1723年に38才のとき、ライプチヒの聖トーマス教会のカントールに就任します、そして、カンタータの量産期に入ると同時に、超多忙な時代となります。そんなライプチヒ時代のはじめに書かれたものと思われます。

このカンタータ。6つの曲からなり、全曲でも15分に満たないものです。①アリオーゾ(Bs)、②アリア(A)、③コラール(S)、④レチタティーヴォ(T)、⑤アリア(T)、⑥コラール (Cho)から構成されています。今回の演奏は、鈴木雅明指揮のBCJ。野々下由香里、ロビン・ブレイズ(C-T)櫻田亮(T)、ステファン・マクラウド(Bs)。2001年の録音です。このプロジェクトは、1995年に開始、18年を経て2013年に完結しました、これは、その初期のころの録音となります。

さて、カンタータの演奏は、以前はリヒターのものがいいと確信しておりました。しかし、この頃は、リヒターの演奏は素晴らしいのですが、どうもしんどい。リヒターの真摯な姿勢とソリストの気持ちの入った名唱が、どうも重いのですねえ。それに対して、最近はBCJの演奏をよく聴いています。なんとなく、バッハの時代の演奏は、こんな感じなのかな、と思います。ただ、今はこう思っていても、時間が経つと、またリヒターがいいな、と思うこともありと思います…。

第1曲アリオーゾは、実にバッハらしい曲。BCJの伸びやかな弦とマクラウドのバスが一体となった演奏。冒頭から、やはりカンタータはいいなあ、と思う。第2曲アルトのアリア。ブレイズぼカウンタテナーの母性を感じさせるアルトは、暖かみを持ち、躍動感をともない、健康的です。第3曲コラール。オーボエダモーレと競うような合唱。第4曲のレチタティーヴォをへて、第5曲テナーによるアリア。この曲の白眉。櫻田さんのクセのない歌声は、カンタータの本質を感じさせ、弦のバックで生き生きと歌い上げるところなど実にいいです。そして、第6曲コラール。カンタータの終曲に相応しいのでありました。短いカンタータでありますが、カンタータのよさをたっぷり味わうことができるものであります。 

しかし、マリーンズ今日も勝てず、8連敗。9月に入って2つしか勝っていません。今日も、せっかくの試合を逆転負け。チームの状況は悲惨であります。
しかし、ともあれ
「俺達の福浦、 一打に全て込めて、不屈の闘志を見せてくれ、 千葉の誇り胸に」
(BIS CD-1261 2002年 輸入盤)

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2 コメント

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平凡新書の件 (しんちゃん)
2018-09-25 21:26:23
お久しぶりです。
今春より、博多に単身赴任です。離島を含めて、食と文化を楽しんでいます。仕事はなかなかきびしいですが。そんなこんなで、毎週楽しみに拝読しています。記事の更新は大変と推察いたしますが、頑張ってください。
さて、表記の件、立ち読みした際、「難しい・・・」と思いましたが、購入を決意しました。バッハは本当に良いですね。
ご自愛ください。
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コメント、ありがとうございます。 (mikotomochi58)
2018-09-25 21:56:22
しんちゃん 様、コメント感謝です。ご無沙汰しております。お元気ですか。博多はいいな、と思いますが、単身赴任となると、大変ですね。ご苦労お察し申し上げます。平凡新書、最初は取っつきにくいところありますが、なかなか面白かったですよ。バッハの本ってありそうでないですからねえ。またご教示ください。
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