先日、携帯をスマホに変えました。使っていた携帯はもう3年になることと、そろそろスマホもいいかな、ということでの変更となりました。機種は毎月の料金がiPhoneの方が安かったので、それにしました。以来触ってますが、いろいろと便利ですね。もう携帯ではなく、情報端末ですねえ。いやー、なんとも便利ですねえ。ただ電池がすぐなくなるのが少々不便です。しかし、触っていたら、いろんなことができたり、わかったり、知ったりで、時間が過ぎていきますねえ。
ということで、今回はリッカルド・シャイー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲全集からです。2007年から2009年にかけてライプチヒのゲヴァントハウスでのの録音。このCDは、昨年発売されてたいそう話題になったものです。演奏に関しても、ちょうど同じころに出た、ティーレマンとVPOの全集とともに、さまざまな賛否両論があったことでも印象深かったものです。
オケのライプチヒ・ゲヴァントハウス管は、1743年、世界初の市民によるオーケストラとして誕生したものです。歴史的にも、ニキシュ、フルトヴェングラー、ワルター、アーベントロート、戦後でも、コンヴィチュニー、ノイマン、マズア、ブロムシュテット、そしてシャイーがカペルマイスターとして指揮しました。ベートーヴェンの交響曲も、コンヴィチュニー、マズアのものがあり、今回シャイーによるものが加わりました。
このベートーヴェンの演奏、最初に聴いた時には、その快速演奏に少々驚きを禁じ得ませんでした。最近のベートーヴェンは、古楽器によるものなどが多く、それはけっこう速い演奏が主流のようでしたから、これもそんな演奏か、と思ったわけです。ゲヴァントハウスというたいそう由緒あるオケでもそうか、と思ったら、何とも寂しいものでした。しかし、いろいろと聴いていく中で、おやおやそうでもないぞ、ということになったのです。
その中で、交響曲第8番ヘ長調作品93(2008年5月録音)であります。やはり速い。全曲で23分くらい。例えばベーム盤と比べても5分ほど速いです。しかし、速いのですが、その音はいたって重く、ずしりとお腹に響きます。ゲヴァントハウスの重厚な音が、シャイーの縦横無尽の指揮で、重いオケが非常に小回りのきく、小気味よい演奏を聴かせてくれます。実にオケの音色も渋いですし、ここはこうして欲しいなってところは、非常によく押さえてくれているし、ダイナミックで迫力ある部分も満載なんであります。このように言うと、この演奏は実に伝統的なものと言えますかねえ。とは言え、テンポなどいろんなところで、シャイーの感性が光ります。
第1楽章、出だしから大迫力で一気に駆けめくる。堂々とした響きが心地よい。この8番は小振りな曲だが、それが実にスケールの大きな印象に変わる。そして、細部にも心配りが感じられる。第2楽章、3分あまりの中に、大と小の響きが繰り返されるところが実にメリハリが効いています。メトロノームの印象はあまりないか。第3楽章メヌエット、流麗さにオケの美音が散りばめられ、それに速さも加わる。トリオのホルンとクラリネットも重厚であります。そして、第4楽章、一番聴き応えがありました。快速の中の重厚さが最もよい形で表現されています。歯切れのよさに重厚な音色での迫力満点、随所でのドライブの聴いたところも実に快感。そして、大満足の終幕であります。
前回の更新から、約10日間のご無沙汰でした。実は先週、仕事で宮古島にいっておりました。そのことについては、次回また述べたいと思います。
(Decca 478 3492 2012年 輸入盤)
ということで、今回はリッカルド・シャイー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲全集からです。2007年から2009年にかけてライプチヒのゲヴァントハウスでのの録音。このCDは、昨年発売されてたいそう話題になったものです。演奏に関しても、ちょうど同じころに出た、ティーレマンとVPOの全集とともに、さまざまな賛否両論があったことでも印象深かったものです。
オケのライプチヒ・ゲヴァントハウス管は、1743年、世界初の市民によるオーケストラとして誕生したものです。歴史的にも、ニキシュ、フルトヴェングラー、ワルター、アーベントロート、戦後でも、コンヴィチュニー、ノイマン、マズア、ブロムシュテット、そしてシャイーがカペルマイスターとして指揮しました。ベートーヴェンの交響曲も、コンヴィチュニー、マズアのものがあり、今回シャイーによるものが加わりました。
このベートーヴェンの演奏、最初に聴いた時には、その快速演奏に少々驚きを禁じ得ませんでした。最近のベートーヴェンは、古楽器によるものなどが多く、それはけっこう速い演奏が主流のようでしたから、これもそんな演奏か、と思ったわけです。ゲヴァントハウスというたいそう由緒あるオケでもそうか、と思ったら、何とも寂しいものでした。しかし、いろいろと聴いていく中で、おやおやそうでもないぞ、ということになったのです。
その中で、交響曲第8番ヘ長調作品93(2008年5月録音)であります。やはり速い。全曲で23分くらい。例えばベーム盤と比べても5分ほど速いです。しかし、速いのですが、その音はいたって重く、ずしりとお腹に響きます。ゲヴァントハウスの重厚な音が、シャイーの縦横無尽の指揮で、重いオケが非常に小回りのきく、小気味よい演奏を聴かせてくれます。実にオケの音色も渋いですし、ここはこうして欲しいなってところは、非常によく押さえてくれているし、ダイナミックで迫力ある部分も満載なんであります。このように言うと、この演奏は実に伝統的なものと言えますかねえ。とは言え、テンポなどいろんなところで、シャイーの感性が光ります。
第1楽章、出だしから大迫力で一気に駆けめくる。堂々とした響きが心地よい。この8番は小振りな曲だが、それが実にスケールの大きな印象に変わる。そして、細部にも心配りが感じられる。第2楽章、3分あまりの中に、大と小の響きが繰り返されるところが実にメリハリが効いています。メトロノームの印象はあまりないか。第3楽章メヌエット、流麗さにオケの美音が散りばめられ、それに速さも加わる。トリオのホルンとクラリネットも重厚であります。そして、第4楽章、一番聴き応えがありました。快速の中の重厚さが最もよい形で表現されています。歯切れのよさに重厚な音色での迫力満点、随所でのドライブの聴いたところも実に快感。そして、大満足の終幕であります。
前回の更新から、約10日間のご無沙汰でした。実は先週、仕事で宮古島にいっておりました。そのことについては、次回また述べたいと思います。
(Decca 478 3492 2012年 輸入盤)
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