時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

今更だが建国記念日について

2015-02-12 23:49:36 | 浅学なる道(コラム)
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建国記念日の定義や性格は国それぞれ。

アメリカやインドのように独立を祝ったり、
革命を記念するフランスやキューバみたいに。
ドイツは東西が統一した日をあてています


▼きょう、2月11日は「建国記念の日」。

「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨で
1967年から「国民の祝日」として適用されてきました。


しかし、史実ではなく神話を基にしている日本の建国記念は、世界でもまれです


▼かつて、この日は「紀元節」と呼ばれました。
『日本書紀』の日本神話のなかで初代天皇とされる神武天皇。

その架空の人物が即位した日を
明治政府が算出し、国民が祝う日として定めたのです


▼神の子孫である神武天皇から日本の歴史が始まり、
 その子孫による統治は永遠に変わらない。

日本は神の国である
という天皇中心の歴史観を国民に植えつけるためでした。


偏狭な愛国心の押しつけは国の破滅を招きました

▼戦後、紀元節は廃止されましたが、
 自民党政府が「建国記念の日」として復活させます。

根拠のなさを指摘する歴史学者、
ウソを教えることはできないと反対する教育者。

歴史の過ちをくり返してはならないの声は上がりつづけます


▼安倍首相は今年も“建国神話の日”を前にメッセージを出しました。


「今日の我が国に至るまでの古(いにしえ)からの
 先人の努力に思いをはせ、さらなる国の発展を願う」と。

彼のいう先人が何を指しているのかは分かりませんが、
この国を建ててきたのは神話ではありません。無数の民の力です。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-11/2015021101_06_0.html
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神話に基づく虚構の建国。


だが、これら事実を知りつつなお馬鹿騒ぎする右翼がいる限り、
決して鼻で笑うわけにもいかない。

問題は、日本の近代化は古代日本の復活という非常に宗教的な理念と
融合しながら推し進められたということだ。


これはイランのような宗教国家ともまた違う性質を伴っている。

イスラム教の場合、人間はあくまで人間である。

だが、明治神道の場合、
国の最高指導者が神として絶対の存在となっている。


神は常に正しく、間違いなど犯さない。
この信仰のもと、大日本帝国は発展を遂げた。

逆を言えば、理屈が通じないわけで、
戦争に勝とうが負けようが、建国記念日が神話に基づいていようが、
そんなものはどうでも良く、受け入れる者は正しく、
そうでないものは間違いだという狂信的な価値観の下、極右勢力は動いている。


因果関係の逆転といおうか、理由があって天皇や大日本帝国を崇拝するのではなく、
天皇や帝国の崇拝が国民の義務だという強烈な思い込みが先にあり、
そのあとに、それを正当化させる理屈をでっちあげるのである。

中国、米国のテロ支援活動を批判する

2015-02-12 19:20:24 | 中国(反共批判)
欧米諸国は目障りな政権を転覆させるため、
現地の武装勢力や市民団体に転覆のノウハウをレクチャーしている。

近年で言うならば、ウクライナや香港の「民主化運動」がそれだ。

これに対して、仮想敵国に指定された国々は反撃の姿勢を見せているが、
このたび、中国が米国防総省のビルスベリ顧問に対して非難の言葉を浴びせたらしい。



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ピスルベリ氏は、
「中国は米国製兵器の台湾への供給に非常に敏感に反応している
 たとえそれが弾のひとつ、ジープのタイヤ1本であったとしても、
 常に中国側の凄まじいレトリックをあおることになる」 と語っている。

 ピルスベリ氏は先日、 中国人将軍ら35人と会談をもったばかり。

「この『イン・パイ』らは私に尋ねてきた。

『もし我々が我々の友人らであるハワイ独立運動の闘士らに
 兵器を供給したとすれば、ペンタゴンはどう反応するだろうか?』と。

 私は非常に驚いた。
 というのもこれまでハワイにそうした運動があると
 聞いたことがなかったからだ。だが調べてみると、 実際そうしたものは存在していた。」

続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2015_02_12/282835548/

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オバマ自身がキエフのクーデターにアメリカが関与したことを認めている。

イラクと言い、キエフと言い、
アメリカが行った民主化運動は、現地に不幸しかばらまいていない。

そういう国の軍事侵攻に日本も参戦できるよう目下、奮闘しているのが今の政権。

早速、人質の死を利用して改憲をほのめかしているようだが、
人命より国家の威信を優先する人間を信じてよいものかどうか。