時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

日本の右翼こそ売国奴だ

2015-02-16 00:58:20 | 浅学なる道(コラム)
あなたは黒人を露骨に差別する白人を見て、
アメリカ人に対して良いイメージを抱くだろうか?


あなたはムスリムを露骨に差別するフランス人を見て、
フランスという国家を素晴らしい国だと感じるだろうか?



少し考えてみればすぐにわかる話だが、差別を行う人間こそ、
その国や民族のイメージを損なわせる第一の要因なのである。



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安倍首相の政策アドバイザーだった作家の曽野綾子氏が、
産経新聞(11日付け)にアパルトヘイト(人種隔離政策)
をすすめるかのようなコラムを書いたのである。


労働力不足を補うために移民をもっと受け入れ、
人種別に居住地区を分けよ、という内容だ。


海外メディアは大騒ぎとなった。
ロイターやウォールストリートジャーナルが伝え、各国の新聞が転載した。


アパルトヘイトの撤廃を血で
勝ち取った南アフリカ共和国はたまったものではない。

同共和国のモハウ・ペコ駐日大使は産経新聞に抗議文を送付している。

「大手メディアがとんでもない政策を肯定するような記事を掲載してよいのか?」

http://tanakaryusaku.jp/2015/02/00010706
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産経が大手メディアかと言えば疑問が残るが、
少なくとも保守派メディアとしては最大手だろう。


これに限らず、政治・外交において恥をさらしまくっているのは
保守派の政治家、知識人ばっかりだ。


日本に限らずあらゆる国において、
その国のイメージを貶めているのは保守派の言動だ。



私も朝日新聞がいかに右傾化しているかを力説しているが、
朝日の吉田調書が問題視され報道される一方で、
曽野の差別丸出しの意見文がスルーされているあたり、
どうも日本のメディアは足並みそろえて自国の印象を悪くさせたいらしい。

沖縄県民は日本人ではないのかもしれない

2015-02-16 00:46:23 | 軍拡
日本をトリモロスとか日本人を守ると豪語しておきながら、
実際には人質は見殺しにするわ左派団体に暴行を加えるわ逮捕するわと
守るどころかむしろ攻撃しているんじゃ以下と思える日本政府。


前に立川市で反戦運動を行った人間が逮捕されこともあったが、
どうも軍に逆らう人間は日本人として勘定に入れてもらえないらしい。



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米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古沖への海上作業で10日、
市民らの抗議船に海上保安官が強引に乗り込み、船が転覆寸前になった問題で、
市民らは近く複数の海上保安官を往来妨害罪で刑事告訴する方針を決めた。


海上保安官が船に乗り込んだことで
抗議船が転覆する恐れがあったとしている。近く那覇地検に告訴状を提出する。


10日午後3時ごろ、安部沖の油防止膜(オイルフェンス)上で
抗議行動をする市民の抗議船(定員6人)にゴムボートで
接近した海上保安官が乗り込んだ際、船が大きく傾き、
船内にいた市民6人のうち4人が海に投げ出された。


12日の集会でヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は
「普段は海上の安全確保と言いながら、自らで定員をオーバーさせ、
船を転覆させようとする。指をくわえて見ているわけにはいかない」と憤った。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-238832-storytopic-271.html

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大飯原発が再稼働された際に、反対運動を行った市民を
機動隊が強制的に退去した事件を思い出す。


安倍首相をはじめとする極右は軍隊が自分たちを守ってくれるかのように
話すが、実際に軍がやるのは自国の反対勢力の鎮圧である。


第二次世界大戦以降、
欧米諸国が他国から侵攻されたことがあるだろうか?


その逆はいくらでもある。
アルジェリア、ギリシア、ベトナム。

旧植民地諸国が独立運動を開始した際に、
彼らは軍を外国に派遣し、これら「暴動」を終結させようとした。


なにもユートピア国家に限った話ではない。

ハンガリー騒乱、プラハの春においても、
ソ連軍は友軍を助けるという名目で他国に侵攻した。

ソ連が他国に攻め込まれたわけではないのだ。


逆に、実際に防衛戦争を行ったのはキューバぐらいのものである。

繰り返すが、宜野市に対する日本政府の態度は
あたかも沖縄県民が日本国民ではないかのような冷淡な態度、
言い換えればアメリカ政府の回し者であるかのような態度で、
とてもじゃないがシンパシーを感じることができない。