‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

音楽もイタリアン

2013-02-13 08:23:17 | Music
2月11日
イタリアンな名前の車を乗り換えてから、近所のチェンバリストの方のお家へ。
イタリア初期バロックを専門に演奏する「パッサメッツォ・アンティコ」さんの練習を聴かせていただきました♪

  

基本編成は、リコーダー(竹内茂夫さん)、バロック・ヴァイオリン(上田浩之さん)、バロック・チェロ(吉田健さん)、チェンバロ(山下佐智子さん)で、この日はパーカッション杉本寿久さんが加わっていました。
杉本さんは、前日の「アンサンブル・シュシュ」の練習でも大きな太鼓を持ってこられていましたが、基本笛を吹く人です。
笛と打楽器って祭りのイメージ、楽しい舞曲に色んな打楽器の音を入れて、雰囲気を盛り上げておられました!(^^)!。

イタリア初期バロックって、宗教曲も多いですが、世俗曲との境目もはっきりしていなくて、というか、南米などから入って来たラテン的なストリート・ミュージックを作曲家が宗教曲にも取り入れているという感じ。
モンテヴェルディは、声楽とオルガン以外の楽器を教会に初めて入れて、教会音楽の大改革をしました。
バロック(形の丸くない、自然に出来た真珠の意)音楽の幕開けを先駆けたイタリアですが、テクニカルな旋律楽器、ときにはチェロも凄い動きをする。チェンバロは低音の音からハーモニーを付けて、きらびやかな装飾を入れで盛り上げます。声楽も楽器に負けずテクニカルで、これも境目があまり無く、自由な装飾変奏(ディミニューション)がとても面白い。

音楽用語がだいたいイタリア語なのは、イタリアが音楽の先進国だったからです。
オペラの始まりもモンテヴェルディですが、ヴィヴァルディ、ロマン派時代に入ってもベッリーニドニゼッティロッシーニなどの凄いコロラトゥーラの曲が産まれる背景には、初期バロックがあったからではと考えます。
ドイツやフランスの作曲家も、まず留学するのはイタリアでした(ヘンデルモーツァルトなど)。バッハはドイツを出ることはありませんでしたが、ひたすらヴィヴァルディの曲を研究していたそうですし、フランスから来た演奏家達からフランス・バロックのスタイルなど影響を受けているそうです。
ショパンがベッリーニ好きで、ショパンのピアノの美しい装飾的な動きは、ベッリーニのオペラ・アリアをピアノに取り入れたと言われています

ローマは一日にしてならず、音楽も一日にしてならず、一人の作曲家が突然変異のように、新しいスタイルを生み出したのではなく、長い長い歴史を経て、過去の作曲家や当時の流行りの音楽に影響を受けて、努力の末に生み出されていることが解ります

コメント
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