7月7日
トッパンホールの、
ティル・フェルナーのピアノ・ソロ・コンサートを聴きに行きました。
土曜日の夕方でしたが、西日本は木曜日くらいから激しい雨が降り続け、金曜日は大阪堺市では、保育園から高校までが休みになるなど被害に備えていて、多くの鉄道が運転見合わせで、新幹線も遅れたりしていて、土曜日無事、東京へ行けるかも心配でした。でも雨が降り続ける中でしたが、新幹線も新大阪から東は普通に動いていて、大阪から脱出することが出来ました。
名古屋あたりまでは、暗い空に雨模様で、見える川はみな濁流でした。でも関東地域になるにしたがって空は明るくなり、久しぶりに太陽も見る感じ、東京は嘘のように明るい。
七夕の日だったので、トッパンホールのある最寄り駅
「飯田橋」のショッピングモールは、沢山の七夕飾りや、ステンドグラスの前でコンサートがあるなど、賑やかでした。
平日の夜のコンサートしか行ったことがなかったので、飯田橋にこんな楽しいショッピングモールがあることも知りませんでした。凄く女の子むけの可愛いファッションのお店がいっぱい在りました。せっかくなので、可愛い七夕飾りと記念撮影
。
星の花・ペンタスの花壇も★★★★★。
昨年秋から手の不調でコンサートを休んだり、出たりのようで、予定されていたプログラム曲が、思うように練習出来なかったということで、弾きなれた曲に変更、シューベルトとシューマンの曲になりました。
ホール側からは、もしプログラムが気に入らない場合は、チケットを返却しますという案内まできました。
返却してもらった方がいるかは判りませんが、お客さんはほぼ満席で、たとえ過去に聴いた曲であっても、生演奏というのは、観客とも一期一会ですし、むしろティルをずっと応援しているファンは、困難な時ほど支えないとという気持ちも強いのではないでしょうか。
シューベルトの「ソナタ第14番イ短調」は、ティルの演奏では初めて聴きましたが、単旋律の暗い感じのテーマから始まります。そして音がだんだんと重ねられていき、シューベルトらしいリズムに温かな和音が響きます。あまりモダンピアノの生演奏は聴かないので、音量はさすがに大きいなと感じましたが、低音の深い響きや高音の優しく透き通った響きがとても心地好く、シューベルトらしさがとても感じられる歌うようなピアノは、ティルの真骨頂を聴けた感じでした。
他の明りはまったくない暗い夜空に、天の川や星々が静かに美しく、粛々と輝いているようなイメージで、なんか七夕の夜にぴったりだな~と思いました🎋
。
「楽興の時」は、岡崎市シビックホールで聴きいて、凄く綺麗だったので、再び聴けるのは嬉しかったです。この日はやはり低音の響きがよく聴こえ、美しさに加え情熱的な感じがしました。
以前チェンバロ奏者の方と、CDでバッハの「フランス組曲」を聴いていたら、この人は通奏低音が解って弾いているように思うと、感想を言われました。私も通奏低音と歌うことが多いので、低音がよく聴こえ歌っている演奏はすごく楽しく、明らかにティルさん上り調子です。
シューマン「幻想曲ハ長調」はトッパンホールで聴いて、その後ラジオ放送もあり、すごくハマって好きになった曲(特にティルの演奏です)なので、再び生演奏で聴けるのがワクワクしました。シューベルトで盛り上がった熱気を、さらに上げて来るような情熱的な演奏で、きっちり理性的に弾くという印象のティルですが、この日は自分をさらけ出しているような、技術がうんぬんよりも、Passion(情熱)に溢れて、とても感動的でした
。
やはり演奏家はどんどん変わっていくというか、同じ演奏は無いので、一段と大きくなったティルのピアノが聴けて、また雨ばかりでちょっと気分が落ち込んでいたところ、勇気づけられたようで、スカっとしました(^_^)/。
*アンコールは、
リストの巡礼の年第1年スイスより
「ワレンシュタット湖畔で」。湖の静けさなのでしょうが、左手のさざ波のような伴奏に、右手の星の煌めきのような音が乗って、やはり静かでロマンティックな星空のようなイメージは、七夕祭りにぴったりの曲でした
。
KAJIMOTOさんツイッターよりの、ステージの上の素敵な写真です。
サイン会にて。お子様も一生懸命、手紙を書いて渡されていました。いつかティル先生にピアノ習えたらいいね
。
飛行機が無事飛んだので、福岡からも聴きに来られたファンの方などと、感動的な演奏に乾杯しました
。
そうそう、来た時に沢山あった七夕飾りを見せたくて、飯田橋のショッピングモールにまた寄ったのですが、すっかり片づけられていました( ゚Д゚)。きっと由緒ある神社に持って行かれて、ご祈祷されたのだと思います。
昨年から
パドモア・フレンズのサインを、ハンカチに書いてもらっていて、これでばっちりピアニストさんも揃いました
。
ティルは
ポール・ルイスのサインを見て、喜んでいました。解らなかったのは、
クリスティアン・ベザイデンホウトの変わったサインです(*^_^*)。
ティル・フェルナーと私、
笹山晶子です。かなり紗のかかった写真でないと、もう私は耐えられません(*´ω`*)。着物も紗ですが…。
長野県・松本市のコンサートは行けなかったのですが、またまたKAJIMOTOさんツイッターよりの素敵な写真。
国宝・松本城とティルの写真も、国宝級に素敵ですね
。