土・日・月が5週ある12月というのが、けっこうレアなのだそうですが、
22日(土)は、
和泉市久保惣記念美術館コンサートでした。
橋本久美子さんのホルン、黒田千賀子さんのピアノ、そして私、笹山晶子のソプラノで、ソロやアンサンブルを交えた内容でした。
私は今年の最終コンサートとなりましたが、予想以上の大入りのお客様でした。
一部は、
プロテスタントだった
バッハを中心にしたプログラム。
二部は、
カトリックの典礼文の聖歌で始めました。19世紀のポピュラーな曲を聴いていただく前に、
グレゴリオ聖歌のアカペラを歌いました。このホールは教会的な響きがするので、単音は実に綺麗なのです。
ブリテンの
「I wonder as I wander」もピアノと歌の単音の掛け合いで、珍しいアレンジなので、印象的だったようです。
大人なクリスマス・コンサートだった、異次元のコンサートだった、等々の感想をいただきました。
宗教曲だけでなく、星や夢といった夜のイメージの曲も入れましたが、ホルンとの最高のアンサンブル曲、
シューベルトの
「流れの上で」は、暗い海に流されて、空に輝く星に希望を見出すという詩の内容は、東日本大震災の時を思い出します。
古代より星は希望への道知る辺だったようで、イエスが産まれた時に、星に導かれてやって来た、東方の三博士や、日本の信仰でも星を祀る神様は、天に最も近いので位が高いということも聞きました
。
年末のお忙しい中、足をお運び下さったお客様、本当に有難うございました
。
美術館のお庭には、最後の紅葉した落ち葉が美しく、
ホトトギスという珍しい茶花っぽい花が可憐に咲いていました。
一カ月ほど前に
「桜珈琲」の和泉中央店が出来て、演奏会後のスイーツを食べに
。
23日(日)は新たに入れていただいた、主に古楽アンサンブルをするグループ
「アンサンブル・シュシュ」さんでの、初練習に参加しました。
私の情報網からは、ほとんど抜けていたのですが、河内長野の
汐の宮という超地元に、ヴィオールやリュートを制作される
久保田夏男さんの工房があり、関西のアマチュア界の精鋭集団が集まって練習、定期演奏会を開いているグループです。
春の演奏会候補曲、私は
フラウト・トラヴェルソの超絶技巧曲、
ヘンデルの
「ナイチンゲールのアリア(Sweet Bird)」等を歌わせていただきます。
古楽器の響きはやっぱり柔らかで、耳に心地が良い
。
昨日が星のコンサートだったのですが、久保田さんの工房近くに、山にそびえる
妙見さん(星を祀るお寺)が見えます。星空も綺麗だろうな~と思ういい所です。
夜は家族が揃う日だったので、ちょっと早いクリスマス料理でした。