‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

🌼春に向かって、シューマンの旅Ⅴ~サンシャイン水族館🌼

2016-02-26 21:58:59 | 旅行
2月19日
春のような温かさになり、宿泊ホテル横の「サンシャイン水族館」を観て帰ることにしました。






大都会の中で屋外施設もある、太陽の光が差し込む楽しそうな水族館です。透明なリング状の水槽を泳ぐアシカ







 平日なので、幼稚園や小学校の遠足の子供達が沢山来ていて、とても賑やかで可愛い(#^^#)。アシカのショーも大盛り上がり!

   
ペンギンは、泳ぐ姿もよく見えます。一羽だけ、まだ産毛に覆われた赤ちゃんペンギンがいました

     
そんなに広いスペースではありませんが、それだけに結構ユニークな生き物が集められています。


イワシの群れとコブダイ


大阪の海遊館マンボウは、こんな近くでは観れません。








メインの大水槽では、ダイバーのお姉さんが、魚集めをしたり、トラフザメを抱っこする。
Youtubeで、昔の映像が出ていましたが、ずいぶんこのサメは大きく成長したようです。藻などを食べる草食のサメなので、こんなことが出来るようです。正面から見た顔がめちゃ可愛い~。 
サンシャイン水族館でトラフザメを抱っこしながら泳ぐお姉さん


    イグアナ、毒ガエル、ホシガメなどもいる☆。






沖縄の珊瑚の海と、色とりどりのお魚たちは、とても癒されますね~

若い女の子達が「チンアナゴ、カワイ~イ」と叫んでいるのに、爆笑してしまいました。なんで砂の中に身体半分埋めて、並んで立っている変な魚が可愛いんだろう?しかもすごい小っちゃいんですが、お土産売り場には、チンアナゴ・グッズがいっぱい(^-^;。どうやら一番人気があるようです。でもどこの水族館でも、チンアナゴぐらい、普通に地味にいるんだけどな~。レストランでは、アニマル・メニューがいっぱい。これは、ペンギン肉まんと、錦鯉ロールですが、チンアナゴ・ロールもあり、やっぱりチンアナゴ、めっちゃ人気あるんや~(^-^;。


帰りの新幹線からは、バッチリ富士山が見れました(*^^)v。
その後またお天気が崩れ、今週は寒いですが、また来週から春の暖かさが暫く続くようで、今年は春が来るのが早いようです

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🌼春に向かって、シューマンの旅Ⅳ~謎のスピーカーにびっくりぽんや !🌼

2016-02-23 13:14:10 | More Mark Padmore
2月18日
ティル・フェルナーのシューマン・プロジェクト第2夜は、テノールのマーク・パドモアと組んでの歌曲の会でした。






シューマンは「5つの歌曲 Op.40」と「詩人の恋 Op.48」で、あとはベートーヴェンの「遥かなる恋人に寄す Op.98」と、委託作品、ハンス・ツェンダー「山の空洞の中で~ジャン・パウルの詩による2つの歌」というまた現代曲でした。

シューマンもベートーヴェンも、男性向きの歌なので、しっかり歌詞を読みこんで予習をしていき、ピアノのウエイトも大きいので、ティルのピアノもとても楽しみにしていたのです。
テレビの収録機材が入っていたので尋ねると、NHK-BS「クラシック倶楽部」だそうです。マイクや配線などが結構あって、テレビ撮影は大変だな~と思いながら、席につきました。
一番前のど真ん中の席でしたが、目の前には何やら黒い物体が。演奏が始まると、どうもピアノの音がデカい。どうやらその黒いものがスピーカーで、ピアノの音がそこから聴こえてくるのです。ちょっと音でっかいな…?これもテレビ収録のために、音を拡声しているのだろうか…? シューマンが終わったら、私と母の両サイドのおじ様が、凄い怒っている!

そして、ツェンダーの曲が始まると、ピアノの鍵盤の高音部に、クシャクシャに丸めた紙のような物が挟まれ(プリペアド・ピアノといって、グランドピアノの弦に何かを挟んで、音色を変える。日本の某大学では、作曲科の生徒が鉛筆、消しゴム、定規などを挟むことがブームになり、固いものだとピアノが傷むので、プリペアド・ピアノ禁止令が出たそう)、ティルがピアノの上に置いてある、アップル・マークのノート・パソコンを開いた。どうもこのパソコンから、スピーカーへ線が繋がれているようだ。ピアノの音を変化させ、曲自体は面白く、パドモアさんも難しそうな音を、よくとって歌っておられる。2曲目では、もうパソコンは閉じられました。でもおじ様たちは怒っている…! 現代曲が気に入らないのか? いや、そうではない。

次にベートーヴェン、この曲は変ロ長調の主和音が、ピアノで1拍だけあって、2拍目から歌がいきなり始まる。それでパドモアさんが気持ちよ~く歌い出して、数小節進んでから、ピアノの蓋が閉められていることに、ティルが気づいてストップをかける。パドモアさんは正面を向いているので、すぐには気づかず、客席が待って待ってとどよめく。蓋は半開になり、ティルが「ドーモ、スミマセーン」とかなり流暢な日本語で言って、仕切り直しである。そんなことで動揺することもなく、もちろん演奏は素晴しかったのですが、やはりスピーカーからピアノの音が聴こえることに変わりはない。

休憩中にホールの案内係の人が、おじ様達に呼ばれ「生の演奏を聴きに来てるのに、なんでスピーカーを使うんだ?」、ホール側の答えとしては、ツェンダーの曲でパソコンを開いた時にだけ、スピーカーから音がするように設定してあるんです。パソコンを閉じていると、スピーカーとは繋がらないようになっているはずなんですが…。」「でも全部の音が確かにスピーカーから出ていたぞ!何のためにリハーサルやってんだ!」おじ様達の怒りは納まりません。そうです、私は真ん前にいたので、確かに全部スピーカーからのピアノの音が聴こえました。そんなわけで、ティルの考えた「憧れ」というテーマの方は、私の中ではすっかり飛んでしまい、コンサートに集中出来ませんでした。

後半はすっきりスピーカーは片づけられて、録音用のマイクだけになりました。「詩人の恋」が始まりましたが、なんとピアノが繊細で美しいではありませんか!ああ、第1部のシューマン、ベートーヴェンも、生の音でちゃんと聴きたかったー(ToT)(ToT)!生演奏にアクシデントは付き物ですが、これは残念としか言いようがありません。
パドモアさんの歌唱がとにかく素晴しく、ビブラートを抑えた発声とコントロール自在の表現で、円熟の極みでした。過去のソロ・リサイタルの中では、武蔵野市民会館「冬の旅」(Pf.イモージェン・クーパー)、名古屋電気文化会館「冬の旅」(Pf.ポール・ルイス)に続いて、とてもリラックスした、いい演奏だったと思います。
スピーカー音でなんとも言えませんが、ティルもとても頑張っていて、より歌の伴奏が上達していました。大変な拍手喝采で、他の席で聴いていた知人達は、スピーカーの音なんか解らなかった、とにかく感動的な演奏だったと絶賛していました。ということは、スピーカーの真ん前にいた数人だけが、その感動が味わえなかったということになります(>_スピーカーめー(。-`ω-)。

アンコールはアイヒェンドルフの詩による、リーダークライス Op.35 より5曲目「月の夜」(シューマン)
「冬の旅」のアンコールでよく歌われた「夜と夢」のような雰囲気で、とても美しい曲でした。
プログラムはアンコールまで完璧だったのにな~。

でもちょっと笑えたのは、ソロの時はいつも燕尾服を着ているのですが、パドモアさんはいつも普通のスーツやジャケットなので、ティルもお揃いに黒のジャケット姿でした。
どーもそのジャケットが小さいみたいで、ピアノを弾く時にはボタンをパっと外して、立ち上がると慌てて、しかもちゃんと上から2番目のボタンをサっとつけて、お辞儀をしていました(^-^;。若い時に作ったものなのか、誰かのを急遽借りたのかは知りませんが、ボタンが外れないように、お腹を必死で押さえている…(;^ω^)。その繰り返しが面白くて、イタズラっ子のはにかんだ少年のような表情が、また可愛いいー。実は面白い人なのではないか?ティル・オイゲンシュピールって、ドイツ版一休さんのような人の名前ですよね(^-^;。(人のことは言えません、私は20代の時にお嫁入りに仕立ててもらった着物が、太ってしまったため、身幅が足りませーん

   パドモアさん、シューマンとベートーヴェンのCDは、ベザイデンオウトのフォルテピアノです。




ポール・ルイスとのシューベルトを生で聴いて、とても感動したので、パドモアさんの歌声をまた生で聴きたいし、ティル・フェルナーも一度聴いてみたいと、大阪からやって来ました。
次の日から学会があるので、東京に出てきていたドクターのピアノの生徒さんも、初めてパドモアさんの歌を聴いて、いや歌曲のコンサートというものに初めて来て、えらく感激していました。


マーク・パドモア、私笹山晶子とティル・フェルナー。
素敵なコンビ、マーク&ティルは、私の”憧れ”であります
来年は、2月18日大阪いずみホールで「水車小屋」、2月19日愛知県岡崎市シビック・ホールで「冬の旅」ですね!
すでに友人達の予約を取り付けています

「いずみホール」では、ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレバッハ「マタイ受難曲」の福音史家として、オペラの幕開けとなった、モンテヴェルディ「オルフェオ」のタイトルロールとしてのパドモアさんの名唱が思い出されます。これを聴いて私はマークの大ファンになりました。室内楽向けのホールですが、オケの定演もやるので、まあまあ広いですが、パドモアさんの透き通ったクリスタルな声は、物凄くよく通って綺麗でした。響きは大阪で最も良いホールです。

そんなことを思い出しながら、オルフェオのプログラムを出してきて見ていると、もの凄い通奏低音群で、演奏家も錚々たる名前が…。
ドミニク・ヴィス リコーダーって書いてあるんですが、リコーダーも吹いてたっけ? ヴィスさんならやりかねないか^-^;。

昨年秋から次々に来日した、パドモア・フレンズのコンサートを聴きのがしてはいけないと思い、自分のコンサートは無くしてたのですが、すでに5~6本決まってしまい、これからこのオルフェオの活版印刷のファクシミリ譜とも格闘しなくてはいけません(;・∀・)。

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🌼春に向かって、シューマンの旅Ⅲ~愛しのトモにゃん🌼

2016-02-22 22:58:05 | 猫日和
猫の日記念(=^・^=)(=^・^=)(=^・^=)。

2月18日
今日は娘の仕事がお休みなので、おばあちゃんと合いに行くことにしました。
おばあちゃんは、この旅の大目的でもありました。私は、猫のトモにゃんに逢うのも大目的です。
トモにゃんは、ほぼコタツの中で過ごしているので、家の玄関に近づいても、悟られないように、そーっと息をひそめて入りました。

   お土産にチャオちゅ~るを持って来たのだ。
やはり警戒して、コタツから出てこない。チャオちゅ~るも効果なしである。でもコタツの中には居るので、そっと手を入れて、何とか触ることが出来る。
でも触られるのは嫌ニャン、コタツから出るも、尻尾を垂らして抜き足差し足…。


「どうやって逃げようか?」


「ドアも閉まってるし、このドアは開けれにゃい。」にゃおーん、と鳴く声も久々に聴けました


行き場を失っているトモにゃんを、無理やり抱っこする。トモにゃんデカい、また太ったな。でもフワフワの毛並みで、幸せ太りだにゃん。


蝶々娘の、頑張って生活している姿を見て、おばあちゃんも一安心。暫く過ごして、トッパン・ホールに向かいます(*^^)v。

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🌼春に向かって、シューマンの旅Ⅱ~東風吹かば~🌼

2016-02-21 17:52:50 | 花便り
2月17日
今日はコンサートはお休み。今回はトーキョー・ブックマークで、ホールに比較的近くタクシー移動のしやすい、サンシャイン・プリンスホテルに宿泊しました。
足の衰えた母や、年配の友人が一緒なので、移動にはタクシーが最適です。
今年は年明けが暖かく、梅の花の便りを聞きますので、文京区にある「湯島天満宮」に、梅の花を見にいくことにしました。




天満宮(天神さん)というと、菅原道真が祀られている、学問の神様です。そして神紋は梅の花、なにもかも梅づくしです。
手水も可愛い梅の花。ちょうど「梅まつり」が行われてていて、大都会の小さな神社は、沢山の人で賑わっていました。




本殿としゃがみこんだ牛の像。本家の京都の「北野天満宮」には、沢山のこの牛の像があります。とても優しい表情をしていて、中には赤い目に涙を流しているものもあります。
菅原道真が大宰府に左遷されることになった時、道真公が行きたくない気持ちを察して、しゃがみこんで牛車を引くことを嫌がったという、主人思いのお話しが伝えられていますね。


”梅に鶯”ではなく、メジロです。目の周りが白く、綺麗な鶯色のグリーンの可愛い鳥は、花の蜜を吸ったり、茎を食べて花を落としたりします。
実際の鶯は、間近で見たことがありますが、もう少し大きくで、色も意外と地味です。


本殿裏の、可愛いピンクの八重枝垂れ梅

     
盆梅展や、お雛様の折り紙展なども。学問の神様なので、あちこちに大量の合格祈願絵馬が。受験シーズンも真っただ中ですね。
学生さんが多く来るのか、恋みくじもあちこちにあり、引いてみたらなんと大吉でした\(^o^)/




青空に映えて、とてもお花が綺麗です。





  花びらが風にひらひら舞う中、こんな細い看板の上に、じっとしているお猫様が。
今年の干支、お猿さんが猿回しで頑張っていました


上野が近かったので、東京都美術館「ボッティチェリ展」をやっていて、行くことに。この日は、たまたま65歳以上が入館料無料で、私以外の二人は無料に!ラッキー(*^^)v。
2014年の「王子ホール」での、ポール・ルイスとのシューベルト三大歌曲チクルスの時も、ボッティチェリ展をやっていて、観に行ってるので懐かしい。
今回は聖画が多く、メディチ家の工房で描かれた、フィリッポ・リッピからサンドロ・ボッティチェリ、そしてフィリッポ・リッピの息子、フィリッピーノ・リッピ(ややこしい)へと続く、美しい聖母子像が沢山観れました。イタリア語で、~inoとつくのは、小さいという意味ですので、フィリッポの息子だからフィリッピーノ、英語で~ジュニアという感じですかね(^-^)。逆に~oneとついたら、大きいものを表します。ヴァイオリンのでっかいものが、ヴィオローネだったり。ソプラノ・リコーダーより小さいものを、ソプラニーノと言いますね。パドモアさんは、テノールでもカウンター・テノールに近い感じのテノールなので、イタリア語では、Tenorino とか言われています。フランス・バロック・オペラなどでは、オート・コントルという、ハイ・テノールの役柄が多いです。ちなみにテノールでも、バリトンに近いような声は、タイユと言われます。パーセルのオードやマスクなどでは、テノールの声でもアルトと書かれたパートを歌っていたりで、バロック時代の声の考え方は、若干今と違っています。今では、レッッジェロ、リリコ、ドラマティコなどと、性質的に呼び分けられますね。かなり脱線してしまいました(^-^;。

   
今シーズン、苺スイーツ第2弾は美術館カフェで「苺パフェ」でした。本当はホテルで、苺スイーツ・バイキングをやっていて、すごく食べたかったのですが、時間的に無理でした。夕食はホテルの日本料理店で、お手頃ディナーでしたが、これも今日はレディースデイで、フルーツが一品サービスですと、持って来られてラッキーが重なりました(*^^)v。

三寒四温の四温に上手くあたった旅行です。一歩づつ春が近づいています。明日は、春を感じるシューマン歌曲の世界です。文学と音楽が融合した歌曲ですが、とりわけシューマンは、文学的要素の強い音楽です。

~東風(こち)吹かば、匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ~

菅原道真公の有名な和歌ですが、大宰府から見て、京都は東です。京の都の梅の花に、私がいなくても、春が来たらちゃんと咲くことを忘れずに、東の風が吹いたら、私のもとへと香りを届けておくれ、と歌っています。風や小川や花などに、想いを託すというような詩は、西洋の歌にもよく出てきます。とてもロマンティックですね🌼。
そういえば、クシャミが出だして目もかゆい、きっと花粉も飛び出したに違いない(/_;)。PM2.5も飛んでくる…。現代人には、ロマンを感じることが困難になってきているような…。



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🌼春に向かって、シューマンの旅Ⅰ~やっぱりティルのピアノが大好き🌼

2016-02-20 15:10:30 | More Mark Padmore
2月16日
ウィーンのピアニスト、ティル・フェルナーのシューマンを巡る旅「シューマン・プロジェクト」が、トッパン・ホールで始まりました。
トッパン・ホールでは、ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全32曲や、シューベルト三大歌曲集のチクルスを行ったのですが、私がティルを知ったのは、本場のシューベルティアーデのラジオ放送で、マーク・パドモアとのシューベルト「美しき水車小屋の娘」でした。なんとマークの声と、瑞々しいピアノ演奏が、水車小屋にマッチしているのでしょう!と聴き惚れたことか。

パドモアさんは、同ホールの「リートの森シリーズ」で、日本で初のソロ・リサイタルが実現。シューベルト「冬の旅」で、それは武蔵野市民会館とも聴きに行きました。
その後、ティル・フェルナーのベートーヴェンのピアノ・ソナタ・チクルスが始まったと思います。とても興味があり聴きたかったのですが、まだ子供も成人しておらず、東京まで行く余裕はとてもありませんでした。
でもその後の、パドモアさんとの三大歌曲を一挙に演奏する(1日おきでしたが)という企画は、子供も大学生になっていたし、飛びついたのであります(*^^*)v。
ティルのピアノを生で聴いたのは、これが初めてでした。お母様を初めて日本観光も兼ねてと連れて来ていて、客席で聴いておられたことも印象に残り、とても優しい好青年のイメージを持ちました。
三大歌曲を一挙に演奏するということ自体が、声楽家として凄いことだと思いましたし、ウィーンの街で生まれ育ったピアニストとの共演が、とても楽しみでワクワクする公演で、ティル・フェルナーというピアニストも、大変印象に残った公演でありました。
ペーター版シューベルト第1巻に全部入っているので、それを1冊持っていて、自分で譜めくりをしながら黙々と弾く姿は、若いけれどプレッシャーも感じさせず、落ち着いた雰囲気は、安心感を与えてくれました。

前置きが長くなってしまいましたが、好印象を持ったピアニストだったので、1年間の演奏活動休止後の、ソロ・コンサートを聴きに行って(子供が東京に住み始めたのも理由)、その柔らかで深みのある音や、歌心に溢れた誠実感のある演奏にとても癒されて、すっかりファンになってしまいました




今回は、ティル自信がプログラムを組み立て、パドモアさんとの共演もある、二夜にわたるシューマンを中心としたもの。
「蝶々」が演奏されるので、蝶々好きの娘も聴きに来たのですが、仕事が終わるのが7時で、タクシーを飛ばして来たけれど、第1曲目で間に合いませんでした(T_T)。

プログラムが、実によく練られて構成されており、短い曲が沢山で出来ているパピヨンの、ファンタジックな世界を、美しい透明感のある音で、でもドイツ的な響きで、静かに惹きつけてから、ベリオという作曲家の、短めの現代音楽に入られました。それが見事に違和感なく、幻想という世界を一層深めていき、ファンタジーをピアノ曲に初めて取り入れたという、ベートーヴェンソナタ第13番へ。これも静かな美しいテーマから始まって、最後はヴィルトーゾ的に盛り上がるソナタで、前半からもう抜群の持っていきようです

後半はシューマンに戻り「幻想曲」作品17番。長い大変そう曲なのですが(声楽のわたしには、決して弾くことは出来ません)、とても美しく情熱的で、ロマンティシズムの頂点のような3楽章から成るソナタ。第1楽章に、ベートーヴェンの「遥かなる恋人に寄す」の6曲目の旋律が、そのままではないですが、遠くで憧憬的に響いてくる。ベートーヴェンへの賛歌と、ロマン派の新しい音楽を創り出すシューマン。
私なりの思いですが、現代音楽を入れるのは、ベートーヴェンもシューマンも、その生きた時代には、プログレッシブな音楽であったということで、革新的な試みをピアノ曲で創ってきたということですね。
シューマンのピアノ曲の世界で、大きな感動で終わりましたが、ティルの表情は第2夜へと続いて行く、まだ途中ですよという感じで、アンコール曲も軽めでした(謝肉祭より、オイゼビウス)。


家族や友人と。ちょっと大勢で来てしまいました。親子三世代でティルを応援しています


私、笹山晶子と中年の魅力も少し増して来たティル・フェルナー

  さあ、パドモアさんとの第2夜も楽しみです


この日の新幹線から観た富士山。雲が少しかかっていますが、春の嵐から一転して、晴天が続くようです。

販売されていたCDは全部持っているので、私は家から持って来ていました。昔のCDも頼んでるのですが、なかなか入ってこないのです。とてもハマってしまったのは、やはりベートーヴェンで、とてもクオリティーの高い演奏です

ケント・ナガノ指揮、モントリオール・オーケストラ、ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」 ECM 2114

チェロ・ソナタ全5曲と、変奏曲が3曲収録されています。Cello ハインリッヒ・シフ PHCP-11190/1

癒されて帰って来ましたが、体験レッスンの依頼で、急にちょっと難しめのピアノ曲を弾いてほしいとメールが入りました。
うわっ、どうしよー(゜д゜)!歌の練習も出来てないのに、付け焼刃で必至でピアノを練習しなければいけなくなりました
ピアノは出来るだけ聴く側に回りたい。ピアノを一人で人前で弾ける人って、凄い度胸があるのだと思います。とか言ってたら、ギターを弾く人が、ピアノはまだお客さんに対して、横向いてるからマシですよ、ギターなんて、舞台の上にポンと椅子だけが置いてあって、しかもそれがお客さんの方向いてるんですよー!
ヴァイオリンの人も、ピアノはあの大きな楽器に寄りかかれるじゃないですか、ヴァイオリンなんて、自分で手に持たなければいけないんですよー(T_T)。
でも昔、ピアニストとしても有名な先生に習っていた時、先生はボヤいていました。他の楽器はみんな楽譜見て弾いてるのに、なんでピアニストだけ楽譜見たらダメなのー?(ティルちゃん、ベリオは楽譜見ていましたよ(*^^*)v安心ね)と、それぞれの楽器なりの悩みがあるようですね(^-^;。
私は言いたい、管楽器意外の楽器は、風邪ひいてても楽器が鳴る、特に声楽は風邪で声出なかったら終わりですから!







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春一番~🌼

2016-02-14 00:20:56 | 歳時記
春一番が来るというので、、南のベランダの花を北側玄関先に移しました。



 雨だから乾燥しないかと思ったら、きつい風の時は、水分が取られて、土がカラカラに乾いてしまい、ビオラ、パンジー類は、しなしなになってしまうのです(+o+)。


チューリップをもたせるには、花が咲いてると、かえって日の当たらない、寒い場所の方がいいです。この時期一度購入すると、1~2か月は咲き続きます。



  黄色いアリッサム種の、菜の花のような花が、今年出ていました。サクラ草と似合う、春の色です。
ソーラーうさぎは、ビニール・ハウスに入れて、避難させていますが、光っています。
でも近畿地方は、条件が満たされず、春一番とはならなかったそうです。な~んだ(*_*;。

アンサンブル・シュシュの選曲会でしたが、ヴァレンタイン・デイなので、女子はチョコも持ち寄り
写真に撮り忘れましたが、ヴァイオリン姫が、新しく購入した”ヴィオラ・ダ・モーレ”を持ってきて、音を聴かせてくれました。”愛のヴィオラ”、生で初めて見て聴きましたが、大きさはヴィオラぐらい、共鳴弦が張られているので糸巻きが多く、弦が切れたときにかなり大変そうですが、音量もありますし、とても素敵な音でした

次回のアンサンブル・シュシュの定期演奏会は、8月28日(日)「リックはびきの」音楽室になる予定ですが、ポジティヴ・オルガンがあり、オルガンの通奏低音も出来ます。もちろん、ヴィオラ・ダ・モーレ入りの曲もあり、コルネット王子の入会で、全体合奏ではいよいよ「オルフェオ」のトッカータ~プロローグをすることに。プログラムを組んでと、やはり3時間コースになりそうです。
YouTubeでヴィオラ・ダ・ガンバの大家、S氏指揮のものを観ながらの感想…、主役のオルフェオ役が、なんでハゲてるんだ!オルフェオは若くてイケメンであってほしい…(;^ω^)。
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雪まつりのティル

2016-02-12 10:22:34 | More Mark Padmore
昨日、札幌の六花亭・ふきのとうホールで、ティル・フェルナーのソロ・コンサートが、無事行われたようですね
北海道は、雪のために飛行機の便の乱れがあったとニュースでやってたので、少し心配でした。



「KAJIMOTO音楽事務所」さんのツィッターより。雪まつりも楽しめて良かったですね。トッパン・ホールの2公演、楽しみにしています

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Shrine か、Temple か?

2016-02-03 23:04:06 | 日記
関西の家では、台所を守る神様として、清荒神さん(三宝さん)をお祀りしている所が多いと思います。
うちも親の教えで、台所に祀ってあって、毎年古いお札を持って行き、新しいのをもらいに行きます。
親に代わりに行ってもらっているという人も多く、私も実際に行くようになったのは、ここ最近のことです。


「荒神さん」というので、神社だと思ってる人も多いですね。毎朝拝む時は、普通は2回手をたたくところを、3回と聞いています。
拝む時に手をたたく、ということは神社である。お寺では拝む時、手を合わせるだけです。
外国人観光客が急増していることから、道路標識も英語になっていましたが、はっきりと"Temple"と書いてあります。



正式名は「清荒神清澄寺」といいますが、お寺のような神社のような微妙な名前です(^-^;。本殿は確かにお寺で、拝むところにも鐘を鳴らすになっています。

間違いなくお寺にある、賓頭盧尊者・びんずるさんは大人気で、常に人にさわられているので、本当にツルツルです


一願地蔵尊は、常に水をかけられています。やはりお寺だ。一杓三礼をして、たった一つのお願いだけを言うそうですが、逆に三杓一礼をしてる人も多いように思います(^-^;。

      
「三宝さん」とも呼ばれる、火の燃えるロゴ拝殿への橋には鳥居が…、やはり微妙に神社である。狛犬ではなく、布袋さんのような福々しい像が。 
拝殿や、荒神影向榊というお社は、鐘と鈴で3つの鳴らしものが。という数字が大切なようです。

  台所で火事にならないように、火箸も祀られています。お稲荷さんは、白狐です。トモにゃんみたい。
神社のような不思議なお寺ですが、おかげ様で、うちの台所も火事になったことも無く、食べ物に不自由したこともほぼありません

今日は節分。訳も分からず、恵方巻とか食べていますが、真言宗派のお寺では、星祭りが行われるらしく、この星というのは九星術のようです。
次の日が立春ということから、春が始まる前日に区切りをつけて、お祝いするのが節分のようです。
クリスマスが、もとは冬至を祝うお祭りで、次の日から日が少しづつ長くなっていき、希望を表すこととよく似ていますね
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