三浦のウインドサーファー

ただ今、北米滞在中。ハワイ、アルーバ、アラチャティなどと行ったけど、遠浅、オンショアのボネールが最高に素晴しい。

サイパンビーチの変貌ぶり

2008年01月10日 | Weblog
1月10日

       
           07年3月のトイレ前↑

       
           08年1月のトイレ前↑



今回、サイパンに来て驚いたのは、ゲレンデの変わりようである。

前回、サイパンに来たのが、去年の3月。それから今度の1月までの間にサイパンのビーチは大きな変貌を遂げているのだ。

特に、西側のビーチがもっとも削られている。

上の写真でご覧いただきましょう。

07年3月時点のトイレ前と、今回の08年1月のトイレ前の比較の写真です。去年には遊歩道があったところが既に波に洗われ削られており、遊歩道を越えて、ローカルの人々が主にセッティングをしていた芝生の方にまで迫っているのが良くわかるでしょう。去年左側に見えたヤシの木も既に姿を消しています。

これは一例です。

以下には、マイクロビーチ一般にいえることを列記してみました。

1 まず、危険な海となったこと。サイパンの魅力の一つは、遠浅で、足が着き、安心してウインドができることでした。それが、温暖化の影響でしょうか、水位が上昇し、満潮ともなると、去年まで足が着いていたところが186センチの私でも背が立たなくなっているところが出てきたことです。しかも風の強い日などは、潮の流れが速く、とても立っていられないくらいです。

       
            ヤシの木も可愛そうだ!


2 それに、浜がドンドン削られ、大きな木々が波によって削られ、倒れて枯れてしまっていて、何とも痛ましい限りです。これに伴って、浜がドンドン後退し、ローカルの人が良くセッティングしていたトイレがあるところではもうセッティングできなくなりました。そのうち、おそらく来シーズンあたりにはトイレあたりまで削られてしまうかも知れません。

3 ゲレンデの好位置が、北側の方に移ったことです。今まで小さなサンゴとか岩でフィンヒットが怖いところだった北側の方の浜が、温暖化の影響からか海面が上昇したため、この心配がなくなり、いいゲレンデとなったということです。ということは、今の1店のみのレンタルショップからはとても遠くなり、出艇・帰着や道具の運搬などが非常に不便になったことです。この海域まで行くには何回もタックを繰り返し上って行くか、陸上を運搬するほかないでしょう。

4 サイパンの風向きは、冬場の順風は、北東ないしは東北東の風ですが、この場合はクロスオフなのです。したがって、完全オフの東風と同様、危険な風で、初心者は余り沖の方まで出ないことが必要です。最初の1でも述べましたように、水位が上がってきた関係で、去年まで足が着いたところも必ずしもそうでないところが出てきていますからなおさら注意が必要と思われます。
なお、全般的なことですが、本来、貿易風が吹いてもいいこの時期ですが、なぜか、最近のサイパンは、気象条件の変化からか風に恵まれなくなってきているように感ぜられます。

       
           建設中のマリンショップ↑


5 それにレンタル店が1店舗しかなくなったこと。このことは昨日の記事で取り上げましたが、1店舗ということは独占状態だということ。したがって、店側の言うとおりにすべてが決まり、借り手側はそれに従うしかない、ということを意味します。既に独占の弊害ともいえる事態が発生しております。この独占の弊害を除去するためにもわれらウインドサーファーとしては、一刻も早く、競争相手となるお店の開店を望みたいところです。仄聞するところによれば、今年末にはそれが実現するかも、との未確認情報を耳にしております。

6 それに蛇足ですが、相変わらず、中国からの観光客が多い点は変わらないのですが、大きく変わったことは、ロシアからの観光客がとても多くなった、ということです。
やはり、経済が好調のことを如実に反映しているようです。これに引き換え、かって圧倒的に多かった日本からの訪問者は激減しているようです。
時代の移り変わりを象徴する現象がサイパンで見られます。彼の国の人達は余りウインドはしないでしょうし、そうなると、サイパンのウインド界の行方は余り期待が持てないかも知れませんね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※昨日9日のマイクロビーチの模様

昨日の他の画像をみる → CLICK

天気曇り。風は、北東の風でしたが、プレーニングするには難しい状態でした。
ウインドサーファーも2人のみが出艇していただけでした。