この光景は、未来の私達？

人間のエネルギーが塊となって感じられる舞台を見ました、島岡美延です。48人の役者と４人のミュージシャンが織り成す「ユーリンタウン（28日まで、座・高円寺）」をご紹介します。
流山児★事務所25周年記念として、流山児祥、ブロードウェイミュージカル初演出。「ミュージカルは高くて商業的」という概念への挑戦だとか。公設の劇場、座・高円寺の杮落としとして、一ヶ月の長期公演、チケット代は一般的なミュージカルのほぼ半額。そして「ハッピーエンドではない物語」の痛快で奥深いこと！
近未来の地球は干ばつで水不足、節水のため誰もが「有料公衆トイレ」の使用が法律で義務づけられ、トイレを管理する独占企業と警察は癒着、違反すれば恐ろしい「ユーリンタウン」へ送られるというが、見た者はいない・・・、ついにホームレスたちは「排泄の権利」を叫び、革命を起こすべく立ち上がる！　
格差拡大といわれる今の日本が、この究極の管理社会にだぶるかも？