日本学術会議の任命拒否問題を思い出した閉会中審査、島岡美延です。歴代首相の「丁寧な説明」とは、「理屈が通らないことでも、ただただ繰り返す」という伝統。任命拒否を現首相に引き継がせた前首相が、元首相国葬の友人代表。
東京五輪を巡る汚職事件では森元首相を参考人聴取だとか。政治家の言葉は悲しいほど心に響かず。稲盛和夫著『新装版 心を高める、経営を伸ばすー素晴らしい人生をおくるために』(PHP研究所)の表紙には〈「若いリーダー」の皆さんへ。〉。若くなくてもリーダーじゃなくても、頷くことばかり。
出版は平成元年(1989)。「人生とはドラマで主役は自分」とは令和でも同じ。見開きで1つの見出しの言葉をじっくりと。「まず思う」とは松下幸之助さんとのやりとりから。どんなに困難と思っても、まず思わなければ実現はない、と。
「才能を私物化してはならない、集団を幸福へ導くのがリーダー」という経営者の哲学、彼の才能の先が政治に向かわなかった理由も見える気がします。