坂本龍一さんの訃報にショック、島岡美延です。神宮外苑再開発の樹木伐採に反対の意思を繰り返し表明、社会に発言を続ける音楽家でした。
樹を切れば、今の風景は残せません。昨日、浜離宮恩賜庭園へ。NHK『ブラタモリ』の放送があったばかりで、江戸時代からこの眺めがあったことを強く意識しながら歩いてみました。
母と出かけて約2時間、園内を散策。菜の花やソメイヨシノは終盤ですが、たすきリレーのごとく、八重咲の桜たちがこれから見頃。薄い黄緑色の花が可憐なウコンや、濃いピンクのカンザンなどが咲き始めていました。
『ブラタモリ』でやっていたように、細い道から庭園が現れ、海の先まで見通せる高い場所へ進んでみたり。今は高層ビルに囲まれているけど、海水を引き入れ潮の干満もある池を持つ庭園は、江戸時代からの雄大さそのまま。『三百年の松』を初めずっとこの景色を見守ってきた巨木などたくさん。
庭園の中だけじゃなく、守るべき〈樹が作る景色〉は街にもあるのでは。