雪ではなく、静かな雨の節分の朝、島岡美延です。受験生は雪でも雨でも気をつけて。
天気予報なんてない時代にも日本列島に暮らす人々は四季の移ろいを感じたと、様々な想像をした昨日。かながわ考古学財団主催の公開セミナー『墓・ムラ・縄文人―縄文後期前葉の集落様相―』は6時間超の長丁場。東京や埼玉、群馬の事例報告にシンポジウム、専門的用語に頭をフル回転させました。
長い縄文時代の後期前葉とは今から4000年前の前後500年ほどの期間。実は大きな社会の転換期を迎えており、大規模集落の縄文中期から、水場遺構や祭祀具も多い縄文晩期への過渡期。
タイトルにもあるようにメインは、どんなお墓を作ったか。神奈川県では伊勢原や秦野など大山に近いところでは配石墓=石で囲むようなお墓が多く、それは群馬にも多い(でも栃木にはほぼ無し)。お墓にはムラの文化がにじみ出て、石器、トチ、漁網錘など加工技術の「専業化・分業化」により自給自足からネットワーク社会へ。すごいぞ、縄文人。