ロシアが鍵を握る2022年2月、島岡美延です。五輪開催中に報じられる緊張状態。バレエの先生がウクライナのバレエ団で毎日舞台に立った数年前、芸術が日常的な国だと感じたそう。
ロシアもバレエ大国。そのフィギュアスケート選手も優雅さと高い技術で、北京五輪の表彰台独占かと言われていたロシアオリンピック委員会の女子選手。それがSP開始前に「女子フィギュアは表彰式なし」と宣告された異常事態。
フリーは通常の24人+ワリエワ選手。米テレビ局は彼女のSPを解説しない、という沈黙で抗議表明。「禁止薬物は出たけど、世界最高得点」となって本当にいい? 五輪で戦う資格を与えている15歳を「疑惑の例外」として保護する矛盾。
そもそもフィギュア団体に「個人資格の集合体ROC」の出場自体が矛盾だったのでは。東京五輪でも「国旗・国歌はないロシア選手」が当たり前、ロシア選手が出ないとつまらない、というIOCの思惑か。北京五輪の団体メダル、どんな形で日本選手に届くのでしょう。
一人一人の選手にとってはなかなかややこしそうですが、こうした取り扱いに、IOCの思惑や、放映権の問題が絡んでいるようで嫌な感じがします。
ワリエワのフリーはそういた思惑に揺れた結果かと。とはいえ、個人的には贔屓の樋口選手の気持ちが前面に出る演技に感動しました。
皮肉にも日本の二人が、まっすぐにやってくれたのが気持ち良かったです。
樋口選手も本当に良かったですね、トリプルアクセルは伸び伸び、転んでもしっかり自分の滑りをしていました。日の丸を持った坂本選手と樋口選手のハグ、泣きました。マスク取った写真にしてあげたかった。
ROCの3選手は次の五輪にはいないだろうし、女子の4回転はなんらかの歯止めをかけないと、紀平選手のように怪我でなかなか復帰できない選手が増えるのでは。
平昌五輪を見なかったという樋口選手、紀平選手はどうしているかしら。