北海道では氷点下の朝、沖縄は真夏日の昼、島岡美延です。日本列島の広さを最も感じる時期。
昨日に続き、本のご紹介。佐賀千惠美著『三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち』(日本評論社)を読みました。清永聡著『三淵嘉子と家庭裁判所』は図書館で借り、これは法曹会館で購入。
1991年出版の『華やぐ女たち 女性法曹のあけぼの』の復刻版。佐賀氏が東京地検の検事を辞めた1985年、「日本初の女性弁護士や裁判官は?」と人から聞かれてわからず、本は皆無。自分が調べねばと子育て中に3年かけた著作。健在だった中田氏、三淵・久米氏の遺族、関係者を取材。復刻版はその後の資料なども追加。
『虎に翼』がなければ、我が母校法学部の偉大な先輩たちを知らないままだったかも。久米愛氏の言葉を。「人口の半分を占めている女性が社会の建設にもっと直接かかわっていたら、今の多くの不幸や誤りは、もう少し形をかえていたのではないか」(1936年、後に夫となる知孝氏への手紙より)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます