本降りの雨の音で目を覚ました江ノ島の朝、島岡美延です。水族館に行く計画が、母の「温泉に行きたい」という希望も叶えるべく、初めて一泊二日の江ノ島旅行。
「新」になって20年の新江ノ島水族館〈えのすい〉も初めて。クリスマスイベントで水槽内にオブジェがあるコーナー、ガラスのツリーにつかまるタツノオトシゴetc．相模湾の海の大水槽はイワシの群れが美しく、クラゲもイルカも大いに楽しんで、いざ宿へ。
江ノ島は何度も来ているけど、青銅の鳥居をくぐり、観光客であふれる参道を進むとほどなく現れる旧岩本院岩本楼、初めてのここは別世界。
登録有形文化財のローマ風呂は昭和初期のもの。壁にはオブジェとして当時の蛇口。扉は伊太利製ステンドグラス、ドーム型天井も浴槽のタイルも歴史的。もう一つの名物、洞窟風呂は江ノ島の岩屋を模していて奥には赤い鳥居が並び・・・。
850年の由緒を伝える資料館、ピンクのダイヤル式公衆電話は現役。知らなかった江ノ島、雨、早くやんで。
いきなり冬、島岡美延です。さらに寒くなる明日、年末年始の寒さを覚悟。
街はイルミネーション、でも強盗集団にはご用心。映画『盗月者（22日公開）』をご紹介します。香港アイドルによるクライムアクション、騙し、騙され、最後に笑うのは？ 銀座の貴金属店で起きた高級腕時計の大量窃盗事件に着想を得た本作、銀座や新橋などでの撮影も。
香港の時計修理工マーは、盗難時計の売買をしているロイに、自分が修理した偽造時計を売ったことがばれて、高級時計窃盗チームに入れられる。彼らの狙いは、銀座の時計店に保管されている、ピカソが愛用した3つの時計。下調べにやってきたマーは、時計店の金庫に、人類初の月面着陸の際に使用された世界唯一の時計〈ムーンウォッチ〉があるのを目撃。この予想外の事態がマーたちの運命を狂わせ、日本の大富豪やヤクザも巻き込んだ命懸けのゲームへと――。
金庫破り、時計の偽造方法etc．もちろんダメなんだけどワクワクもしてしまう！？
SNSが投票を左右したのか、島岡美延です。誤情報も飛び交ったという兵庫県知事選。
9月から開催中の第10回『かわさきジャズ』も最終盤。昨夜、ミューザ川崎シンフォニーホールで『Lee Ritenour & Dave Grusin with Brasilian Friends featuring Ivan Lins』を堪能。第1回にも出演したレジェンドの再登場。
90歳になったピアニスト、デイヴ・グルーシンを生で見られた感動。大学の軽音楽部で、先輩に命じられて必死に耳コピーしたキーボードを思い出したり。男性トイレが大行列、多くは昔（？）ギターを持った世代。特にリー・リトナーがレスポールに持ち替えてかき鳴らした時の盛り上がり。息子であるドラムのウェスリー・リトナーもいい感じ。
第二部は今年リリースのアルバム『ブラジル』。イヴァン・リンスは今月亡くなったクインシー・ジョーンズの思い出を語り、彼の曲も演奏。2時間余り、リー・リトナーのギターはやはり沁みました。
各地で20度超えの日曜日に、島岡美延です。ただ明後日からは真冬並みの寒さ対策を。
身体を守るために色々対策すれど、病気やけがは人生につきもの。とはいえ、手術って実際にどんなことが行われているのか知らないのでは？ 映画『人体の構造について（22日公開）』をご紹介します。医師の視点から外科手術を見つめ、人体の神秘と人間の恐怖の根源に迫ったドキュメンタリー。
パリ北部近郊の5つの病院のオペ室にカメラが入り、手術時の医師の視点のカメラや内視鏡カメラなどの映像により、脳、大腸、眼球など様々な外科手術や帝王切開の模様を映し出す。死と隣り合わせの現場で働く医療従事者たちの心境や死体安置所での「おくりびと」たちの仕事ぶりも。
監督は、ハーバード大学感覚人類研究所の人類学者監督コンビ、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー＆ベレナ・パラベル。養老孟司先生が日本語字幕監修。帝王切開が特に衝撃的だったけど、パリも医師の働き方改革が必至では。
寒くないイベント日和、島岡美延です。全国都市緑化かわさきフェアはいよいよ明日まで。
アウトドアにいい季節ですが、映画館へもどうぞ。映画『チネチッタで会いましょう（22日公開）』をご紹介します。『ローマ法王の休日』『息子の部屋』などのナンニ・モレッティ監督が最新作で演じたのは、ベテラン映画監督。
完璧のように見えていた映画監督ジョヴァンニの人生。順調なキャリア、傍らにはプロデューサーの妻、あふれる新作のアイディア。でもそう思っていたのは本人だけ。チネチッタ撮影所で新作の撮影が始まると、彼を次々と災難が襲う。新しいプロデューサーは詐欺師と判明、妻には突然別れを切り出される。映画は完成するのか、家族の愛は取り戻せるのか――。
フェリーニやスコセッシなど、ナンニ・モレッティ監督が心底愛する映画へのオマージュ、自身の過去作品を引用しながら映画の持つ魔法の力と可能性を探る意欲作。ちょっぴり暴走気味のジョヴァンニという男、でも愛さずにはいられないかも。
ペットの七五三参拝や撮影が増えつつあるとか、島岡美延です。確かに七五三の親子は減った印象。
それでも川崎市は子育て世代が多い自治体。ただ心配なことが・・・。今月の姿勢テーマ『ながらスマホは得じゃなくて損』を意識していますか？ 道路交通法が改正されても、警察官がいない多くの場所では、相変わらず危険な「ながらスマホ自転車」が走りまくり。
一方で、最近よく目にするのが「ベビーカーを押しながらスマホ」のお母さんたち。商業施設でエレベーターを待つ時間などはともかく、道路でベビーカーを片手で押しながら、スマホを必死に操作しているのです。注意力は手元のスマホに集中し、赤ちゃんのほうを見るのはムリ。さらに走ってくる自転車など、周囲の危険に気づきにくいでしょう。
歩道にはゆるい傾斜もあり、ベビーカーを片手でコントロールするのは難しいはず。加害者と被害者の双方がスマホ、なんて事故が起こらないことを祈るばかり。
お友達内閣って日本にもあったけど、島岡美延です。米新政権は専門性より忠誠心、日本では裏金疑惑のない人を並べたらアイドル次々？
課題山積なんてもんじゃないこの国で、未来を語るならまず子どもたちの安全を。昨年度、全国の学校が認知したいじめの件数は73万2568件、自殺や不登校などの「重大事態」は1306件、いずれも過去最多。
目に見えやすいいじめに加え、SNSなどで追い詰められていく今の子ども。オーストラリア政府は、16歳未満のSNSの利用を法律で禁止する方針を発表。SNSが若年層の精神衛生に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている、という感覚は世界中の人が感じているのでは。諸外国では労働者の「つながらない権利」の法制化も。
政府が「いじめ防止対策の強化に取り組む」と言っている間にも、被害を受ける子どもは出続けているはず。教師の働き方改革も急務。余裕のない先生、増えるいじめ――、大人も子どもも、危険な場所からは逃げる方法があることを覚えておいて。
2050年には高齢単身世帯の割合が32道府県で20％超とか、島岡美延です。高齢化、少子化はこの手の予測より早く進んでいる印象。
少子高齢化がさらに急激なのが韓国、エンターテインメントも過激。映画『対外秘（15日公開）』をご紹介します。『悪人伝』のイ・ウォンテ監督による政治家と裏社会の騙し合いと裏切り、返り討ち、予測不能の権力闘争サスペンス。
1992年、釜山。党の公認候補を約束されたヘウン（チョ・ジヌン）は国会議員選挙の出馬を決意するが、陰で国をも動かす黒幕スンテ（イ・ソンミン）が自分の意のままになる男を公認候補にしてしまう。激怒したヘウンは、スンテが作成した極秘文書を手に入れ、ギャングのピルド（キム・ムヨル）から選挙資金を得て無所属で出馬。地元の人々からの絶大な人気を誇るヘウンが有利に見えた選挙だったが、これは国を揺るがす壮絶な権力闘争の始まりに過ぎなかった――。
公認外されても当選したら会派入り、そんな日本の選挙とはだいぶ違う世界！？
しばし秋の陽気に逆戻り、島岡美延です。暖かくて助かる、とも言えない気候変動。COP29でも米大統領選の結果など、課題山積。
山のような心配に向き合った家族の力から素敵なアーティスト誕生。映画『新居浜ひかり物語 青いライオン（15日公開）』をご紹介します。昨日はドイツの自閉症の少年の物語、こちらはドラマとドキュメンタリーで描いたRSK山陽放送70周年記念映画。
新居浜市在住の石村嘉成さんにRSKが取材を始めたのが2019年、彼が25歳の時。2歳で自閉症と診断され、母・有希子さんは社会性を持ち、愛される子に育てたいと「療育」に取り組みます。成果が感じられ始めた矢先、病に倒れ40歳で死去。まだ小学5年生の嘉成さん、療育のバトンは父・和徳さんが引き継ぎ、眠っていた絵の才能が目を覚まし――。
〈自閉症の画家〉から「アーティスト石村嘉成」として勝負する彼。豊かな色彩で見事に描写される動物たち。現在、兵庫県立美術館で個展開催中。
今週は夏日になる地方も、島岡美延です。ベランダのアジサイが咲いていてびっくり、立冬も過ぎたのに。国会はこの先、どんな「天気図」になるのやら。
簡単じゃない子育て、この親子の決意は――。映画『ぼくとパパ、約束の週末（15日公開）』をご紹介します。実話がもとの物語、今もこの旅は続行中だそう。
幼い頃に自閉症と診断された10歳のジェイソンは、生活に独自のルーティンとルールがあり、それが守られないとパニックを起こしてしまう。ある日、クラスメイトから好きなサッカーチームを聞かれて答えられなかった彼は、ドイツ国内の56のチームをすべて自分の目で見てから好きなチームを決めたいと家族に話す。父ミルコは息子の夢をかなえるべく、国中のスタジアムを一緒に巡ることを約束し、多忙な仕事の合間をぬって週末ごとに旅をしていく――。
環境問題に敏感でサポーターの些細な行動も見逃さないジェイソン。パニックを起こすたび、躾がなってないと責められる両親。この家族を応援したい！
