宮島の弥山登山。
本堂と霊火堂までの600メートルは結構キツかったです。
霊火堂からさらに上を目指す石段が見えていますけどね。
とりあえず、ベンチの空きを見付けて休みます。
家族は御朱印をいただきに霊火堂横の御守札授与所へ。
ふぅ…、風が心地いい。
あれ。
思えばワタクシ、この霊火堂の中にはお邪魔しなかったような…。
いけませんなぁ、それほど疲れていたのかも。
お札を求めに来る人の列が途切れることはありません。
それは隣にある霊火堂の火も同じ。
いや霊火堂の火は、それとは比較出来ませんね。
弘法大師の焚いた護摩の火が1200年間燃え続けているという「消えずの火」。
それが今もなお灯り続けているの。
そんな霊火堂からの煙を眺めていると、どこから来たのかシカが1頭。
みんなの前を悠々と通り過ぎます。
こんな高いところまで来るんだなと感心するも、彼らにとっては庭も同然。
人だけが急な坂道にフーフー言っているだけですから。
少々ハスキーボイスのお寺さん。
毎日語りかけているのでしょうね、時折声が響いて来ます。
来る人来る人それぞれが、何かの思いを持ち訪ねる空間。
汗を流した者だけが辿り着ける場所だから。
右に見えている石段は、三鬼堂へと通じるもの。
後ほどそこへはお邪魔するのですが、その先は断念致します。
観音堂、文殊堂と続き、最後は弥山展望台まで。
10分ほどで辿り着ける石段だったようですがね。
さて。
弥山本堂入り口には大きな鐘…。
いやこれにはいろいろと呼び名がありそうですな。
鏧や小鏧、鈴とも…。
因みに鏧は「きん」、鈴は「りん」と呼ぶのだとか。
仏壇の横に置かれている鐘は、平宗盛が寄進した梵鐘とか。
手前から撮るだけのカメラオヤジ…。
ひょっとするとここには立ち入って良かったのでしょうかね。
立派な額も飾られています。
ううーん、右から縦書きかな。
読めないけど。
ふぅ…、涼みました。
気持ちもすっかり落ち着きます。
そろそろ動きましょうか。
いつまでも休憩場所を占有するワケにも行きませんから。
石灯籠の根元には小さなお地蔵さん。
「ねがい地蔵・ごめんね地蔵」との表示がありました。
願いや懺悔の気持ちを託したお地蔵さま。
何だか微笑ましい…。
それではもうひと踏ん張り。
近くの石段から三鬼堂へ参拝させていただきます。