ラジオって自作できますか??という質問を頂いて始まったラジオの製作。答えは、ラジオの自作はできます。中学校で習うで物理の知識ぐらいで仕組みも十分理解できます。
オーディオアンプをいくつか作ってきましたが、ラジオもほとんど変わりがありません。ラジオ≒アンプと言ってもいいぐらい。というのもラジオにもアンプが入っていますから。要は、アンプに電波を捕らえるための回路を追加すればいいのです。
この回路は、『再生ラジオ』と言われる回路で、戦後、スーパーヘテロダイン方式と呼ばれる高性能な回路が開発される前に用いられていた回路です。ちなみに今の時代のラジオもスーパーヘテロダインと原理は同じと言えます。すごく完成された回路なのですね。で、この再生ラジオは、一番左の丸い記号(検波用真空管)に受信した信号の一部をフィードバックさせて再度増幅させて感度を得ようというもの。そして、真ん中と、右の丸い記号の真空管で音声の信号を増幅してスピーカーを動かします。
真ん中と、右の真空管の回路はアンプなんです。左の真空管の回路が電波を捕らえる回路。アンテナや同調コイルや検波用真空管。
どうもオーディオアンプに慣れていると、このアンプの回路は、電圧増幅+電力増幅の2段構成にしたがります。。。たぶん、真ん中の真空管の回路を省いても鳴るはず? 電源部は描いていませんが、電源部の整流用真空管1本を含めて4本の真空管を使用します。(並四ラジオと言う。並なラジオです!)
問題は、アンテナどうするか??
ま、あとから考えましょう。とりあえずもうちょっとシンプルにしてみましょう。
通常の中波帯(AM)ラジオにしてもいいし、短波帯にして、国際放送を聴いてみるのもいいかもしれませんね。最近は少なくなりましたが、世界各国から日本向けに日本語で放送している放送局もあります。