注文していたスピーカーユニットが届きました。ユニットは、FOSTEX FE83E 8cmフルレンジスピーカー。ほんとに小さい小さいユニットです。これで低音がまともに出るのか?と不安になってくるぐらい。でも学生時代、FE87という同じく8cmのユニットでスピーカーを作って音楽を聴いていた時期があり、箱次第でメインスピーカーとしても十分ということがわかっています。ケーブルはベルデン8740。これ、あんまり素性がわからないまま注文したのですが、すごくいい!! 高音は伸びるし、低音はかっちり。音場も広く感じます。ケーブルなんて、たかがケーブル、されどケーブルという世界。何がいいか?と言っても値段では決められるものではなく、バランスや相性の問題です。でも素材や構造で音が変わるというのは不思議ですね。自分はケーブルが目立つのは嫌いなので、単価が安いものの中から探します。
自分のパワーアンプに接続して試聴してみます。音が出始めて、まず思うのが、広い! 左右・上・奥行き方向に音が広がります。点音源に近づけば近づくほどそんな感じになります。小型のスピーカーならでは。さすがに低音はほどほど。ボリュームを上げると、俄然元気で出てきて豊かな量感で低音が飛び出してきます。なんで??試しに聴いたところだと、バイオリン・ボーカル・ピアノは絶品。
試聴して問題がなかったので、サランネットを取り付けます。市販のスピーカーでは取り外しが容易になっていますが、まず外すこともないし、スピーカーユニットを交換するなんて10年以上先の話になるので、釘で固定します。ただし、浅い釘だし、サランネットとスピーカー本体の間には隙間ができるように作っていますからそこにドライバーでも差し込めば外せます。外観上、ここの釘は目立つので頭が小さくて色がいい(ネットのワインレッドと合わせやすい)真ちゅうの釘(金色)を使うことにしました。
自分が作るスピーカーの大半がこのようなトールボーイ形といって、背が高い感じのになります。理由は、スペースに無駄が無いこと。背が低いのを作るとどうしてもスタンドが必要になってきます。今回は、嫁ぎ先が大きな液晶テレビのサイドにこのスピーカーを配置するので、それに合わせる意味もありました。テレビの面積に対してスピーカーの面積は小さいほうがいいです。特に幅は狭くしたほうがいい。なるべく目立たないように。最近市販されてるスピーカーもこのトールボーイが多いですね。低音の量感を稼ぐためにウーファーを縦に2個並列にしたり(バーチカルツイン)、工夫してるものも。ただし、欠点もあって、ある周波数でピークができてしまったりフラットな周波数特性にならない可能性もあります。ある方向だけが長いとこうなります。ただ、聴いた感じで問題なければよしとしています。思いついたのが、このユニットを縦に4つ並べてみようかな~と。箱の容量も足りますから、もし今後作ることがあったら試してみましょう。