
ひと月ほど中断していましたが、再開。最初考えた回路ではパーツが手に入りにくいものがあったので手に入りやすいパーツを想定して変更しました。特に悩ませたのが、バリコンと呼ばれるチューニングをする部分に使われるパーツ。電気・電子を学ぶ学生諸君はこのパーツの動きを見るとすごく勉強になりますよ。・・・といっても実物ないから写真もないんですが。。。ちなみに自分は機械・造船専門です。電気・電子はとても苦手です。。バリコン、探せば手に入ることは手に入るけど、高すぎる。特注で作る業者がいたりもします。また自作する人もいます。今はポリ・バリコンという小さい物が使われていますが、電圧の高い真空管の回路に使っても大丈夫なものなのか??という不安がありました。でもネットや本で調べると工夫して使っているようです。あとは、コイル。これは最悪自作ができます。でもこれも現在使われているバーアンテナコイルを使うことにします。回路図はCADで描いています。

真空管は手持ちのものを使います。去年シングルアンプを作りましたが、それと同じ構成で。6AU6と6AQ5。6AU6は写真の短い方の真空管。空中に飛んでるラジオの信号を受け取る役目に使います(検波回路)。6AQ5は、検波で捕らえた微小な信号を増幅してスピーカーで鳴らせるような役目をします(増幅回路)。

6AQ5ロードライン
真空管が決まったらその真空管を最適に動作させるための検討をします。回路の抵抗の値とかを計算して決めていきます。

完成予想? 写真は去年作った6AU6+6AQ5シングルアンプ
これの3分の1ぐらいの大きさでできちゃいますが、チューナーを回すだけのラジオとは違ってちょっと操作が大変なラジオになります。ツマミを2つ握ってちゃんと鳴るところを探してって。。戦前・戦中を生きたじいちゃん、ばあちゃん達は知ってるはず。そのころと同じラジオ。真空管3本で構成されていた(整流・検波・増幅)ので『並三ラジオ』と呼ばれてました。このうち整流は、真空管を使わず、ダイオードでやります。