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山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

真空管アンプの紹介(その3)

2012年03月05日 | インポート
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オーソドックスなシングルアンプ。初段に12AT7、出力管に6V6GT。12AT7はひとつの真空管の中に2ユニット持ってますから、1本で2チャンネル得られます。もちろん、チャンネルセパレーション云々を言うと各チャンネル1本がいいんでしょうが、追求すると、モノラルアンプ2台でステレオアンプ1セットにしてしまえという話にもなってきます。アンプはステレオ(左右2チャンネル)なので、中身は2セットのアンプが入っています。電源部が共通であったり、本機のように初段管が共通だったりすると、左右で混信することがあり、それが音を濁らせたり音場を狭くすると言われていますが、実際のところほとんど実用に影響ないと思っています。それよりもコストパフォーマンスを重視したい。このアンプではチャンネルセパレーションの改善は電源部に注意して設計しました。途中からフィルターを左右独立としました。

このアンプも6V6GTを用いていますが、エレクトロハーモニクス社製の最近製造されたものを使用しています。パワーもやや得られるような設計に。組み合わせるスピーカーは12センチフルレンジを使ったバスレフ。大型の箱に入れてみましたが、このアンプとの組み合わせでスケール感があり透明感のある音質となりました。

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