NFP Archives

山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

ツバキ

2012年03月06日 | インポート
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この時期の山に行くとツバキがきれいです。花の大きさが、高隈山は小ぶり。霧島は大きい印象があります。美しいままで落ちてしまうので落ちた花も絵になります。高隈山で異様なほど地面が真っ赤になるところもあります。
Canon EOS-1N + EF17-40mm F4L USM (Ektar 100)

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http://www7.ocn.ne.jp/~mnarumi/





真空アンプ最後の紹介

2012年03月06日 | インポート
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真空アンプ最後の紹介。これは自分で使っているアンプ。今まで紹介したアンプは依頼製作ですので、私のものではありません。手持ちのスピーカーが、高感度のバックロードホーンと低感度の2ウェイ。低感度のスピーカーもちゃんと鳴らしたい。てことでパワーも音質も欲張りました。初段は12AX7、出力管は6BQ5。いずれもかつてオーディオアンプによく使われていた真空管です。

アンプは主として2種類の回路があります。出力管1本で動作するシングルアンプと2本で動作するプッシュプルアンプ。当然プッシュプルアンプはシングルアンプに比べるとパワフルです。また歪み云々を比べると、プッシュプルアンプが有利となりますが、実際に聞き比べてどうかというと、シングルがいいという人もいるし、プッシュプルがいいという人もいるし。結局好みの問題になってきます。このように音楽という芸術を扱う分野、人間の精神的部分に語りかける優劣は物理的な性能とは一致しないことになります。

このアンプはプッシュプルアンプ。シングルアンプに比べると回路は複雑でコストも上がります。ただ、プッシュプルアンプといっても、普通言うプッシュプルアンプとは違い、”差動プッシュプルアンプ”と言われる回路を採用しています。説明すると長いのでしませんが、真空管アンプなのにトランジスタや定電流ダイオード等も用いています。通常、出力管のカソードはアースされますが、この回路ではアースされないので奇妙な感じに見えます。これによりよりピュアな音になるだろうという回路です。ただ、普通のプッシュプルアンプよりもパワーは出せません。

シングルアンプよりも部品点数が多く、作ってるとうんざりしてきますね。自分はシャーシに直接パーツを実装するのが下手なので、ラグ板に回路ユニットを作ってからシャーシに取り付けていきます。面積はとりますが、各回路ユニットを点検しつつ作り上げることができますので、間違いがないのが利点かな。将来回路を変更するときにもこのユニットごと取り替えます。

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ついでにプリアンプも作ってみました。CDプレーヤーの出力は真空管アンプを動作させるのに十分なので直に繋げてもいいのです(今まででそうしてきた)が、コントロールセンターが欲しかったのが一番の理由です。遊びでアンプにしてしまおうと。もともとプリアンプはプレーヤーからの微細な信号を増幅してメインアンプに送り込むのがその役目。レコード(アナログ盤)の場合は、低域から高域に向かって出力が大きくなるように録音されている(RIAAカーブ)ので、それを補正するイコライザーが必要になり、プリアンプにそれが入っています。つまり、レコードプレーヤーの信号をそのままアンプのラインに繋げてもまともな音になりません。必ずPHONO端子に接続しましょう。このプリアンプにはイコライザーは入っていません。外付けとしています。

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このプリアンプは設計というまでもなく、、オペアンプというそれ自体がすでにアンプである増幅回路モジュールを使用しています。つまり、この増幅回路モジュールを動かすための周りの回路を設計すればいいだけなので簡単。基板の中央。四角の黒いパーツがオペアンプです。


結果は設計通り。この真空管アンプを作る前は、メーカー製のアンプを使っていました。YAMAHA MX-1。電源トランスから左右単独でシャーシの中はモノラルアンプ×2という構成。重さ24キロ、出力も200W、でも外観はただのブラックボックスという大型アンプでした。このアンプから真空管アンプに移行しても違和感なく、むしろ繊細さは上のような気がします。