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山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

工作その2(真空管アンプ)

2013年03月04日 | インポート
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出力管は6520と決めていましたが、初段管を何にするか。
真空管アンプは、CDプレーヤー等からの微細な音楽の信号を増幅して、電力増幅をする真空管(出力管)に受け渡すための真空管(初段管)と、電力増幅をして、スピーカーを駆動させる出力管の2種類の真空管で構成されています。

先に出力管を決めたので、初段管は何にするか。出力管の6520は鈍感な真空管。よって、初段管はできるだけ増幅率が大きい方がよく、手持ちの真空管から選ぶと、12AX7や6AU6が適当。でもいずれも今まで使ったことがあるので、、、EC86(6CM4)という選択があるのですが、これは別の設計で使ってる、、、と考えてると使うものがありません。しかもこの3つは、MT管という最も小さい部類の真空管なので、大きい6520とはデザイン的に合わず。てことで、増幅率はしのんで、デザインが合うようにやや大きい真空管とします。結果、写真の6J5GT。増幅率が小さいですが、内部抵抗が低いので、高域特性がよいはずです。

最初は、久しぶりの電子工作の遊びに考えていましたが、ちゃんと作る方針に変えました。中低域が豊かでスケール感のある音楽を聴きたいですから。パイプオルガンの重厚な音やパーカッションの打撃の瞬間の立ち上がりなど、オーディオではとても難しいところをリアルに聴きたいですね。幸い自作のスピーカーは、低域の重厚さはいまいちですが、音の立ち上がりはとてもいいバックロードホーン。バスドラムのリアルさは、気持ちがいいです。すでに12年使っていますが、これを一生更新するつもりはないというほど、出来がいいと自画自賛しています。

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6J5GT 1950年代に製造されたものと思われます。「マツダ」は東芝のブランド名。