11月29日(土)国立大隅青少年自然の家にて、霧島山岳会エクスペディションプラン冬山登山医学・登山技術講習会を実施しました。
看護師によるエネルギー補給や水の補給方法など、運動生理学に関すること、冬山だけでなく、登山の装備や気象の状況によりいつでも低体温症の危険がありますが、その知識や対処の方法。
昼からは、気象やコンパスナビゲーションの座学と実習を行いました。
それぞれをさらに奥深くやっていくと興味も尽きないので、時間がとても足りないですが、少しずつ山やアウトドアに対しての心構えや知識を身に付けていきましょう。
自然の中で遊び・楽しむには知識と技術が必要で、ルールが存在します。これらを理解することで山のマナーも自発的に、自然と自らの心の中に生まれ、自己の行動を自然と律するようになるはずです。
「山は根気強い勤勉さと、沈着と、頑張りの学校だ。」(ジャン・フランコ トムラウシの痛切な教訓「トムラウシ山遭難事故調査報告書」より)
ちょうど今の気圧配置は、「二つ玉」の形。風雨が強く、低温になっています。日本海側の低気圧の寒冷前線が気になるところ。これが通過した場所から日中にも関わらず、気温が低下していきます。今日の夜から明日の朝にかけて850hPa高層天気図で-6°ラインを確認してみましょう。日本列島のほとんどが降雪の可能性がある圏内に入るはずです。
霧島山岳会・南九州山岳救助隊
南竹 成己