角が取れて丸くなりました。
塗装。塗料は、水性ニス。なんとフローリング用です。これを使う理由は、扱いやすいこと。しかも耐久性があること。乾燥も速いことで2度塗りがすぐできる。その分値段は結構します。以前は、油性のオイルステインを使っていましたが、薄めるときや刷毛を洗浄するのにシンナーを使うので大変です。廃液の処分にも困ります。その分水性は水で洗えるので作業性はずっと楽です。木目もきっちり出て仕上がり具合もいいです。ただ、研磨の程度がはっきり出るので、しっかり研磨してないと表面が平滑になりません。
1度目の塗装が終わったら、作業が中断。ヒマになります。この間、サランネット(保護ネット)を作ります。材料は、角材、ネット、タッカー。
出来上がったサランネット。嫁ぎ先が、テレビの横にスピーカーを配置するのですが、そのテレビがワインレッド。それに合わせてみました。ちょうど手持ちのネットにワインレッドがありました。
2度目を塗って、底の部分を塗って、ひっくり返して乾燥中。とりあえず、これで作業終了。まだスピーカーユニットとケーブルがないので、発注します。
内部に施す作業は、吸音材を貼ること。これは、定在波という現象を抑えるため。定在波とは平行する面を行ったりきたりする音波が干渉したりしてある周波数が大きくなったり、小さくなったり、なかなか音が消えなかったりする現象で、お風呂場で歌がうまくなるのはこの原理かもしれませんよ!? 基本的に音楽のホールなどは、壁や天井を平行に作らずにこの定在波を回避しています。スピーカーは、平行面ができるために、この対策として吸音材を貼ります。素材は、フェルト。一番よく使われてるのは、グラスウール。平行面のないスピーカーを作ればもちろん、これは要りませんが、、、DIY程度の木工ではとても難しいですね。あまり入れすぎると躍動感の無い音になってしまいます。。目安は片面。このスピーカーでは片面の7割ぐらいに貼りました。完全に定在波を押さえ込めばいいという話でもありません。。とても曖昧なので、やってみなければわからないというものです。。。
横の板を張って、箱は完成。仕上げに入ります。まずはかんな。角を落とすことと、はみ出してる部分をカットすること。
次にサンドペーパー。60番、120番、240番・・・いっぱい用意してひたすら磨きます。ひたすら・・・。これが一番時間のかかる作業で、、、痩せます。。
木のいい香りがしてきます。
今、作ってるスピーカーは一番左、フルレンジスピーカー。よく3WAYが一番いいだろうという人がいますが、、どれも一長一短。フルレンジは、高い音に向かって歪が大きくなる、レンジが狭い。でも振動版が軽く、よくできたスピーカーは音が生生しく自然で、小さいスピーカーの場合、音源が点に近づくので空間(音場)をよく表現してくれます。2WAY、3WAYは高域・低域、それぞれに専用のユニットを使いますのでレンジが広い。ただし、ネットワーク回路が必要、クロスオーバー周波数(上のグラフの谷)がある・・・。3WAYは見た目で音が良さそうとだまされるということもあります。フルレンジはユニットの割りにエンクロージャー(箱)がとても大きくなってしまうという見た目の悪さも。メーカーのラインナップもそういうのを反映してるのかもしれませんね。フルレンジを使う人は圧倒的に自作派です。住宅事情も影響してるかな?
理想は点音源で振動版を軽くすることです。てことは小さなフルレンジで低い音まで出せばいいスピーカーができるはずなんですが、、、そんなのは無理がありますね。
ミニコンポとかで普段音楽を聴いてる方など、もし機会があれば、16センチ~38センチのフルレンジやウーファーのユニットが大きな箱に入れられてるスピーカーの音を聴くことがあればと思います。たぶん、感動でしょうね。生々しくて、躍動感があって。ジャズ喫茶とか行ってみてください。アルテックとかJBLとかが聴けるところがありますよ。パラゴンって怪獣みたいな名前のJBLのスピーカーがありますけど、串木野に名前そのままのジャズ喫茶もありますね~。
この工具はホールソー。ドリルでは大きすぎる、ジグソーでは小さすぎるという穴を開けるのに使います。刃が回転して穴を開けていきます。
穴開け加工が終わりました。これで組み立てるだけに。
組み立てる時は、コーナークランパーという金具で直角部分を固定してから釘を打ち込みます。釘は補助的な使い方で、板同士の結合は、木工用ボンドがメインになります。木工用ボンドは乾くのが遅く、釘を打って圧着させながら作業を続けないと、おわりません。。。気密とするためにも木工用ボンドは役に立ちます。板が厚い(18ミリ以上)時は、木用ビスを打ち込みます。(たぶん、自分だけ?) 前は、下穴を開けてから木ねじを打ち込むというとても手間のかかる作業でやってました。。
この金槌、小学生の時から愛用。
だいたい、形が見えてきました。このスピーカーは、ダブルバスレフ方式というタイプで、空気室が2つ。物理で習いましたか??ホルムヘルツの共鳴の原理。この原理を利用してスピーカーユニットが出しきらない低い周波数をより強く出そうということ。この原理を2段利用しています。計算してみると、最初の空気室とバスレフポート(穴)の共振周波数が140Hzぐらい。次の共振周波数が70Hzぐらい。理論的にはこれでいいはずだけど、、、作ってみなければよくわかりません。70Hzというのはかなり低い周波数です。人間が感じる一番低い周波数は20Hz。でもほとんど聞こえないと思います。雰囲気?
材料が揃ったところ。
GWの遊び、スピーカー作り。前作った真空管アンプと組み合わせるスピーカー。よって、これも完成したら嫁いでいってしまいますけど、完成するまでは自分が楽しみます。
ちょうど表面がきれいなラワン合板(いわゆるベニヤ板)が手に入りました。以前は表面に化粧板(シナ材)を使ってるシナ合板を使っていましたが、今では単価がすごく上がってしまいました。よって比較的に安いラワン合板を使います。いろんな用途に使われる板ですが、音響の材料としても優れています。市販のスピーカーは、MDFと言って、木材の粒というか、繊維というか、おがくずみたいなのを圧縮して作った板を使っています。
まずは、けがき(罫書き)。下の設計図に基づいて書いていきます。
穴開け中。ジグソーという工具を使います。
くり抜いた板。スピーカーユニットが大きいと鍋敷きぐらいの大きさがありますが、これは小さいから。。コースターに使おうか。
試しに、同じサイズの古いスピーカーユニットを付けてみます。ピッタリでした!
刀剣山の一部だけ。刀剣山を遠くから見ると、日本刀の波紋のように見えます。
遠いですが。。。高隈山・大箆柄岳から見た刀剣山。侵食が進み、花崗岩が露出していることでギザギザの山容になっています。
山頂付近。こういう山はなかなかないですね。宮崎の大崩山と似ています。
山頂は大きな岩が座っていて、その上。ちょうどいい傾斜がついていて、昼寝するにはいいところ。目の前は大きな高隈山、沢の水の音もかすかに聞こえてきます。
刀剣山の登山道、特徴的なのがハシゴ。沢をあがるのにこれを使います。約10メートル。普通に歩くだけじゃなくて、ハシゴを登ったり、沢を渡ったり。いろいろ楽しめるところです。でも単独で行ったらダメですよ~。楽しめるけど、危険です!
あともう少しで下山完了。最近の行動食。黒砂糖。