平成21年10月に小学生が遭難しました。1年後の10月31日、現場検証登山を鹿児島県山岳連盟で行いました。去年、その時期に登山をする計画があってそのときの計画書には傷病者発見時の対応についてこと細かく検討していました。計画書には簡単に傷病者発見時の対応と載せていましたがフローチャートも作っていました。発見の情報にすごくホッとしたのですが、内容をさらに聞いてみると結果は残念でした。毎年冬に3泊4日同じ年代の子どもたちと一緒に冬山縦走をする自分にとってはとても他人事には思えなかった。今回はNPO法人南九州山岳救助隊として現場検証に参加し、くしくも去年と似たような天候。雨の中韓国岳山頂付近から彼の歩いたであろう道を検証した。現場を見るととても強く感じます。遭難者の心の動き。また周りの方々の想い。また、物理的にはとても安全そうに見える山であっても大変な危険が潜んでいること。検証が終わってうちに帰ってくると涙が出て止まりませんでした。私の山登りの日記にはこの日のことが克明に記録されるでしょう。そして、山の仲間たちにも伝え、自分のできることをがんばりたいと思います。