たそがれおじさんのぐうたら人生(TOGZ) 

「とかち」をこよなく愛するおじさんが自転車で巡る十勝野風景を発信(晩秋の日高山脈11/8)

ビバ!美瑛センチュリーライド・アラカルト その3

2010年10月12日 | 日記
印象に残る出会いの人々

今回のセンチュリーライドでは、ペダルを踏み々声を掛け合った人、近くの公衆浴場で2日間連続で出会った根室からの人、
公衆浴場では他に3人の人と日替わりで交流できましたね。
同じグループのWさんは、123の番号が気に入って名簿を見たら、千葉からの参加ということで声をかけていました。別れ際に「ツイッターをしているのでMAX「W」で検索したら出ています」とのことでした。帰宅後、さっそく検索したところ、その道のオーソリティーであることもわかったという次第です。

いつもは孤独を受け入れ、そこに自分らしさを感じているおじさんも、共通の出会いには積極的に、人間恋しさから寄って行くところがあります。まだまだ「袖振りあうことも縁」と捉え出会った人々はいっぱいいるのですが、おじさんにとって価値ある出会いは以下の二人との出会いです。

1 おじさんの愛車を評価してくれた、バルセロナオリンピック・自転車ロード代表のA氏
 今回のイベントには、自転車メーカーの展示やグッズ販売、メンテナンス指導など、会場もなかなか賑やかでした。その中の一つにスペシャライズド社もありましたので、1日目の60kmゴール後にふらっと訪ねてみました。おじさんより先に、十勝から参加のおなじみ3人グループがいたからなのですが、そこの社員の人がおじさんの愛車を見て「ヒロセフレームですね。私も知っています。このクロモリはいいですよ。」と。カーボンバイクを売る社員がそういうのです。
おじさんは、うれしくなってその方に聞いてみると、その方はバルセロナオリンピックのロード代表になったA氏ということが分かりました。「このフレームは、吸収力や柔軟性に優れているし、ダンシングなどでのヘタリもなく、スムーズな走行ができます。」と言ってくれました。その上おじさんを一層うれしくしてくれる言葉があったのです。「このホイールは手組ですね。スポークもいい選択をしている。いい自転車ですね」というようなことも言ってくれました。北海道じゃあまり知られていないおじさんの愛車なのですが、元オリンピック選手でスペシャライズド社員のA氏に愛車を高く評価してもらったことで有頂天になっていました。と同時に、この愛車をおじさんオリジナルに仕上げてくれた、バイク主治医の武藤氏(ペンション・
オークウェイ代表)に感謝、感謝。おじさんのバイクは、「オンリーワンではなく、ナンバーワンのバイクだ!」というおじさん心でした。
A氏の勧めもあって、スペシャライズドの試乗をさせてもらいました。7kg代ということで、軽いこと、片手で違和感なく持てました。価格が82万円と聞いて少々ビビっていました。乗ってみると本当に軽かったです。でも、おじさんには発泡スチロールに乗っているような感覚だったのが不思議でしたね。ヒルクライムにはいいかもしれませんが、おじさんが普通に乗ってレースに出たら、下りや急激な変化への対応は難しいのでないかと感じました。これも、おじさん心です。

2 「十勝にはまりそうです」と言ってくれた、東川町のK氏
 2日間のライディングで、おじさんの前を行ったり来たりした人の一人が東川町から参加したK氏です。2日目の日の駐車場で偶然に隣同士になったことで声を交わしわかったということです。ライディング中にお互いを気にしていたことから、ひと時の間会話も弾みました。おじさんは、東川町が写真の町であることや旭川空港に近いことなど、知っていることを伝えほめていました。そしたらK氏いわく「今年は十勝に2回行きました。なんか十勝にはまりそうです」と。おじさん「何があったんですか。」
K氏は、7月、十勝スピートウェイで開催された、ママチャリ12時間耐久に医薬品会社の友人に誘われ旭川の某チームから参加したそうな。普通のママチャリであれだけ楽しいイベントはなかったと言ってました。来年もぜひ参加したいとも言っていました。おじさんも今年参加したことから、「ちなみに何周くらい走りましたか」と聞いたところ、98周ということでした。おじさんのチームは以前述べたように102周です。あとは言わずもがな。
2回目は、初めて勝毎の花火大会を観に来たことだそうです。K氏いわく「花火を見て、感動し涙が出たことは初めてだった。」と。おじさん「何に感動したのですか」。K氏は、最後のスターマインに圧倒されたようです。そうです、最後のスターマインは、これでもか、これでもかというように連続して花火が打ち上げられていました。
おじさん、十勝を好きになってくれたK氏に、十勝を代表してお礼を述べました。そして、付け加えておきました。十勝は農業国、食材は豊かで料理は豪快にして繊細であることや、自転車は丘あり、平野あり、美瑛には絶対ない海岸線ありと、ライディングも勧めておきました。このおじさんのブログを目にした十勝にお住みの方は、どの人も自らが十勝セールスマンとのおもいで発信していただければ、次は「ビバ!十勝」ということです。

                                           以上、ビバ!美瑛センチュリーライドから




ビバ!美瑛センチュリーライド・アラカルト その2

2010年10月07日 | 自転車

二日目、いよいよ100kmが始まった。
 昨日の好天から一転、天気予報も午後から傘マークのようだ。5:30には、ペンションの好意で朝食をとることができました。ボリュームたっぷりの料理でしたが、これからのライディングには腹が詰まってしまいます。「ごめんなさい」と3分の1は残しました。
 6:40にはペンションをあとにし、会場に向かいました。気温は10度以下のように感じる寒さです。眠気覚ましと体を温めるため、軽いギヤで回転数(ケイデンス)を上げ、7:30の出発式ぎりぎりまでウォーミングアップをしてました。指の先がびりびりする寒さでしたが、なんとか体も温まり、テンションもおじさん並みに上がってきました。
 出発式では、昨日のイベント運営の反省点なども話され、参加者への協力要請もあるなど、真摯な運営に好感度がまた増しました。

 7:45、いよいよ100kmのスタート。今シーズンは100km以上走ったことは1度だけですし、周りからの情報では坂(丘)の連続と聞いていたものですから、とにかく完走を目指すことを目標にスタートしました。とはいえ、集団についていくことは負荷もかからないので、とりあえず集団の中でペダルをこいでいました。坂は普段走っていない分が正直に出るので、確実に皆さんにバイバイされていくおじさんです。
でも、今日は心に若干のゆとりもあったので、マイペースを保てそうです。こんな気持ちでいるのに天気はどんよりということで、パッチワークの丘の絶景は今日は望めません。丘を駆け上がったところで、バイクを降りて「こんな美瑛もありか」と1枚パチリ。
                 
               
 美瑛の丘での100kmは、コース設定も複雑で、誘導員の指示だけでなく、おじさん自身も誘導員に声をかけ、手で「こっちか、あっちか」と確認しながら走って行きました。登れば下り、下れば登りの連続で、下った先が鋭角のカーブも結構あり、景色など楽しむ余裕もなくなっているおじさんがいました。およそ27kmほどで今日の一つ目のエイドステーション、春日台駐車場に着きました。駐車場には、塔のある施設があったので何かと思い近寄って行ったら、そこは、公衆トイレでした。おしゃれなトイレです。
               
               

9:20ころ、春日台駐車場を出発。ここからも「これでもか、これでもか」と続くアップダウンの連続。今までに経験したことのないライディングに、きつい割には新鮮で心地よさも感じていました。
おじさんは、基本的には孤独感を好むタイプだと思っていますが、一方、人がいれば人の近くによっていくこともします。上り坂などは、スピードも落ちて、声をかけやすい場になるので、おじさんの横に来た人にもつい声をかけます。話した多くの人が、国内外の多くのサイクルイベントに参加しているということが分かりました。「ハワイのセンチュリーランにいった」、「佐渡ロングライドにいった。佐渡はここよりきついコースもあるよ」、「シマナミ街道やツールド沖縄にいった」などなど、イベントの常連者が多かったのには驚いたところです。おじさんはまだまだ経験不足だな。たそがれ切らないうちに、もっともっとサイクルイベントにも行ってみたいなと強く思ったところです。
今日は少しゆとりがあると見えて、周りに人の様子もウオッチングできていました。坂になるとスーッとおじさんの前を追い越して行く人。これが、エイドステーションからは一緒のスタートになるので、何回も同じ人に坂で追い抜かれることになるので、つい親近感を覚え声をかけていました。あとから調べてみたら、その人は富山県からの参加者でした。

美馬牛小学校で昼食となりました。この学校も塔のある学校でした。美瑛の丘には塔が似合います。早めの昼食は、カレーライスとサラダ、牛乳でした。地元の食材を使った、ならではの心くばりです。およそ57kmの丘を走り、腹も適度に空いていたので、すごくおいしかったです。A班は、平均速度25km/hで申告しているグループの人たちなので、早く着いて時間に余裕もあります。そんなことから、美馬牛小学校からの出発まではまだ余裕があることから、ゲストで先導指導者を務めた堂城氏のワンポイントレッスンが行われました。ポジションや姿勢、イチロースタイルのストレッチングの勧めなど、短時間でしたが良かったです。

11:20、本日一番の難所があるらしいという旧北瑛小学校までのおよそ24kmのコースへ向かいました。国道を横断して間もなく、うねうねと続く5~6kmの登り。休憩もたっぷり取ったとはいえ、体もだんだんきつくなってきました。その後はしばらくの間の下り、水田が広がる平地を4名の仲間と集団走行。
右にカーブを切ったあたりから、急な上り坂に入りました。「これだな、コース1番の難所は」と思いつつペダル回していました。はじめのうちは「こんな坂、今日のコースでもあったよな」と思っていたのですが、噂の通り、じわじわと足に来ました「ケンとメリー」のあのポプラの木が見え始めたころは、すべてをローギヤにしてもケーデンス40後半まで落ちていました。頂上に着いた時には、今年一番の足の張りを感じていました。
やっとのことで旧北瑛小学校に着きました。ここのエイドステーションでは、カボチャとイモ、そして、ホットなブルーベリージュースが疲れをぶっとばしてくれるとともに、昨日から今日まで温かくお世話をしてくれたスタッフの方々に感謝の念が広がっていました。13:10ころ、おじさんの美瑛センチュリーライドはゴールを迎え、めでたく160kmを走破、2枚の完走賞をもらえることとなりました。















     


ビバ!美瑛センチュリーライド・アラカルト その1

2010年10月05日 | 自転車

いざ、出発
朝食も奥さんに助けられ、自宅で済ませ5:50自宅を出発。気温は9度前後と10月らしい朝となりました。
おじさんは、バリバリと張る爆弾を背中に抱え、一路美瑛を目指しました。 
狩勝峠で下車し、腰のストレッチングをしました。「爆弾よ、ライディングが終わるまでは静かにしてください。」と願うばかりでした。
狩勝峠には6:55頃着きました。十勝平野部はまぶしくて、写真にはならないと思い、東大雪方面を撮りました。雲も一日が
始まるぞって感じで、威勢のよさを感じました。
                        
狩勝峠のみの休憩で、美瑛まではノンストップで車を進めました。途中ところどころで朝霧が発生していて、幻想的な風景にも出会いましたが
まずは目的地までとの気持ちで、写真は、自分の眼の中の画像におさめておきました。ということで、美瑛駅前には8:40頃到着となりました。
受け付けは10:00からですので、コンビニを探して軽昼食のオニギリ、プリンなどを仕入れました。その後、今日の宿泊所である、ペンション
「陽だまり」を地図を頼りに探しながら、事前チェックにいきました。なんとその場所は、このイベントの会場から橋を隔てて400mくらいの所でした。
ペンション陽だまりは、牧歌的なたたずまいで、そのまま十勝まで持って帰りたい気持ちにさせられました。オーナーにあいさつをしたついでに、
夕食時のレストランを紹介してもらいました。「木のいいなかま」というレストランでした。
                        

いよいよ始まるぞ一日目、60km
9:40頃会場の駐車場に着くと、となりにはツールドで一緒に走った73才のG氏、今回は指導者として参加とのことでした。
おじさんが、退職5年でたそがれているなんていうのは、G氏には通用しないのです。
受付を終わらせ、着替えをして久しぶりにサドルに腰をかけ、堤防でウォーニングアップをしました。体も万全ではないものの
それなりに走り切れそうな雰囲気を感じさせてくれています。体も温まり開会時間も近くなってきたので、会場の丸山陸上競技場
へ愛車とともに入って行きました。今回は529名の参加があったそうで、続々と会場に入ってきました。皆さんそれぞれ自分流の
ファッションとそれぞれの愛車を押しての会場入りです。
                        
第1回目となった、美瑛センチュリーライドは、美瑛町にとって、マラソン、クロスカントリースキーの間に入る、待望のイベントとして
たいそうな力の入れようさを感じました。ゲストもイタリアのチームに所属し、美瑛町と姉妹提携をしているなんとか市のマリオマリアーノ
パニッキ氏という方(丘の坂なんかはスイスイと、おじさんが哀れに思うほど軽快でした)、先頭指導員には、長野で自転車やスキー学校を運営している、「ヤマメ工房」代表の堂城賢氏など、他にも何人かの人がいました。
開会式も終り、いよいよ出発。おじさんは3番目のグループ(A-3班)での出発です。
スタートはみんな穏やかでしたが、道路に出ると状況は一変、本格的レース並みの展開となりました。この日の約束事の中の一つとして、先導オートバイを追い抜いてはいけないということ以外は、指導員の指示・指導はあってもフリーランでよいということがあったからでしょう。おじさんもいつものように身の丈を超えてガッチャついていました。
 コースはさすが丘の町です。スタート間もなくに6%くらいの坂が待っていました。その後も緩急のある坂が続くのです。
 天気良好にしてこのレース感覚のライディング。ちょっと待てよ、おじさんは何でこのイベントに参加したんだっけ。そうだ、美瑛の丘を楽しむはずだったんだ。ここでスイッチ切り替え。丘からの景観を楽しもということにしました。大雪の山並みを眺め、澄んだ秋空を眺め、少しずつ色ばんで来た木々を眺め、パッチワークの丘を駆け抜けていきました。素敵なロケーションがいっぱいで、写真もいっぱい撮ろうという気持ちはあったのですが、これまでの習性でしょうか、バイクから降りることはしませんでした。下の1枚は、平地に来て安定した走行ができたので、正面に十勝岳を望みながらバイク上からとったものです。  
                                                         
                         
レース感覚のライディングとはいえ、そこはやはりライディングイベント。この日も2か所のエイドステーションがあり、休憩・補給食などをとった後、改めて各グループごとにスタートということでした。スタートの後は、例によってレースのごときは言うまでもありません。
好天に恵まれ、美瑛の良さを堪能した60kmでした。体もついてきてくれて、ありがとうよ。