扇沢駅。
立山黒部アルペンルートの、長野県側の出発点です。
私(わたくし)は今回、黒部ダム観光にやってきました。
扇沢駅から関電トンネルトロリーバスに乗ると
黒部ダムに行く事ができるのです。
アルペンルートにはいくつかのポイントがあって、
長野県側から富山側まで通り抜けしなくても、
好きなポイントまで行って引き返してくることができます。
黒部ダム駅までは往復で2500円。
チケットを購入し、改札へ。
改札を抜けて、9時30分発のトロリーバスに乗り込みます。
バスは1台ではなく、4台同時に発車。
バスも席も指定されてないので、早い者勝ちです。
トロリーバスは、架線からの電力供給によって走ります。
つまりは電車と同じような感じです。
バスの走るルート上には架線があって、バスの上部には
電車で言うパンタグラフの役割をするポールが付いてます。
バスという名が付いてますけど、実は「無軌条電車」といって
鉄道に分類されるものらしいです。
黒部ダム駅まで6.1km。
そのうちの5.4kmが関電トンネルなので、
出発から1分くらいでトンネルに入ります。
一本道。電車で言う「単線」です。
途中、黒部ダム方面からのバスとすれ違うことができる
2車線ポイントが一ヵ所あり、
どの便に乗っても必ずそこで一度すれ違います。
およそ16分で黒部ダム駅に到着です。
トロリーバスは現在、日本ではこの関電トンネルと、
やはりアルペンルートの立山トンネルでしか
乗ることができないという珍しい乗り物なのです。
昔は京都や名古屋、東京などで走っていたようですが、
自動車の増加や地下鉄の建設計画などによって
昭和40年代後半に姿を消してしまったようです。
さてこれから黒部ダム見物に向かいます。