mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

学院主催「春節食事会」

2010-02-14 23:04:13 | Weblog

中国は今日から「春節」です。
大晦日にあたる昨日は朝から爆竹が鳴り響き、夜は絶え間なくあがる花火の音で、まるで銃撃戦でも始まったようでした。

去年も経験して承知してはいましたが、「去年もこんなだった!?」「凄いね!」
窓は締め切っているのに部屋には硝煙が入り込んできます。
「喘息の発作が起きそう~!」 この騒ぎは真夜中まで続きました。






我が家の窓から夫が連写で撮ったもの(数百枚)の中からアップしてみました。
これは花火大会ではなく、あちこちで勝手に上がっているのです。
我が家の直ぐ前の宿舎兼ホテル(#5楼)からも度々上がっていました。


           「新年おめでとうございます。」 
      「今年一年が幸福で平安でありますように!」
       
    会場の#5楼のロビーには新年のメッセージが掲げてありました。



事務室主任の李老師の挨拶&乾杯で会は始まりました。


学期末の老師の説明では「餃子を食べる会」ということでしたが、次から次に料理が運ばれてきました。 中国では「春節」には餃子を食べる習慣があります。  日本のお雑煮の感覚でしょうか。


テーブルは4卓準備されていましたが、集まりが悪く2卓だけになりました。
中国でも今日は「情人節」(バレンタインデー)なので、学校行事よりもそちらを選んだ人が多かったのでしょうか!?

 

こんなに沢山食べきれるのかしらと案じていた料理も、楽しくおしゃべりをしながら
きれいになくなってしまいました。





台湾旅行雑記

2010-02-14 23:02:51 | Weblog

「台湾という国」
大陸(台湾に敬意を評して以降中華人民共和国を中国ではなくこのように記します)で生活している者から見れば、台湾は「中華人民共和国」の省の一つです。
恥ずかしながら、「二つの中国」問題に付いてはあまり深く考えた事がありませんでした。
台湾人は福建省から渡ってきた人たちを中心とする漢民族(98%)の国家です。原住民は僅か2%にしか過ぎないのです。歴史的な背景は語るまでも無いことですが、旅をして感じたのは全く違った国のようでした。
アメリカや日本の影響を強く受け、海外にも広く門戸を開いてる台湾は大陸とは全く感じが違います。
「二つの中国」に付いて、これから勉強してみようと思います。
台湾の世論は「独立派」と「現状維持派」の二つに分かれているようです。

「中華人民共和国も台湾を独立国家として認めた方が何かと都合が良いのだが、沢山の民族が独立を願っているので、影響を考えてできないのだ」という穿った見解を耳にしました。

【タバコ】
台湾では屋根のあるところでは全て“禁煙”です。
蔡さんが禁煙を促す警告写真つきのパッケージを見せてくれました。

   蔡さん持参の煙草
煙草の吸い過ぎて真っ黒になった肺の写真がプリントされています。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

台湾のたばこは表も裏もパッケージの1/3にこのような写真が印刷されています。
上の写真以外にも、妊娠した女性のお腹や「煙草の煙は間接的にも家族を害います」とコピーの入った母娘の写真とか種類はいろいろ。
警告文だけでなく、写真で視覚に訴える方が効果があるそうです。

私たちは禁煙できずに居る愛する人の為に“セブンイレブン”で購入しました。
渡して直ぐに「どんな味か吸ってみたら!?」と言いますと、「こんなの見たら、吸えない!」といいましたが、早く禁煙できる事を祈っています。

日本のタバコのパッケージにも・・・・。という意見があったように記憶していますが、どうなったのでしょうか!?

【食事】
噂通り、まずいものは一つもありませんでした。

一日目 昼食 機内食 
      夕食 中華料理
二日目 朝食 ホテルのバイキング
      昼食 海鮮料理 (名物はイカボールの唐揚げ)
      夕食 客家料理
三日目 朝食 ホテルのバイキング
      昼食 四川料理
      夕食 モンゴリアンバーベキュー(このお店の柱には「食べる分量だけ取って下さい」と中国語と韓国語で書かれたビラが貼ってあります。なぜ日本語は無いのでしょうか? 「日本人はお行儀が良いので書かなくてもよい」との、蔡さんの説明でしたが、何だか“無言の圧力”感じました。
四日目 朝食 ホテルのバイキング
      昼食 飲茶料理 (「台湾故宮博物院」でアップしています)
      夕食 機内食

見かけは大陸の料理とあまり変わりませんので、写真は割愛します。
しかし、「客家料理」「飲茶料理」は初めて食べました。どんな特徴があるのか分かりません。 大陸にもあるのかも知れませんので、時間があれば調べてみようと思っています。

【ホテル】
3泊とも台湾では5、4星級の快適なホテルで大満足でした。

二泊目の「通豪大飯店」の外観とロビー(テーブルの上は面白くレイアウトされたサボテン)

    
    夕食時には“中国琴”の優雅な生演奏が流れてきました。


三泊目の「台北深坑暇日飯店」。   ロビー、後ろは朝食中の皆さん

一泊目の「桃園住都飯店」の写真は撮り忘れのためありませんが、ツアーでなく個人で台湾旅行をなさる方にはどのホテルもお勧めですよ。


【蔡さんのガイドから】
1、台湾の教師の給料は初任給は6.6万円(日本円)。平均は13~14万円と
  比較的安いが、全て“免税”の上、一般人は2.66%(はっきりではないが)
  の銀行預金の金利は18%とかなり優遇されている。

2、面白い漢字~例えば「鑫」のように同じ漢字を3つ並べて作られた漢字 。
  ( )内は大陸での主なる意味。
     金=お金持ち (富栄える)
     犬=うるさい (迅速である)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     
     魚=美味しい (このような漢字は見当たりません)

     「金玉満堂」=お金を貯める。 お金持ちになる。 くれぐれも大きな声で
     日本語読みをせぬように!との注意あり。

3、面白い言葉~台湾では客を招く時、「お土産はバナナで構いませんよ!」と言う。     
   これはバナナが手の形をしているので「何も持たないで、手ぶらで来て下さい」  
  と、言う意味です。

4、干支に付いて~中国に来て驚いたのは“猪年”がなく“豚年”であることで
  した。
  これは台湾も同じようです。 蔡さんは他にも面白い例を教えてくれました。
     ベトナム=虎年→ライオン年
     インド=兎年→猫年、 鶏年→ガルタ年 (あくまでも蔡さんの説明です)

5、結婚事情~台湾では、結婚式を挙げる前にファッション雑誌の1ページの
  ような写真を撮り、それを1冊のアルバムとポスターに仕上げます。
  ポスターは結婚式当日、披露宴会場の入り口に飾るのがならわしです。
  ですから台北にはたくさん の結婚写真専門店があり、それぞれの店で技術を
  競い合っているのです。
  因みにあるお店の価格は【20ページコース】26,800元(約77,720円)
  (これは大陸とあまり変わりがないようです。 以前にも書きましたが、結婚す
  る女性の憧れなので、このお金が準備できないと結婚を申し込めないとか。
  大陸では一般に男性の親が家を 買い与えます。親も大変!)

  台湾には独身税なるものがある。30歳以上の国民は結婚していなければ
  この税を支払う義務がある。

6、蔡さんの日本語は長年勉強しただけあってとてもお上手でしたが、口調に特徴があって楽しいガイドでした。語句と語句の間に「ホッ」を入れられるのです。たとえば「台湾の新幹線は、ホッ、日本の技術協力により、ホッ・・・・」と言う具合です。
しかし、視覚資料などをよく準備され、興味深く退屈しない名ガイドだったと感じました。
それに、日本に留学経験もあり日本人大好き!?(彼女も日本人だそうです)なのか、とても日本に好意的な感じでした。  大陸では聞いた事の無い言葉「占領時に日本がやってくれた善い事を忘れず、施設も破壊することなく保存している」を聞いて、感謝でした。

大陸では「こんな事も!?」「あんな事も!?」と思うくらいに日本の援助の手が差し伸べられていますが、大陸の人は「当たり前!」と、思っていて居るのか「日本のお陰です。」等の言葉など聞いた事はありません。 戦後教育の違いもあるのでしょうね。

【ツアー仲間】このツアー参加者はは殆どが私たちと同年代のカップル(28名)でした。(中には娘さんご夫婦に連れてきてもらったと言う、幸せな老夫婦もいらっしゃいました)。
到着当日の夕食時に3卓に分けられていて、私たちは2卓でした。
幸いな事にこのグループは終わりまでずっと同じでしたので、食事時にはとても話が弾み、特に皆さんがなさっている「家庭菜園」の話は大盛り上がりで、こちらではやりたくてもやれない私たちは隋分うらやましい思いでした。

「桃園」から新幹線で一気に「高雄」まで南下し、その後は観光をしながら北上して台北にもどるバスの長旅でしたので、夫と二人だけでなく皆さんと楽しくお話できた事で随分慰められたと、感謝しています。 有難うございました。 住所やメールアドレスも交換しました。 今後ともよろしく御願いします。



今回の旅は単なる観光旅行ではなく、中国と日本の歴史的な関係を考えさせれたものとなりました。 「知っては居るけれど・・・」ではなく、よく中国を理解した上で今後の中国での生活も考えていかなければならないと思っています。



 


台湾~面白珍13景

2010-02-14 23:02:03 | Weblog

台湾を旅行中に日本にも大陸(中国)にも見られない面白い珍?風景を目にしました。 
ここに紹介しますのでお楽しみ下さい。
因みに日本に帰国して、テレビばかり見ていた私は「おもしろ珍百景」という番組を毎週楽しみに見ていました


台湾新幹線の改札口。 切符を入れると赤い扇状のものが開きます。

台湾のタクシーは全て黄色です。  そして皆新しいくて綺麗です。
大陸のタクシーは西安を除いて、何処も古くて汚かったです。


台湾の至る所に“セブンイレブン”がありました。
台湾人の庶民の足は自転車ではなく“機車”と呼ばれるバイクです。
どこの店の前にもこのようにズラリとバイクが並んでいました。


台湾も車社会ですが、通勤にはバイクを使っている人が多いようです。
写真でははっきりしませんが、車の後ろはバイクの一団です。
信号が青になると一斉に飛び出す様子を「イナゴの大群のようだ!」といった人がいました。


「蓮池潭」の近くに派手な屋根のお寺をみつけました。
さぞや立派なお寺かと思い、蔡さんに尋ねた所「普通のお寺ですよ。台湾ではこんなの珍しくありません。」との答えでした。
大陸ではまだ見たことがありません。  何か意味があるのでしょうか!?


「赤嵌樓」で怪しげな風情の女性が三人,ロケをしていました。
私たちが立ち止まって見ていても表情を変える様子もなく、プロかな!?
大陸でも旅をしているとよく見かけます。セットではなく自然を利用しているのでしょうね。


「宝覚寺」の高さ30mの弥勒像(布袋様)
中国人は大きなものを好みます。  私的にはお金を沢山使ってまでこんなに大きなものを作らなくても良いと思うのですが。 何か意味でもあるのでしょうか。
因みにおへそは窓になっているそうです。


「延平郡王祠」の庭にはこのような面白い木が沢山ありました。
蔡さんの説明では枝から垂れ下がっているのは“根”で、これが地面にくっ付くと新しい木になって成長していくのだそうです。大きな木の周りには何本も新しい木が育っていました。 何とも面白い光景です。


 
高雄から北上していくバスの車窓から⑨、⑩の情景を度々目にしました。
⑨は台湾のお墓です。(初めは人家かと思っていました)
⑩は檳榔(ビンラン)の林です。
蔡さんの説明によると、檳榔を噛むのは台湾の不思議な風習である。麻薬ではないが、多少そのようなもののようで、問題は歯を悪くすると言う。健康に必ずしも良くない(癌の原因)ので、禁止の声もあるようであるが、これにたずさわる人口はかなりと想像され、大きな産業である。
また、檳榔売りの店は、若いミニスカートであったり、着飾った美しい小姐が、必ずと言っていいほど、小さな専門の店に座っている。その小姐目当に檳榔を買いに来るようだ。台湾独特の風景らしい。


バスから「北平烤鴨」の看板をみつけました。
北京でも見ましたが、首をはねられ羽をむしられて吊るされてある鴨が何とも痛ましく思えます。 小さなお店にしてはステンレス製の燻窯が立派です。  手前にある焼き芋の窯のようなものでも燻すのでしょうか。


「九份」の路地で人だかりを見つけ近寄ってみました。
おばさんがクレープのようなものを作っています。「上に乗っている物は何かしら?」と考えていると、後ろから「ピーナツたっぷりにアイスクリームは美味しいかも知れないけどカロリー高いよ!!」との声がしました。
中国人はよくピーナツを食べます。 でも、こんなに沢山のせたらモサモサしないかな? 緑色のものは何だか分かりませんが、ハーブ(薬草)かもしれませんね。


中国の看板は兎に角大きいです。 ビル全体に看板が貼られていました。何と賑やかな面白い風景ではありませんか!?  このビルがあるのはメインストリートなのですよ!

私的にはこの⑬が衝撃度No,1でした。

 


台湾~故宮博物院

2010-02-14 19:29:32 | Weblog

いよいよ最終日です。
今日は待望の「故宮博物院」を見学した後、免税店で買い物し、帰路につきます。

「故宮博物院」
ルーヴル美術館、メトロポリタン美術館、エルミタージュ美術館と並び世界4大博物館のひとつといわれる、中国式宮殿を模した建物。
共産党との内戦に敗れた国民党が台湾に逃れるとき持ち出した故宮博物院のお宝は、約70万点。それらの収蔵品のうち、常に展示されているのは約6000点で、肉形石や翠玉白菜などの常時展示品以外は、3カ月に1回交換されるため、すべてを見終わろうと思えば、一生かかるとも言われています。



早朝にもかかわらず、ロビーは沢山の見学者で一杯でした。
この後直ぐに、団体の小学生?たちが何組か来て雑踏のようになりました。


蔡さんが見学の準備をしている間に、ロビーに置かれた“孫文像”の前で記念写真を。 上の額には「博愛」と書かれてありました。 孫文の自筆です。

蔡さんの説明を聞くための受信機を調整中です。


ここでの見学は3時間、時間はたっぷりありました。
いつも自分達で旅行した時は説明が無いので、ざっと見るだけでしたが、今回は蔡さんが重要なものは細かに説明してくださったのでじっくり見ることができました。

             
           
【故宮博物院の名品】

[  玉  ] 「翠玉白菜」 翡翠でうくられた白菜の彫刻
        「肉形石」 豚の角煮に見える天然石
[ 彫 刻] 「かんらん果核小舟」 わずか3cmほどの果核に彫刻している
[  書  ] 「快雪時晴帖] 王義之の名蹟
[陶磁器] 「無紋楕圓水仙盆」 北宋時代、汝官窯の数少ない名品
[青銅器] 「毛公鼎」 内側にある銘文500字は、文献としての価値も高い

1時間ほど蔡さんの説明を聞き、後は自由見学となりました。
地下1階、地上4階の大きな建物です。
全部見て回るには相当の体力が必要です。 傷めた左足を引きずって歩いていた私はギブアップ。 人気の少ないベンチに横たわって暫く休息しました(この時は疲労骨折しているなどとは思ってもいませんでした)。

中には“ウォークラリー”のように、1部屋ずつチェックしながら楽しんで見学して回っているタフな方たちもいました。

ここはとても厳しく、写真は禁止でしたので、1枚も撮ることはできませんでした。
大陸では“禁止”と書いてあっても平気で破る人がいるのですが・・・。


昼食になりました。 今日の食事は旅行客に人気No.1の飲茶料理と聞いていたので期待でいっぱい、博物院に隣接して建つレストラン“晶華”に向いました。



レストランの庭から「故宮博物院」を望み記念写真を。


やはり、このレストランは今までとは違いました。
     
「菜譜」(メニュー)が置いてあり、親切に、中国語で書かれた下に日本語でも書かれてありました。


いかとえびのすり身焼き(右上) 
中華風焼きチャーシューパイ(左上)
広東風ソーセージ入り大根餅(下)~美味しい!!! 初めて食べた訳ではないけれど、こんなに美味しいの初めて!

蒸し野菜餃子~初めて食べた餃子。一つというところがにくいです。

豆腐入りシーフードとろみスープ~絶品!お代わりしたい位でした。

広東風五目チャーハン~見た目よりぐっと美味しかったです。

他に2品、季節の野菜炒め(これはブロッコリーを炒めただけの物でした)
鮮果入りアーモンドゼリー(日本で言う杏仁豆腐のようなもの)



いよいよお別れです。

蔡さんのガイドのお陰で長いバスの旅が退屈もせずとても思い出深いものになりました。 有難うございました。  
日本人の彼女がいらっしゃるとか、お幸せをお祈りしています。


       
               
飛行機の中から雲海の上に見えた“夕焼け”は、この写真よりも数倍美しく感激でした。
バスでの移動が長く少々疲れた旅ではありましたが、旅の終わりの総仕上げとなりました。