mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

誕生日祝いに「京劇」観劇

2010-06-12 07:10:52 | Weblog

6月16日は私の64回目、56歳の誕生日です。

記念イベントとして、私の希望で「京劇」を見に行く事にしました。 
大連では土曜日しか上演されていないので今日になったのです。(以前は土、日あったらしいですけど・・・) 
チケットは、夫が先日出向いて、「一番高い席を下さい!」と、買ってきた“AAの1番と2番”の席です。(それでも日本円で2000円強ですから、安い!)

       

 
劇場は労働公園から暫く歩いた所にありました。(近くには第九中学があります)
以前日本人が建立した、「東本願寺」の址を改造して使っているらしいです。



劇場内に入ると、綺麗なお姉さんが二階席に案内してくれます。
「えっ、かぶり付じゃないの?!」  でも、椅子は中国には珍しくふんわり柔らかです。
北京じゃ果物と御菓子が付いてたけど、普通の椅子で後ろ方の席で一人300元(4000円強)もしたのですよ!


下から見るとこんな感じの席です。
そう言えば、音楽会や観劇の来賓席は二階中央席ですね。


ピンボケですが、上から見るとこんな感じです。 テーブル&お茶付のこの席がA席でしょうか。  後方にはテーブルのない椅子だけが並んでいました。

 

 いよいよ開園です。
第一演目;「三岔口」(三つの岐路=直訳)
宋代のある名将が陥れられ、島流しにあった。 道中を護るために派された大将と、彼を名将に危害を加えようとしてやってきた兵と勘違いした、名将を慕う宿屋の主人が暗闇で格闘を繰り広げます。

                   

明るい照明の舞台の中で、暗闇の戦いを演じる立ち回りが見所です。
日本の立ち回りと違って、軽業(古い!)のような動きが見事でした。


第二演目;「座寨・盗御馬・拝山」(塞に座る・御馬を盗む・山を訪れる=直訳)
昔、ある豪傑と勝負をし傷を負わされた好漢が復讐をしようと、大尉の名馬を盗み出し彼の仕業に見せようとたくらむが、その豪傑は既に死んでおり、彼の息子はその好漢の仕業と見破る。
そして二人はその罪をどちらが負うかをかけて、武を競うことになる。


                   

この演目では、歌舞伎で言う所の“隈取り”が顔に施されており、目や口の動きも激しく見応えがありました。
一人ひとりに施されている隈取の違いは、歌舞伎のように正確や役割を表しているのでしょうか?

北京の京劇は、日本語の説明を聞きながら観ましたので良く理解できましたが、
ここでは、配られた粗筋を読んではいましたが、雰囲気で想像しながらの観劇でした。 
しかし、椅子のすわり心地と京劇の歌の何とも言えない旋律が心地よく、ぐっすりではありませんが夢心地の観劇でした。

今日はっきり認識したのですが、「京劇」は歌舞伎とオペラをミックスしたもののように思います。
“中国式ミュージカル”とも言えるかもしれません。
「京劇」の事をもう少し勉強してみようと思います。


来年はどんな誕生日になるのでしょう!?
青島にも「京劇の劇場」があるかなぁ?

 

余談ですが、今日の主演の一人に「高倉健」と言う名前がありました。
私たちは「えっ、高倉健!?  彼は中国に憧憬が深いと聞いているので、お忍びで京劇を勉強して居るのかなぁ?」「それなら、凄いよ!スクープよ!」などと勝手な想像を膨らませながら、はしゃいでいました。

しかし、そんな訳はありませんね。  多分「高 倉健=ガオ ツァンジエン」さんだと思います。
それとも、彼は日本の高倉健さんが大好きで、このような芸名にしたのでしょうか!

ご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。