夏祭りの会場は青泥洼小学校の校庭です。
時間より少し早く着いたのでブラブラしていましたが、ガラス張りの掲示板が目に入り眺めていました。
「三好学生」
「栄誉証書」&「優秀組織賞」
写真のような賞状?が何枚か貼ってあります。まず「三好学生」と言う言葉に興味が湧き、
Rさんに「三好」って何!?と聞きました。
Rさんの説明を聞いていると、何とも懐かしい想いが蘇っていました。
私の小学校時代には学期の終業式の時に、『出席皆勤』『品行方正』『『学術優秀』と言う、この“三好”の印を押した賞状を渡されていました。
一つだけ、二つと言うのもありましたが、私は毎学期この“三好”が欲しくて頑張りました。
小学校時代には怪我をすると、すぐリンパが腫れて歩けなくなる事がしばしばありましたが、「『出席皆勤』がもらえなくなる!」と我儘を言って、近所の人に頼んでリヤカーに乗って通学した事もありました。(今では考えられないですね。その頃は自動車がありませんでしたから。)
私の娘たちの時代にはなくなっていましたが、中国では活きているのですね。
他にも『優秀賞』や『栄誉賞』などの賞状もありました。
前学期、我が中級三班が“優秀班”に選ばれ賞金300元を頂いて、大変嬉しく思った経験があります。
大人でも認められ、誉められると嬉しいのですから、子供達では尚更でしょう!!!
日本では、運動会でも1位2位などの順位はつけず、騎馬戦のように勝敗の決まるものも排除する方向だと聞きました。
それでいて、厳しい受験戦争を潜り抜けなければならず、さらに厳しい社会に放り出されるのですから、若い人たちの心が病んでくるのが分かる気がします。
差別的ではなく、努力し頑張った者が認められ受け入れられる教育が必要なのではないかと思います。
更に私の興味を惹いたものがありました。
ガラス越しでボケていますが、説明によると「写字(シエ3 ズゥ4)」日本で言う「硬筆」の時間の写真です。 姿勢を良くするために練習板が使われているようです。
前かがみになると目が悪くなると言う理由らしいです。
この成果でしょうか、中国の小学生は普段でもとても姿勢が良いように思います。
私が子どもの時には背中に物差しを入れて習字の練習をさせられました。
是も懐かしい思い出です。
私は許されれば、中国の小学校の5,6年生に編入して一緒に勉強してみたいと思っているのですが、どうも無理みたいです。
制度の問題もさることながら、私の今の中国語の実力は小学校の低学年ですから。
中国も「一人っ子政策で子供達が甘やかされて、忍耐や努力が出来なくなっている」と言われていますが、学校では厳しく教育をされているようです。
日本でも、“自由”には努力や忍耐が必要な事を、家庭は勿論、学校でもっと教育する必要があるのではないかと感じています。