莫高窟から帰った私たちは取り敢えず昼食を摂り、暫しのお昼寝を済ませた後
16時きっかりに迎えにきたLさんの車に乗って出かけます
午后からの観光ことは私は詳しくは知りません・・・
夫にこことここを見物するよと、説明は受けていたのですが何の思いもなく出かけたのでした
先ず、夫は“白馬塔”を観たいと言いましたが・・Lさんは大したところではないので観る価値はないよと言います
夫はどうしても観ておきたいようなのでので、観ずに帰って後悔するよりはと、私も同意しました
Lさんの言うとおり、建物(普光寺)はなく、この隠壁と白馬塔だけしか残っていませんでした(これで入場料割引なしの15元也)
(夫は観光案内を読んで興味を持ったのでしょう・・・ここにまつわる故事があるようでしたが割愛します)
簡単に見物を済ませて鳴沙山に向かいます
目の前に何とも表現しがたい山が姿を現します・・・あれが鳴沙山!?
Lさんは此処でも車を降りて入口まで案内してくれます
此処の入場料は一人120元で・・老人割引は効かなかったが、学割は効いて半額になります
(敦煌を旅行する学生さんは学生証をお忘れなくご持参ください)
入るとすぐに貸し靴カバーのコーナーがある・・私は必要ないと思ったのだけれど、夫が絶対に必要だと言うので仕方なく・・・
何とも歩きにくいのだけれど、早くあの山にたどりつきたい一心で急ぎ足になる
鳴沙山です! これが私の想像していた砂漠なのだ
沢山のラクダが待機していて客を乗せて歩く・・どこまで行くのだろうか?
シルクロードを旅した人もこの様に歩いたのだろう・・・思わず、月の砂漠をはるばると~♪と、歌ってしまった
これから私たちはこの稜線を上っていく・・・以前だったら諦めていただろうが、今回は何だか登れそうな気がする
途中で振り返ると・・後ろから沢山の人が登ってくる(皆さん裸足の様だが砂は陽に焼けてとても暑くなっている)
夫に寄ると、ずっと先の方に見えるのは敦煌市内だそうだ
途中で息が上がってきた私・・後ろ手に組んだ夫の手に縋りながら「百まで数えて休憩・・」を3度繰り返し
やっと峰にたどり着く
ふと見ると夫と二人の影がとても長く、面白い
峰から見た向かい側の山・・・ここは侵入禁止になっているので山の姿がとても綺麗に保たれている
稚拙な疑問だが・・大風が吹いたりしたらこの姿はどのように変わるのだろうかとふと思う
上からの景色は殊の外素晴らしく・・カメラのシャッターを押しまくる(もっとカメラ技術があればと、後悔しきり)
上から見た“月牙泉”・・・何だか夢の中に居るような気分!
夫はもう少し尾根を伝って歩き・・・次の峰から下に降りるつもりのようだったけれど
私は途中で早く下に滑り下りたくて(まるで子供)、途中から座り込んでしまった
先に駆け下りて行った夫は、早く下りてくるようにと手招きをするが・・
が
お尻が砂に埋まってなかなか前に進まない・・両手をストック代わりにして砂をかきながら滑る
草スキーに使うプラスチックの敷き物でもあれば、ス~と滑リ下りる事が出来るのではないかとおもう
久振りに童心に返って思いっきり楽しみ、暫くこの遊びを続ける・・・最後は立って足を踏みしめて降りて行った
経験したことは無いけれど・・・まるで宇宙遊泳をしているような感じで足が思うように前に進まない
月牙泉の水は柵を越えて溢れ出ていて・・・たまった水で子供たちはおろか大人まで水と戯れていた
夫は此処で夕陽を見たかったのだそうだ
敦煌は青島よりは随分陽の落ちが遅く・・夜の8時くらいまでは明るい
Lさんが5時に出発すると言った意味が、ここで判明する
私たちは鳴月閣でしばらく夕焼けが始まるのを待つことにする
此処では書画の展示販売をしていたので・・しばし観賞をする
私の気に入った葡萄の絵・・夫が気に入ったのは二人の天女の舞う姿・・・一寸欲しそうに眺めていたが
飾る場所もなし、価格も相当にしたので今回は諦めることにした
夫は留学を終えて帰国する時には一幅は買って帰りたいと思っている様だった
随分待ったけれど夕焼けは始まらない・・・夫に寄れば生憎雲が無い快晴なので焼けないそうだ
上ってきた尾根にはまだ沢山の人の列ができている・・・空には早々と白い月が浮かんでいる
確か今年の中秋節は8日だったと思う(満月だったら夜まで居ても好かったかも)
麓の方には日影ができて、コントラストが面白い
夕陽観賞は諦めて帰ることにする
鳴沙山の入り口にある門の周りが賑やかだ・・・綺麗に着飾った子供たちやお姉さん方が出番を待っている
何かのイベントが行われているらしい
私たちは明日の観光の為にゆっくり休息を取る必要がある
後ろ髪をひかれる思いで鳴沙山を後にしたのだった
一度は見てみたいと思う写真でした。
安いカメラで・・技術もない私が写した写真です
実際はもっとすごいですよ(一部ラクダの糞の匂いには困りましたが)
ゆうま君がもう少し大きくなられたらご一緒されると良いですね
世界観が変わるかもしれません