もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「桜の園」 見てきました

2024-12-26 00:23:59 | お芝居
シス・カンパニー公演 KERA meets CHEKHOV Vol.4/4 「桜の園」 世田谷パブリックシアター 2024.12.12 18:00~

ケラさんのチェーホフ演出、、、4部作のラスト。
そしてキャストが異常に豪華。
チケットゲットで見てきました~

とても見ごたえありました。
「桜の園」のあらすじは、あちこちで紹介されているので、省略します。
原作をオーソドックスになぞった内容ではありましたが、ところどころに笑えるところがはさまれていて
話の内容は悲しく切ないながらも、楽しくみることができました。

主演はラネーフスカヤの天海祐希さんなんだけど、
私の中ではロパーヒンの荒川良々さんでした。いろんな表情を見せてくれて最高でした。

セットが素敵だった。桜の木が窓から見える子供部屋の風景。
場面転換もスムーズで、屋敷の庭だったり、舞踏会の会場だったりとなっていました。
あと、衣装がとっても素敵でした。

ラネーフスカヤは、本当に世間知らずのお人よしにも「バカ」がつくくらいの女性。
こんなだから、全部取られちゃうんだよ。もっと現実を見なさい!!と、客席から
言いたくなるような存在でした、

ロパーヒンはもとは農奴として仕えてたわけで、それが元領主の土地を奪ってしまうという。
この時代の成功者なわけで。だけど、元のご主人様への気持ちもあって、なかなか難しいんでしょうね。

芝居のラスト、一人取り残されてしまったフィールス。桜の園とお屋敷とともに命を終えるというのが
切なかったです。


主なキャストの感想です。

ラネーフスカヤの天海祐希さん
かっこよかったですね~そして艶やか。
出てこられた瞬間にオーラがすごかったです。
「私、バカだから~」というセリフを発してても、上品だから、嫌みがなくて、
ほんとにこの人はお嬢様で何もしらないのね~と思えました。

トロフィーモフの井上芳雄さん
二番手なの?その割に出番が。。。
というか、あのお姿、、、芳雄さんファン的には大丈夫なんですか?
髪の毛もむしりとられて。。。インパクトがすごかった。

ワーリャの峯村さん
良々さんとのプラトニックでちょっとひねくれた愛情に翻弄される姿が何とも言えず
切なかった。真面目に生きてきたんですよね~彼女は。
そういう役をやらせたら、最高ですね。

アーニャの大原櫻子ちゃん
天真爛漫としててかわいい。めっちゃかわいかった。
芳雄さんを見る目がハートだった・・・

ドゥニャーシャの池谷のぶえさん
のぶえさんは、いるだけで場をさらってしまう。。。
かわいいんだよね。しぐさが。ヤーシャに振りほどかれても色目を使う姿。。
のぶえさんしかできない表情で笑っちゃいました。

フィールスの浅野和之さん
こういう役や浅野さん以外にはいないですよね。
お屋敷に、桜の園に、一番尽くしていたのは彼だったんですね。
ひっそりと動かなくなるフィールス・・・さすが浅野さんでした。

シャルロッタの緒川たまきさん
今回の登場人物の中で、めちゃくちゃ浮いてました。存在が。
でも、かっこいいんだよね。

ガーエフの山崎一さん
みんなに諭されても諭されても、おしゃべりがとまらない。。。
彼も現実逃避をしていますよね。
で、妹にも頭が上がらないのか。。。

ロパーヒンの荒川良々さん
上にも書いたように、私の中では、主役でした。
良々さんといえば、出てくるだけで笑えるとか、怪演につぐ怪演とかのイメージが強いんですが、
今回は真面目な役で、わからずやの一族に真摯に向き合ってというのが、
良々さんの一面を引き出しててとてもよかったです。
もともとのご主人様の土地や屋敷を手に入れてしまうという複雑な役で、
この芝居のキーマンともいえる人物だったと思います。

名作のこの話をKERAさんの演出で見れてよかったです。
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