ヨーロッパ企画第43回公演 「来てけつかるべき新世界」 本多劇場 2024.09.25 19:00~
岸田國士戯曲賞を受賞したこの作品の再演。。。これは楽しみです。
2016年の初演はもちろん見ています。
その時の感想はこちら
まず見終わった感想。。。。
いろいろと進化してる(笑い)。少しだけ内容が前後したりしてる。でも大筋は同じ。
そして。。。面白い。いやあ~細かいとこもいろいろ面白い。
それと、この日はちょっとトラブルがあったけど(キャストは動揺してたらしい)普通に進行されてました。
キャストはですね。
初演から変わったところ。。。
歌姫は西村直子さん→町田マリーさん(客演)
「きて屋」のお父さん 角田貴志さん→板尾創路さん(客演)
理容店経営 本多力さん→岡田義徳さん(客演)
コインランドリー経営 福田転球さん(客演)→角田貴志さん
そうだ、理子ちゃんはこのときはまだ客演だったんだ。
あと、客演の金丸さんは、今回も同じ役どころ・
あとは基本同じだったかなあ。5話にわかれている。
話の内容も基本的には同じ。理子ちゃん演じるマナツが進行も。
1話目はドローンのお話。
初演から8年がたち、ドローンも進化。
大阪もドローンで宅配が普通になってきてる。
「きて屋」の店先のあれこれは、変わらず。。。
歌姫は歌い終わると、アプリをダウンロードして~とか言ってる。
相変わらずおっちゃんはソースを二度漬けしようとして、マナツに怒られてる。
「きて屋」は食べログの評価がよいらしく、客がやってくるが、常連客と喧嘩になり、、、
食べログの評価を下げてやると言って帰っていく。。。それにはマナツが常連客に激怒。
そこに、酒井さんテクノのドローンが、、、モニタには酒井さんのお顔のはずだったんだけど、
この日のトラブル、、、、お顔が映らない。。。でも声は酒井さん。
単なるモニターのドローンになってた、、、テクノは串カツを買いにきたらしい。
阪神が優勝して、道頓堀に飛び降りるファンの映像をドローンが映し出していた・・・
そして2話 ロボットの話。
「きて屋」の向かいにあるコインランドリー屋。ここの主人のワカマツは野良ロボットと仲良くなり、パトローと名付ける。
このロボットは、歌姫が窃盗ドローンに盗まれたビリケンさんを取り返してくれたり、家の周りのパトロールを
してくれたりしている。
ホームレスのトラやんが壊れたパトローを持ってくる。バットで壊してしまったと。ワカマツは激怒。
そこにもう一台パトローと同じロボットが現れる。
テクノがクラウドで保存していたデータを別のロボットに移し替えたので、これがパトローだと。
ワカマツは新しいパトローと心を通わせる。。。
帰ってきたワカマツの息子キンジとともにクリーニング屋で暮らし始めるのだった。
第2話はちょっとほろっとする話。。。
そう、テクノ本人が現れる。。。。ほんとに存在してたんだと感動するおっちゃんたち
そしてなんと。。。テクノはマナツにプロポーズ。表参道に連れて行こうとする。
3話目はAIの話
AIもロボットもどんどんとちまたに侵食してきている。
マナツは串カツを揚げるロボットを導入しようとしている。テクノとの結婚で東京にいくことを考えているのか、ずっと
「きて屋」にいるわけではないからと。。。。
常連のおっちゃんは、テクノがAIのチップをはめ込んだ炊飯器と将棋対決をする。が。。。おっちゃんは惨敗。
テクノはさらに、相手の将来を解析できてしまうアプリを開発していた。キンジが炊飯器を持つと価値があがる。
キンジはAIに命を吹き込まれた炊飯器を相方にした漫才を始める。炊飯器の鋭い突っ込みに
爆笑の連続となる。
マナツはテクノと結婚をやめて、幼馴染のキンジと結婚することにする。
4話はVR
マナツとキンジはハネムーン。。。だが、それはVR。ずっと座りっぱなしでVRを見てただけ。
「きて屋」のとなりの理容店のおっちゃんは、VR界の恋人リンネちゃんに夢中になって、現実を忘れてしまっている。
現実では更地の場所もゴーグルをつけると繁華街になっていて、そこにリンネちゃんもいるらしい。
テクノはまた暗躍。歌姫のアバターをVR界につくろうとするが、アバターではなくて同じ人格を作ってしまう。
歌姫は現実界とバーチャル空間と二つ複製されてしまう。バーチャル空間の歌姫は自分は本物だと言い張り、
SNSを更新したりやりたい放題。現実界にも行こうと、クローン人間を購入していた。
理容店のおっちゃんは、さらにすごいことになっていた。リンネがいろいろな電化製品に乗り移り暴走を始める。
ネットワークがつながっていれば、どこにでも入り込める。最後は電化製品たちが人形のような形になって
おっちゃんを襲っていた。
最終第5話
マナツの亡くなった母チナツのデータはバックアップされていた。
チナツは今ペテルギウス座にいるという、すべてデータ化されていてネットの世界からマナツのことを見守っているという。
チナツは「きて屋」のロボットに乗り移って揚げ物を始める。。。
で、終了。
上にも書いたけど、8年前より、世の中の進化に合わせて、話の内容も出てくるものも
いろいろ進化してた。。。
テクノロジーが進化したことによって、弊害もいろいろ出てきてるけど(これから出てきそうなものも含めて)
それも含めてしっかりと描いてるのがいいな~って思いました。
4話の歌姫の人格が複製されてしまうとか、理容店のおっちゃんの話とか、あと50年後には実際に起こりそうな気もする。
マナツの母のチナツも、データがすべてクラウドにあるから、通天閣に乗り移って、普通にマナツに話しかけられる。
クラウド上に亡くなった人のデータ(記憶や感情その他もろもろ)を残しておけば、いつでもその人の人格が
復活できるようになるんだろうか。。。それはそれで怖すぎる気もするけど。
ただ、、、マナツやお父ちゃんにとっては、忘れられない大事なお母ちゃんだから、自分たちのことを
見守ってくれているってだけでうれしいんだろうな。
キャストの感想
やっぱりこの芝居はテクノの酒井さん
トラブルもあったけど、この役の酒井さんはめっちゃ生き生きしてると思います。
きっと心の中は、なんでモニターに映らないんだ!がいっぱいだったと思いますが。
小道具大道具、IT機器その他も含めて最高の酒井さんでした。
てか、初演よりマナツにぞっこんだったよね。
お父さんの板尾さん
板尾さんが、ヨーロッパ企画にいるのが、なんか不思議。
それもいつも2階からうだうだいってるだけ。
だけど、すごい存在感なのはなぜ?こういう、お父ちゃんいるよね~
って、リアル感満載でした。
理容店のおっちゃんの岡田さん
岡田義徳さんも、ここで見るのが不思議。。
それも理髪店のおっちゃん。初演のときはパーマ屋だったような。それも本多さん。
4話は岡田さんのターンで、VRにがんじがらめになってる姿が笑えました。
また、ぜひぜひ客演してください。
マナツ役の理子ちゃん
初演のときはまだ劇団員じゃなかったんだよね~
すっかり主役様になってました。
今回はストーリーテラーも。。。声が通るからとてもよかった。
コインランドリー屋の角田さん
転球さんに当て書きだったのね。。。だからおまけトークショーでコインランドリー屋の
間口が狭いんだよって。。。笑えた。
転球さんとは違うお父ちゃんよかったです。
歌姫の町田マリーさん
マリーさん素敵だった~
もっと出番があればよかったけど、、、、VRに乗っ取られたマリーさんもなかなかでした。
キンジの金丸さん
初演と同じ役。はまり役。炊飯器と漫才(笑い)
毎回書いてますが。。。そろそろ劇団員になっちゃって~
他のヨーロッパ企画の団員さんたちは、相変わらず適材適所でよかったです。
この日あったおまけトークショーで、、、ドローンのモニターの画面が映らなかったとき、
皆さんめっちゃ動揺したらしく、石田さんはセリフが飛んだりしてたそうですが、
見てる方はわからなかったです。
炊飯器のAIが動くか、芝居しながらめっちゃ心配してたそうです、こっちは大丈夫でよかった。
こういう機械をたくさん使っていると、いろいろトラブルありますよね~
でも、皆さん流石でした。見てる方は、アクシデント回が見れて、ちょっと得した気分でした。
岸田國士戯曲賞を受賞したこの作品の再演。。。これは楽しみです。
2016年の初演はもちろん見ています。
その時の感想はこちら
まず見終わった感想。。。。
いろいろと進化してる(笑い)。少しだけ内容が前後したりしてる。でも大筋は同じ。
そして。。。面白い。いやあ~細かいとこもいろいろ面白い。
それと、この日はちょっとトラブルがあったけど(キャストは動揺してたらしい)普通に進行されてました。
キャストはですね。
初演から変わったところ。。。
歌姫は西村直子さん→町田マリーさん(客演)
「きて屋」のお父さん 角田貴志さん→板尾創路さん(客演)
理容店経営 本多力さん→岡田義徳さん(客演)
コインランドリー経営 福田転球さん(客演)→角田貴志さん
そうだ、理子ちゃんはこのときはまだ客演だったんだ。
あと、客演の金丸さんは、今回も同じ役どころ・
あとは基本同じだったかなあ。5話にわかれている。
話の内容も基本的には同じ。理子ちゃん演じるマナツが進行も。
1話目はドローンのお話。
初演から8年がたち、ドローンも進化。
大阪もドローンで宅配が普通になってきてる。
「きて屋」の店先のあれこれは、変わらず。。。
歌姫は歌い終わると、アプリをダウンロードして~とか言ってる。
相変わらずおっちゃんはソースを二度漬けしようとして、マナツに怒られてる。
「きて屋」は食べログの評価がよいらしく、客がやってくるが、常連客と喧嘩になり、、、
食べログの評価を下げてやると言って帰っていく。。。それにはマナツが常連客に激怒。
そこに、酒井さんテクノのドローンが、、、モニタには酒井さんのお顔のはずだったんだけど、
この日のトラブル、、、、お顔が映らない。。。でも声は酒井さん。
単なるモニターのドローンになってた、、、テクノは串カツを買いにきたらしい。
阪神が優勝して、道頓堀に飛び降りるファンの映像をドローンが映し出していた・・・
そして2話 ロボットの話。
「きて屋」の向かいにあるコインランドリー屋。ここの主人のワカマツは野良ロボットと仲良くなり、パトローと名付ける。
このロボットは、歌姫が窃盗ドローンに盗まれたビリケンさんを取り返してくれたり、家の周りのパトロールを
してくれたりしている。
ホームレスのトラやんが壊れたパトローを持ってくる。バットで壊してしまったと。ワカマツは激怒。
そこにもう一台パトローと同じロボットが現れる。
テクノがクラウドで保存していたデータを別のロボットに移し替えたので、これがパトローだと。
ワカマツは新しいパトローと心を通わせる。。。
帰ってきたワカマツの息子キンジとともにクリーニング屋で暮らし始めるのだった。
第2話はちょっとほろっとする話。。。
そう、テクノ本人が現れる。。。。ほんとに存在してたんだと感動するおっちゃんたち
そしてなんと。。。テクノはマナツにプロポーズ。表参道に連れて行こうとする。
3話目はAIの話
AIもロボットもどんどんとちまたに侵食してきている。
マナツは串カツを揚げるロボットを導入しようとしている。テクノとの結婚で東京にいくことを考えているのか、ずっと
「きて屋」にいるわけではないからと。。。。
常連のおっちゃんは、テクノがAIのチップをはめ込んだ炊飯器と将棋対決をする。が。。。おっちゃんは惨敗。
テクノはさらに、相手の将来を解析できてしまうアプリを開発していた。キンジが炊飯器を持つと価値があがる。
キンジはAIに命を吹き込まれた炊飯器を相方にした漫才を始める。炊飯器の鋭い突っ込みに
爆笑の連続となる。
マナツはテクノと結婚をやめて、幼馴染のキンジと結婚することにする。
4話はVR
マナツとキンジはハネムーン。。。だが、それはVR。ずっと座りっぱなしでVRを見てただけ。
「きて屋」のとなりの理容店のおっちゃんは、VR界の恋人リンネちゃんに夢中になって、現実を忘れてしまっている。
現実では更地の場所もゴーグルをつけると繁華街になっていて、そこにリンネちゃんもいるらしい。
テクノはまた暗躍。歌姫のアバターをVR界につくろうとするが、アバターではなくて同じ人格を作ってしまう。
歌姫は現実界とバーチャル空間と二つ複製されてしまう。バーチャル空間の歌姫は自分は本物だと言い張り、
SNSを更新したりやりたい放題。現実界にも行こうと、クローン人間を購入していた。
理容店のおっちゃんは、さらにすごいことになっていた。リンネがいろいろな電化製品に乗り移り暴走を始める。
ネットワークがつながっていれば、どこにでも入り込める。最後は電化製品たちが人形のような形になって
おっちゃんを襲っていた。
最終第5話
マナツの亡くなった母チナツのデータはバックアップされていた。
チナツは今ペテルギウス座にいるという、すべてデータ化されていてネットの世界からマナツのことを見守っているという。
チナツは「きて屋」のロボットに乗り移って揚げ物を始める。。。
で、終了。
上にも書いたけど、8年前より、世の中の進化に合わせて、話の内容も出てくるものも
いろいろ進化してた。。。
テクノロジーが進化したことによって、弊害もいろいろ出てきてるけど(これから出てきそうなものも含めて)
それも含めてしっかりと描いてるのがいいな~って思いました。
4話の歌姫の人格が複製されてしまうとか、理容店のおっちゃんの話とか、あと50年後には実際に起こりそうな気もする。
マナツの母のチナツも、データがすべてクラウドにあるから、通天閣に乗り移って、普通にマナツに話しかけられる。
クラウド上に亡くなった人のデータ(記憶や感情その他もろもろ)を残しておけば、いつでもその人の人格が
復活できるようになるんだろうか。。。それはそれで怖すぎる気もするけど。
ただ、、、マナツやお父ちゃんにとっては、忘れられない大事なお母ちゃんだから、自分たちのことを
見守ってくれているってだけでうれしいんだろうな。
キャストの感想
やっぱりこの芝居はテクノの酒井さん
トラブルもあったけど、この役の酒井さんはめっちゃ生き生きしてると思います。
きっと心の中は、なんでモニターに映らないんだ!がいっぱいだったと思いますが。
小道具大道具、IT機器その他も含めて最高の酒井さんでした。
てか、初演よりマナツにぞっこんだったよね。
お父さんの板尾さん
板尾さんが、ヨーロッパ企画にいるのが、なんか不思議。
それもいつも2階からうだうだいってるだけ。
だけど、すごい存在感なのはなぜ?こういう、お父ちゃんいるよね~
って、リアル感満載でした。
理容店のおっちゃんの岡田さん
岡田義徳さんも、ここで見るのが不思議。。
それも理髪店のおっちゃん。初演のときはパーマ屋だったような。それも本多さん。
4話は岡田さんのターンで、VRにがんじがらめになってる姿が笑えました。
また、ぜひぜひ客演してください。
マナツ役の理子ちゃん
初演のときはまだ劇団員じゃなかったんだよね~
すっかり主役様になってました。
今回はストーリーテラーも。。。声が通るからとてもよかった。
コインランドリー屋の角田さん
転球さんに当て書きだったのね。。。だからおまけトークショーでコインランドリー屋の
間口が狭いんだよって。。。笑えた。
転球さんとは違うお父ちゃんよかったです。
歌姫の町田マリーさん
マリーさん素敵だった~
もっと出番があればよかったけど、、、、VRに乗っ取られたマリーさんもなかなかでした。
キンジの金丸さん
初演と同じ役。はまり役。炊飯器と漫才(笑い)
毎回書いてますが。。。そろそろ劇団員になっちゃって~
他のヨーロッパ企画の団員さんたちは、相変わらず適材適所でよかったです。
この日あったおまけトークショーで、、、ドローンのモニターの画面が映らなかったとき、
皆さんめっちゃ動揺したらしく、石田さんはセリフが飛んだりしてたそうですが、
見てる方はわからなかったです。
炊飯器のAIが動くか、芝居しながらめっちゃ心配してたそうです、こっちは大丈夫でよかった。
こういう機械をたくさん使っていると、いろいろトラブルありますよね~
でも、皆さん流石でした。見てる方は、アクシデント回が見れて、ちょっと得した気分でした。
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