もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

ハイバイ20周年 「て」 見てきました

2024-12-29 00:48:14 | お芝居
ハイバイ20周年 「て」 本多劇場 2024.12.26 19:00~

再演につぐ再演で6回目だとか。今まで見てこなかったので、今回が初見です。
大倉孝二さん、田村健太郎さん、それからヨーロッパ企画の理子ちゃんが出るのでチケットをゲットしました。
あと、小松和重さんも。

あらすじは、
「山田家の4人兄妹は、かつて自分たちに手を上げていた横暴な父の元を離れ暮らしていたが、母方の祖母の認知症をきっかけに、実家に再集合した。
父の過去の暴力について騒ぐ次男。それについて一向に触れようとしない長男。
「あれから時間も経ってるから、家族をやりなおそう」と希望を見せる長女。
そして兄妹たちが祖母の家に集まる。
酒に酔った父の発言を元に、山田家に再び、暗く熱を持った活気が蘇ってくる。」(公式より)

岩井さんの実の家族がモデルだそうで、岩井さんはこの家族の次男。。。今回はたむけんさんが演じた役だそうです。
あらすじのように、認知症の祖母のところに、集まった家族。。。だけど、お互い分かり合えなくて喧嘩となり。。。
その夜に祖母が亡くなってしまう。そして葬儀が行われる。

という話を(かなりはしょってる)、次男目線と、母目線で同じことを繰り返して、演じられる。

最初は祖母の葬儀のシーンからで、だけどいきなり次男があれこれ言いだし、、、何が始まるんだろうと思いきや、
時間はさかのぼって、実家に家族が集まってくるところに。長男はぶっきらぼうで、弟との関係性もよくなさそう。
長女は世話焼きで仕切りたがり。次女はマイペース。母親は何か一生懸命でバタバタしている感じ。
そして問題の父親は確かに自分本位で暴力をふるう勝手者。そういう構図が見えてくる。
長男と長女、そして母親は父親から理不尽な扱いや暴力をずっと受けてきた。
次男が父親に対して戦闘開始から、せっかく祖母のところに集まった家族が喧嘩になり・・・・・
認知症の祖母はそういう光景を見ても、ぼーっとしているが、その夜に亡くなってしまうのだった。
葬儀の場面。。。

たしかに同じ出来事でも、目線によって見え方も感じ方もかわってくるわけで、
なかなか斬新な芝居だなと。
さらに、次男目線と母目線のとき、問題の父親と長女の夫役を入れ替えるという、これまた斬新な。。。
(この日のアフタートークで言ってたけど、入れ替えは初めてだそうです)

次男目線のときは、次男がいないところで何が起きているかはわからないわけで(逆もまた同じ)
母親は長男とは仲良く話し、父親には離婚を切り出すくらいの関係になっていて。。。

そうだよね。自分のいないところでは、また話がそれぞれ進んでいるんだな~
と、当たり前のことに気付かされました。

岩井さんの家族の実話だということだから、家族の会話が妙に生々しいというか、
どこの家族でもこういうことってあるよね。と納得しながら見てました。
あーいう父親はちょっと規格外ではあるけど、みんなが揃っているところと、
誰かと二人になるとこでの会話がね、ホントにリアルで
すごく面白い芝居でした。

そう、なぜか次男の友達の前田くん。。。彼は家族ではないのに、ずっといるという。
前田くんの存在がすごくシュール。。ときどき「帰りたい」って小さい声で言うのが、ツボでした。

この日のアフタートークは、ゲストはユースケ・サンタマリアさん。
2013年の上演のときに、母親役を演じたそうです。見たかった!
そのときの長男役が滝藤賢一さんで、アドリブがすごかった。。。と言ってました。

そうだよね。私も見に行ったけど「おとこたち」の演出、岩井さんだったんだよね。その時の話も
あれこれしてくれました。
ユースケさんって、テレビで見るのとホントに同じ感じで、アフタートーク面白かった。



キャストの感想

一番印象に残ったのは、やっぱり
母役の小松和重さん
小松さんの女性役は初めて見たけど、なかなかよかった(笑い)
こんなお母さんいるし。途中途中で面白いことしてくれたりしてました。

次男の田村健太郎さん
いやあ、前半の次男目線のときは、なかなかウザかったな~うるさいし。
でも、お調子者で、だけど意外に真っすぐでって、キャラがたっててよかったです。
芝居のタムケンさん久々に拝見したけど、少し太った??

父と姉の夫役の後藤さん
ガタイがいいからね、次男パートでは父親役だったけど、これであの暴力だったら
めっちゃ怖いです~
だけど、母親パートでは、長女の夫で、大きな体を小さくして、父親のご機嫌をとっているのが
これもツボでした。

姉役の伊勢佳世さん
一生懸命生きてる人だなって感じを出してましたよね。
父親から暴力を受けて、だけど、家族のためにって空回りしちゃってる。
いじらしい伊勢佳世さんでした。

兄役の大倉孝二さん
ぶっきらぼうで、ひねくれてはいるけど、本当はすごく優しい人なんだよね。
おばあちゃんと二人のときとか、母親といるときとか優しいもん。
ケラさんの芝居だと、ちょっとずれた感じの役が多いけど、こういう役もいいですね。

理子ちゃんも可愛かったよ~歌声聞きたかった(笑い)


何度も再演されているのがよくわかる、名作だと思います。
見に行けてよかったな~と。。
もう少し前に、前作とかも見たかったなとつくづく思っちゃいました。
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